114 / 140
休息:1
しおりを挟む
地球統合連合の制服に着替えて集まった高校生5人組。
「おお、意外と良いかも。」
「まぁ、派手じゃないからな。 誰にでも着こなせる様なデザインだし。」
「学校の制服みたいで……。 なんか落ち着かない。」
上から、健太、タクヤ、悠夜。
「3人とも、似合ってますよ。」
「うんうん。」
桂子の言葉に、頼子が頷く。
「桂子さんと、頼子さんも似合ってますよ。」
悠夜。
「おう、似合ってるよ。 可愛い。」
健太。
「うん。似合ってる。」
タクヤ。
と、言いつつも。
男3人の視線は、制服の胸の部分がパッツンパツンに膨らんで、物凄く主張されている桂子の魔乳に視線が集まる。
(((生体同調の機体に乗ったら凄い事に…。)))
3人の思考が、見事に重なってしまった瞬間だった。
健全男子な高校生の3人の、普通と言えば普通な態度なのだが。
「あのぉ~。 さすがに、そこまで露骨に凝視されると恥ずかしいんですけど……。」
自分の胸に視線が集中しているのに気が付いて、桂子が胸を両手で隠すような仕草で顔を赤くする。
《う~ん…。 なんだろう…。 私も負けてはいない筈なんだけど、敗北感が半端ない…。》
決して小さくはない、自分の胸と桂子の胸を比べながら心の中で思う頼子。
少しの時間、雑談で盛り上がる。
「っと。 時間だ。」
そう言って席を立つ悠夜。
「ん? どっか行くのか?」
「ちょっと買い物にね。」
健太に答える悠夜。
「んじゃ、俺も…。」
と、言って。 立ち上がろうとする健太の肩を、頼子が押さえて黙ったまま首を横に振る。
頼子の態度に、一瞬(ん?)と思う健太だが。
頼子が何の考えもなしに、今のような態度を取る事がないのは分かっているつもりなので黙ってやり過ごす。
悠夜は、そのまま席を離れて食堂から出ていく。
悠夜の姿が食堂から消えた後、「頼ちゃん?」。
先ほどの行動を訪ねようと、健太が頼子に向かって言う。
「健ちゃん鈍い。 香織さんとの買い物よ。」
「ああ、なるほど。」
頼子の言葉に納得する健太。
「前途多難だけどね。」
「悠夜くん、モテますからね。」
タクヤの言葉に桂子が被せる。
* * * 視点:悠夜&香織 * * *
「待たせた?」
待ち合わせ場所の中央広場にて、香織が悠夜に聞く。
「いえ。 僕が早く来過ぎただけです。」
そう、香織は遅れていない。
なにせ、待ち合わせ時間の10分前に来ているのだから遅れようがない。
エリアボス討伐の時に、自爆技でエリアボスに大ダメージを与えた悠夜の遺言で、香織は悠夜とのデートの申し込みを承諾した。
香織本人としては、てっきり現実での誘いだと思っていたのだが。
エリアボス討伐が終わると同時に、戦闘不能状態で待機部屋にて待機状態から解放された悠夜から連絡が入り、エリアボス討伐報酬の内分けが終わったら2人で買い物に行きたいと言い出してきた。
そして、今現在。
悠夜と香織は合流したわけだ。
因みに、竜騎兵のCPUで在るレイと、戦姫のCPUで在る空は、2人仲良く一緒に戦艦セラフィエルの格納庫にて留守番だ。
「それじゃ、行きましょうか。」
GALAXY SOULの中でのデートで行く場所など数か所しかない。
何せ、娯楽施設と呼べる場所の実装がされていない。
せいぜい、飲食店が存在する程度だ。
それも、他のファンタジーものの様に、プレイヤーがレア素材を集めて調理するなどと言った訳でもなく。
普通に、NPC販売の品物しか置かれていない。
なので、必然的に〝デート〟と呼べるような場所は決まってくる。
1つ目、販売エリア【レア素材:機体などの材料を売買】。
2つ目、工業エリア【機体と武装の売買】。
3つ目、開発エリア【機体と武装の強化と進化】。
4つ目、決闘場。
買い物場所として、販売エリアと工業エリアは、デート場所? とも言えなくはないが。
果たして、開発エリアと決闘場を、デート場所として入れても良いのかは謎だ。
嫌タブン。 世間一般では、決闘場で、決闘する事を〝デート〟とは言わないだろう。
戦闘中毒者でも無い限りは。
「おお、意外と良いかも。」
