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リアルイベント編
イベント:3
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母屋から、お菓子を持って離れ家に帰ると、既に全員そろっており。
ノートやら参考書を出していた。
1人、増えているが。
「あ、お邪魔してます。」
俺を見て、軽く頭を下げて礼をする小鳥遊さん。
俺も軽く頭を下げて礼を返して、適当に空いている場所に座ると持っていた菓子を取り出す。
と言っても。 空いてたのは健太の横だけどね。
「あ、そうだ。 薫さんが、みんなの分の晩飯の用意をするって。
だから、晩飯は健太の所で食っていくって連絡入れた方がいいんじゃないか?」
「いや!流石に、それは悪いでしょう?」
結城さんが声を上げて言うと。
「さすがに、この人数が居るとは思ってないのでは?」
廣垣さんが言う。
確かに。 この場に居るのは6人。
健太の分はともかく。
俺に、廣垣さん。
島村くんに、結城さんに、小鳥遊さん。
合計6人分の料理だ。
「ふっ。薫さんを舐めんなよ。スーパー家政夫の薫さんに掛かれば。
この人数の料理なんて楽勝なんだぞ。」
何故か健太が威張りながら言う。
「まぁ、確かに。 薫さんなら問題ないと思うし。 適当な時間に為ったら切り上げて、俺も手伝うし。」
「えっ!? 片桐くんって、料理できるの?」
結城さんが驚きながら聞いてくる。
「まぁ、うちは1人暮らしに近いし。」
「そういや、両親揃って海外だっったな。」
「ああ。最初は、父さんだけの海外出張だったんだけど。 母さんが着いて行ったからな。」
ほんと。40も過ぎてラブラブ夫婦なのも困りもだよ。 夫婦喧嘩が盛んな家よりは遥かにマシだけどね。
料理するのは、元々嫌いではなかったし。 いくら仕送りがあると言っても、食費くらい浮かして何かの為に溜め込んで置かないと。
「悠夜の料理は美味いぞ。 なっ、蒼夜。」
「だね。 僕は勿論いただいて行くよ。」
笑顔で言う島村くん。
「迷惑じゃない?」
廣垣さんが聞いてくる。
「おう。それに、どうせ食べるなら、多い方が楽しいだろう。 いつもは、俺と薫さんだけだし。」
結局。 健太の勢いと、島村くんの説得で、全員が食べて行く事に為った。
1時間半後。 時刻は5時半。
「んじゃ、俺は薫さんを手伝いに行ってくるよ。」
「そうですね。流石に集中力も切れてきだしたし。 僕たちも、一息入れるよ。」
「楽しみにしてっからな。」
と。 島村くんと健太。
そして悠夜は、そのまま母屋の方に向かう。
「しかし、今日は。いつもと違って覚えやすいわぁ~」
加奈が言うと。
「ええ。結城さんと、島村くんのお陰で。 いつもより、はかどっていますし。」
「私だって、廣垣さんと、片桐くんのお陰で、助かってるよぉ~。」
「そうですか? 小鳥遊さんの成績も悪い方じゃないでしょ?」
「それでも、蒼夜や沙耶。釈愛じゃなくて、宝蔵院さんに比べると見劣りしてるでしょ?」
「比べる対象が高すぎですよ。」
クスリと笑いながら言う桂子。
中学の頃から、島村 蒼夜は学年10位以内には入ってるし。
宝蔵院 釈愛も30位から落ちた事は無い。
結城 沙耶も、50位園内には入っている。
桂子に至っては、中学の頃から学年3位以内という成績だ。
「しかし、片桐くんが、あんなに教え上手なのに。 なんで、あの順位なんだろうか、私は不思議でないよ。」
加奈が言うと。
「悠夜は手を抜いてるからな。」
「ですね。多分、本気を出せば、学年トップもキープできると思いますよ。」
健太と桂子の言葉に、蒼夜に沙耶、加奈の瞳が大きく見開かれて驚く。
「学年トップをキープできるって・・・。 手を抜いてるとは思っていたけど、そこまでとは・・・。」
蒼夜が言うと。
「気が付いてたんだ?」
健太が問い返す。
「そりゃ、あれだけ教え方が上手いとね。
教えるのが上手いって事は、それだけ教える事を理解して居ないといけないからね。」
「確かに。蒼夜が教えてくれるよりも解かり易かったよ。」
加奈が言うと。
「島村くんのは、ある程度理解しているのが前提での教え方ですからね。
それに対して。悠夜くんのは、知らないと前提して教えていますので。」
「うん・・・。かなり解かり易かった。」
桂子の言葉に頷く加奈。
「俺も、桂子さんにも世話になってるけど。 どうしても悠夜に頼っちまうしなぁ。」
