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エリアミッション:7
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「このままじゃ、ジリ貧だな。 エネルギー残量を気にしないで良い分、敵さんの方が有利か。」
遠距離での撃ち合いの中、悠夜が愚痴る。
『悠夜。 エネルギー残量が10%を切るよ。』
「アイテム、エネルギーパックを使用。」
悠夜の声に反応して、竜騎兵のエネルギー残量が、瞬く間に回復して満タンになる。
バシュン! バシュン!
竜騎兵の攻撃がゼピュロスに当たり、ゼピュロスのHPを削る。
ここにきて、ようやく悠夜の感が冴えてき出したのか、竜騎兵の攻撃がゼピュロスに立て続けに当たっていく。
ゼピュロスのHPが削られて、のこり5割と為った所で、ゼピュロスの機体に変化が起こる。
2つの目が黄色から赤色に代わり、背部装甲と脚部の装甲が音を立てながら僅かに開かれる。
開かれた部分からは、光り輝く粒子のエフェクトが発せられる。
ゼピュロスが構える。
と、同時に。 突然、竜騎兵の真正面にゼピュロスの機体が現れた。
「うぉっ!」
咄嗟に、ビームブレードを振り上げる悠夜だが、これが幸いした。
偶然にも、竜騎兵の振り上げたビームブレードが、竜騎兵を切り裂こうとしていたゼピュロスのビームブレードに当たって、ゼピュロスの攻撃の軌道を変えたのだ。
一気にアクセルペダルを踏み込み、ゼピュロスから距離を取る。
「あっぶねえぇぇ。」
かなりの距離を取り、言葉を吐き出す悠夜。
『悠夜《ゆうや》、今の速度。 〝ほぼ竜騎兵の最高速度に近い速度が出てた〟。』
「マジかよ……。」
メインモニターに映し出されるゼピュロスを見て言う。
竜騎兵に向かって距離を詰めるゼピュロス。
竜騎兵は、距離を詰められまいと、遠距離攻撃を繰り出す。
だが、先ほどの様な、竜騎兵の最高速度の様な速度で詰めて来るのではなく。
早いことは早いが、早すぎるという移動速度ではない。
「レイ。 もしかして。 さっきの移動速度を出すのに、何かの制限があるのか?」
悠夜の言葉に黙って顔を左右に振るレイ。 別に意地悪をしているのではない。
レイが出来るのは、飽く迄もサポートであって。 ヒントを与えてはいけない。
プレイヤーが気が付いた事に肯定は出来ても、プレイヤーが知らいない(気が付いていない)事には、〝攻略〟に有利になるような事を言ってはいけない様に、レイ自身にプロテクトが掛けられている。
(レイが、こう言う反応をする時は、制限が掛かっている時だ。
となると。 地形か? 時間か? 距離か?)
距離を取りながら、遠距離での攻撃を繰り返す。
(地形なら、ずっと変わらず平原だ。 時間か? にしては結構な時間がたっているにも関わらず、さっきの動きはしていない。
なら、距離か? 最高速度での移動距離に制限がある?)
悠夜の思考の中で、ある程度の案は出た。
「最高速度での、移動距離に制限があるんだな?」
『そうだよ! 一瞬での、最高速で接近できるが距離が100メートル。』
現在の竜騎兵のエネルギー残量が60%。
レイ。 竜騎兵で、最高速での移動をして距離を取り。 重力制御砲で攻撃するとすれば、どれくらいの距離を開ければ可能だ?」
『約500メートルの距離が必要よ。』
「なら余裕だな。」
『うん。 ただし、その場合は、竜騎兵にも内部ダメージが8%蓄積されるからね。』
「それくらいなら問題ない。 竜騎兵の制御機構を100%に開放!
一気に距離を取って、敵を殲滅するっ!」
遠距離での撃ち合いの中、悠夜が愚痴る。
『悠夜。 エネルギー残量が10%を切るよ。』
「アイテム、エネルギーパックを使用。」
悠夜の声に反応して、竜騎兵のエネルギー残量が、瞬く間に回復して満タンになる。
バシュン! バシュン!
竜騎兵の攻撃がゼピュロスに当たり、ゼピュロスのHPを削る。
ここにきて、ようやく悠夜の感が冴えてき出したのか、竜騎兵の攻撃がゼピュロスに立て続けに当たっていく。
ゼピュロスのHPが削られて、のこり5割と為った所で、ゼピュロスの機体に変化が起こる。
2つの目が黄色から赤色に代わり、背部装甲と脚部の装甲が音を立てながら僅かに開かれる。
開かれた部分からは、光り輝く粒子のエフェクトが発せられる。
ゼピュロスが構える。
と、同時に。 突然、竜騎兵の真正面にゼピュロスの機体が現れた。
「うぉっ!」
咄嗟に、ビームブレードを振り上げる悠夜だが、これが幸いした。
偶然にも、竜騎兵の振り上げたビームブレードが、竜騎兵を切り裂こうとしていたゼピュロスのビームブレードに当たって、ゼピュロスの攻撃の軌道を変えたのだ。
一気にアクセルペダルを踏み込み、ゼピュロスから距離を取る。
「あっぶねえぇぇ。」
かなりの距離を取り、言葉を吐き出す悠夜。
『悠夜《ゆうや》、今の速度。 〝ほぼ竜騎兵の最高速度に近い速度が出てた〟。』
「マジかよ……。」
メインモニターに映し出されるゼピュロスを見て言う。
竜騎兵に向かって距離を詰めるゼピュロス。
竜騎兵は、距離を詰められまいと、遠距離攻撃を繰り出す。
だが、先ほどの様な、竜騎兵の最高速度の様な速度で詰めて来るのではなく。
早いことは早いが、早すぎるという移動速度ではない。
「レイ。 もしかして。 さっきの移動速度を出すのに、何かの制限があるのか?」
悠夜の言葉に黙って顔を左右に振るレイ。 別に意地悪をしているのではない。
レイが出来るのは、飽く迄もサポートであって。 ヒントを与えてはいけない。
プレイヤーが気が付いた事に肯定は出来ても、プレイヤーが知らいない(気が付いていない)事には、〝攻略〟に有利になるような事を言ってはいけない様に、レイ自身にプロテクトが掛けられている。
(レイが、こう言う反応をする時は、制限が掛かっている時だ。
となると。 地形か? 時間か? 距離か?)
距離を取りながら、遠距離での攻撃を繰り返す。
(地形なら、ずっと変わらず平原だ。 時間か? にしては結構な時間がたっているにも関わらず、さっきの動きはしていない。
なら、距離か? 最高速度での移動距離に制限がある?)
悠夜の思考の中で、ある程度の案は出た。
「最高速度での、移動距離に制限があるんだな?」
『そうだよ! 一瞬での、最高速で接近できるが距離が100メートル。』
現在の竜騎兵のエネルギー残量が60%。
レイ。 竜騎兵で、最高速での移動をして距離を取り。 重力制御砲で攻撃するとすれば、どれくらいの距離を開ければ可能だ?」
『約500メートルの距離が必要よ。』
「なら余裕だな。」
『うん。 ただし、その場合は、竜騎兵にも内部ダメージが8%蓄積されるからね。』
「それくらいなら問題ない。 竜騎兵の制御機構を100%に開放!
一気に距離を取って、敵を殲滅するっ!」
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