「まぁ、派手じゃないからな。 誰にでも着こなせる様なデザインだし。」
「学校の制服みたいで……。 なんか落ち着かない。」
上から、健太、タクヤ、悠夜。
「3人とも、似合ってますよ。」
「うんうん。」
桂子の言葉に、頼子が頷く。
「桂子さんと、頼子さんも似合ってますよ。」
悠夜。
「おう、似合ってるよ。 可愛い。」
健太。
「うん。似合ってる。」
タクヤ。
と、言いつつも。
男3人の視線は、制服の胸の部分がパッツンパツンに膨らんで、物凄く主張されている桂子の魔乳に視線が集まる。
(((生体同調の機体に乗ったら凄い事に…。)))
3人の思考が、見事に重なってしまった瞬間だった。
健全男子な高校生の3人の、普通と言えば普通な態度なのだが。
「あのぉ~。 さすがに、そこまで露骨に凝視されると恥ずかしいんですけど……。」
自分の胸に視線が集中しているのに気が付いて、桂子が胸を両手で隠すような仕草で顔を赤くする。
《う~ん…。 なんだろう…。 私も負けてはいない筈なんだけど、敗北感が半端ない…。》
決して小さくはない、自分の胸と桂子の胸を比べながら心の中で思う頼子。
少しの時間、雑談で盛り上がる。
「っと。 時間だ。」
そう言って席を立つ悠夜。
「ん? どっか行くのか?」
「ちょっと買い物にね。」
健太に答える悠夜。
「んじゃ、俺も…。」
と、言って。 立ち上がろうとする健太の肩を、頼子が押さえて黙ったまま首を横に振る。
頼子の態度に、一瞬(ん?)と思う健太だが。
頼子が何の考えもなしに、今のような態度を取る事がないのは分かっているつもりなので黙ってやり過ごす。
悠夜は、そのまま席を離れて食堂から出ていく。
悠夜の姿が食堂から消えた後、「頼ちゃん?」。
先ほどの行動を訪ねようと、健太が頼子に向かって言う。
「健ちゃん鈍い。 香織さんとの買い物よ。」
「ああ、なるほど。」
頼子の言葉に納得する健太。
「前途多難だけどね。」
「悠夜くん、モテますからね。」
タクヤの言葉に桂子が被せる。
* * * 視点:悠夜&香織 * * *
「待たせた?」
待ち合わせ場所の中央広場にて、香織が悠夜に聞く。
「いえ。 僕が早く来過ぎただけです。」
そう、香織は遅れていない。
なにせ、待ち合わせ時間の10分前に来ているのだから遅れようがない。
エリアボス討伐の時に、自爆技でエリアボスに大ダメージを与えた悠夜の遺言で、香織は悠夜とのデートの申し込みを承諾した。
香織本人としては、てっきり現実での誘いだと思っていたのだが。
エリアボス討伐が終わると同時に、戦闘不能状態で待機部屋にて待機状態から解放された悠夜から連絡が入り、エリアボス討伐報酬の内分けが終わったら2人で買い物に行きたいと言い出してきた。
そして、今現在。
悠夜と香織は合流したわけだ。
因みに、竜騎兵のCPUで在るレイと、戦姫のCPUで在る空は、2人仲良く一緒に戦艦セラフィエルの格納庫にて留守番だ。
「それじゃ、行きましょうか。」
GALAXY SOULの中でのデートで行く場所など数か所しかない。
何せ、娯楽施設と呼べる場所の実装がされていない。
せいぜい、飲食店が存在する程度だ。
それも、他のファンタジーものの様に、プレイヤーがレア素材を集めて調理するなどと言った訳でもなく。
普通に、NPC販売の品物しか置かれていない。
なので、必然的に〝デート〟と呼べるような場所は決まってくる。
1つ目、販売エリア【レア素材:機体などの材料を売買】。
2つ目、工業エリア【機体と武装の売買】。
3つ目、開発エリア【機体と武装の強化と進化】。
4つ目、決闘場。
買い物場所として、販売エリアと工業エリアは、デート場所? とも言えなくはないが。
果たして、開発エリアと決闘場を、デート場所として入れても良いのかは謎だ。
嫌タブン。 世間一般では、決闘場で、決闘する事を〝デート〟とは言わないだろう。
戦闘中毒者でも無い限りは。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
64
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる