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リアルイベント編
イベント:1
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さて。 海洋ステージ攻略の最中だが。
悠夜たち学生組には、一大イベントが待っていた。
イベントと言っても、GALAXY SOUL内でのイベントではない。
そう。現実での期末試験。
桂子は毎回のことながら。上位をキープ。 今回の試験も問題なくクリアできるだろう。
悠夜も、上位とは言わないまでも。 毎回、中間以上、上位未満をキープしている。
問題は健太。
毎回、下から数えた方が早い順位だ。
そして、現在も試験に備えて脳内記憶領域に必死になって記録中だった。
今日の授業も終わり、いつもなら各自帰宅して、自宅でGALAXY SOULタイムに突入なのだが。
試験前と言う事もあり。 健太の家に集まっての勉強会。
そして、健太の家の前まできた時だった。
「おう!蒼夜!」
「やぁ。健太くん。」
健太の声に返事を返してきたのは。
健太の家の隣に住む【島村 蒼夜】。
俺たちと同じく、桃花高校に通う一年生。
「こんにちわ。島村くん。」
「こんにちわ。」
悠夜と桂子も、島村に挨拶をする。
「こんにちわ。」
島村くんが、俺と廣垣さんに挨拶を返す。
ちなみに、俺と桂子さんは。同学年で顔見知りって程度の関係だ。
「そうだっ!蒼夜! 今から期末に備えて勉強会すんだけど。蒼夜も、一緒にどうだ?」
「あぁ~。嬉しい誘いなんだけど。 僕たちも、今から集まって期末試験の予習をしようかと。」
「僕たち?」
島村くんの言葉に、思わず言葉を反芻してしまった。
「ええ。 クラスメートとです。」
「沙耶ちゃんとか?」
「そうだよ。」
「なら、ウチで一緒にやろうぜ。」
「いや、迷惑だろう?」
「なに言ってんだ。どうせ予習範囲は一緒なんだし。なっ!悠夜。」
「俺は別に構わないけど。」
と言って、廣垣さんを見る。
「私も構いませんよ。 それに多い方が楽しそうですし。」
にっこりと微笑みながら言う桂子。
「OK!決まりだなっ! んじゃ、離れの方で待ってるから。」
「わかったよ。 それじゃ、僕の方も連絡入れて、一緒に行くから。」
こうして、島村くんたちも交えての勉強会に。
* * * * * * *
健太の家は大きく。 母屋と離れ家が在る。
なんでも、昔の御先祖様が、この辺りの地主だったらしく。その名残だそうだ。
まぁ、大きいと言っても。 一般の一戸建ての家よりも少し大きいくらいの母屋と離れ家があり。
普通車が3台ほど止められる面積の庭がある。
離れ家の方は、主に健太の部屋扱いで。
部屋面積は江戸間で12畳。キッチンにトイレ付き。もちろんセパレード。と、なかなかに広い。
「おじゃまします。」
「おじゃまします。」
「適当に座っててくれ。」
そう言って、健太は正面の壁に向かってカギを差し込んで開錠して壁を両側に開く。
部屋の真ん中には、両側から引き出し式の仕切りがあり。その仕切りも、締め切ってカギを掛けれる仕様になっている。
最初に部屋に入ってみた時には。
なんで、1つの部屋に、ドアが2つも有るのか疑問だったけどね。
仕切りをしてカギを閉めた時に、奥のドアからも出入りが出来るようになっていたのだと理解した。
最初に見た時は、からくり屋敷みたいではしゃいだものだ。
健太曰く。 1人で12畳は大きすぎるらしい。
大体にして、健太が使っている仕切りのコッチ側の部屋ですら。
折り畳み式の小さなテーブルと、折り畳み式のベット。本棚に服とかを仕舞うタンスしかない。
良く言えば簡素で、悪く言えば殺風景だ。
悠夜たち学生組には、一大イベントが待っていた。
イベントと言っても、GALAXY SOUL内でのイベントではない。
そう。現実での期末試験。
桂子は毎回のことながら。上位をキープ。 今回の試験も問題なくクリアできるだろう。
悠夜も、上位とは言わないまでも。 毎回、中間以上、上位未満をキープしている。
問題は健太。
毎回、下から数えた方が早い順位だ。
そして、現在も試験に備えて脳内記憶領域に必死になって記録中だった。
今日の授業も終わり、いつもなら各自帰宅して、自宅でGALAXY SOULタイムに突入なのだが。
試験前と言う事もあり。 健太の家に集まっての勉強会。
そして、健太の家の前まできた時だった。
「おう!蒼夜!」
「やぁ。健太くん。」
健太の声に返事を返してきたのは。
健太の家の隣に住む【島村 蒼夜】。
俺たちと同じく、桃花高校に通う一年生。
「こんにちわ。島村くん。」
「こんにちわ。」
悠夜と桂子も、島村に挨拶をする。
「こんにちわ。」
島村くんが、俺と廣垣さんに挨拶を返す。
ちなみに、俺と桂子さんは。同学年で顔見知りって程度の関係だ。
「そうだっ!蒼夜! 今から期末に備えて勉強会すんだけど。蒼夜も、一緒にどうだ?」
「あぁ~。嬉しい誘いなんだけど。 僕たちも、今から集まって期末試験の予習をしようかと。」
「僕たち?」
島村くんの言葉に、思わず言葉を反芻してしまった。
「ええ。 クラスメートとです。」
「沙耶ちゃんとか?」
「そうだよ。」
「なら、ウチで一緒にやろうぜ。」
「いや、迷惑だろう?」
「なに言ってんだ。どうせ予習範囲は一緒なんだし。なっ!悠夜。」
「俺は別に構わないけど。」
と言って、廣垣さんを見る。
「私も構いませんよ。 それに多い方が楽しそうですし。」
にっこりと微笑みながら言う桂子。
「OK!決まりだなっ! んじゃ、離れの方で待ってるから。」
「わかったよ。 それじゃ、僕の方も連絡入れて、一緒に行くから。」
こうして、島村くんたちも交えての勉強会に。
* * * * * * *
健太の家は大きく。 母屋と離れ家が在る。
なんでも、昔の御先祖様が、この辺りの地主だったらしく。その名残だそうだ。
まぁ、大きいと言っても。 一般の一戸建ての家よりも少し大きいくらいの母屋と離れ家があり。
普通車が3台ほど止められる面積の庭がある。
離れ家の方は、主に健太の部屋扱いで。
部屋面積は江戸間で12畳。キッチンにトイレ付き。もちろんセパレード。と、なかなかに広い。
「おじゃまします。」
「おじゃまします。」
「適当に座っててくれ。」
そう言って、健太は正面の壁に向かってカギを差し込んで開錠して壁を両側に開く。
部屋の真ん中には、両側から引き出し式の仕切りがあり。その仕切りも、締め切ってカギを掛けれる仕様になっている。
最初に部屋に入ってみた時には。
なんで、1つの部屋に、ドアが2つも有るのか疑問だったけどね。
仕切りをしてカギを閉めた時に、奥のドアからも出入りが出来るようになっていたのだと理解した。
最初に見た時は、からくり屋敷みたいではしゃいだものだ。
健太曰く。 1人で12畳は大きすぎるらしい。
大体にして、健太が使っている仕切りのコッチ側の部屋ですら。
折り畳み式の小さなテーブルと、折り畳み式のベット。本棚に服とかを仕舞うタンスしかない。
良く言えば簡素で、悪く言えば殺風景だ。
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