「正直。私も凄いと思いますよ。 私も、つい。これ位は分かっているだろうって思ってしまうので。」
「見習わないとね。 他人に教えるって事は、自分の復習にもなるんだし。」
腕を組んで頷く蒼夜。
ノートやら参考書を出していた。
1人、増えているが。
「あ、お邪魔してます。」
俺を見て、軽く頭を下げて礼をする小鳥遊さん。
俺も軽く頭を下げて礼を返して、適当に空いている場所に座ると持っていた菓子を取り出す。
と言っても。 空いてたのは健太の横だけどね。
「あ、そうだ。 薫さんが、みんなの分の晩飯の用意をするって。
だから、晩飯は健太の所で食っていくって連絡入れた方がいいんじゃないか?」
「いや!流石に、それは悪いでしょう?」
結城さんが声を上げて言うと。
「さすがに、この人数が居るとは思ってないのでは?」
廣垣さんが言う。
確かに。 この場に居るのは6人。
健太の分はともかく。
俺に、廣垣さん。
島村くんに、結城さんに、小鳥遊さん。
合計6人分の料理だ。
「ふっ。薫さんを舐めんなよ。スーパー家政夫の薫さんに掛かれば。
この人数の料理なんて楽勝なんだぞ。」
何故か健太が威張りながら言う。
「まぁ、確かに。 薫さんなら問題ないと思うし。 適当な時間に為ったら切り上げて、俺も手伝うし。」
「えっ!? 片桐くんって、料理できるの?」
結城さんが驚きながら聞いてくる。
「まぁ、うちは1人暮らしに近いし。」
「そういや、両親揃って海外だっったな。」
「ああ。最初は、父さんだけの海外出張だったんだけど。 母さんが着いて行ったからな。」
ほんと。40も過ぎてラブラブ夫婦なのも困りもだよ。 夫婦喧嘩が盛んな家よりは遥かにマシだけどね。
料理するのは、元々嫌いではなかったし。 いくら仕送りがあると言っても、食費くらい浮かして何かの為に溜め込んで置かないと。
「悠夜の料理は美味いぞ。 なっ、蒼夜。」
「だね。 僕は勿論いただいて行くよ。」
笑顔で言う島村くん。
「迷惑じゃない?」
廣垣さんが聞いてくる。
「おう。それに、どうせ食べるなら、多い方が楽しいだろう。 いつもは、俺と薫さんだけだし。」
結局。 健太の勢いと、島村くんの説得で、全員が食べて行く事に為った。
1時間半後。 時刻は5時半。
「んじゃ、俺は薫さんを手伝いに行ってくるよ。」
「そうですね。流石に集中力も切れてきだしたし。 僕たちも、一息入れるよ。」
「楽しみにしてっからな。」
と。 島村くんと健太。
そして悠夜は、そのまま母屋の方に向かう。
「しかし、今日は。いつもと違って覚えやすいわぁ~」
加奈が言うと。
「ええ。結城さんと、島村くんのお陰で。 いつもより、はかどっていますし。」
「私だって、廣垣さんと、片桐くんのお陰で、助かってるよぉ~。」
「そうですか? 小鳥遊さんの成績も悪い方じゃないでしょ?」
「それでも、蒼夜や沙耶。釈愛じゃなくて、宝蔵院さんに比べると見劣りしてるでしょ?」
「比べる対象が高すぎですよ。」
クスリと笑いながら言う桂子。
中学の頃から、島村 蒼夜は学年10位以内には入ってるし。
宝蔵院 釈愛も30位から落ちた事は無い。
結城 沙耶も、50位園内には入っている。
桂子に至っては、中学の頃から学年3位以内という成績だ。
「しかし、片桐くんが、あんなに教え上手なのに。 なんで、あの順位なんだろうか、私は不思議でないよ。」
加奈が言うと。
「悠夜は手を抜いてるからな。」
「ですね。多分、本気を出せば、学年トップもキープできると思いますよ。」
健太と桂子の言葉に、蒼夜に沙耶、加奈の瞳が大きく見開かれて驚く。
「学年トップをキープできるって・・・。 手を抜いてるとは思っていたけど、そこまでとは・・・。」
蒼夜が言うと。
「気が付いてたんだ?」
健太が問い返す。
「そりゃ、あれだけ教え方が上手いとね。
教えるのが上手いって事は、それだけ教える事を理解して居ないといけないからね。」
「確かに。蒼夜が教えてくれるよりも解かり易かったよ。」
加奈が言うと。
「島村くんのは、ある程度理解しているのが前提での教え方ですからね。
それに対して。悠夜くんのは、知らないと前提して教えていますので。」
「うん・・・。かなり解かり易かった。」
桂子の言葉に頷く加奈。
「俺も、桂子さんにも世話になってるけど。 どうしても悠夜に頼っちまうしなぁ。」
「正直。私も凄いと思いますよ。 私も、つい。これ位は分かっているだろうって思ってしまうので。」
「見習わないとね。 他人に教えるって事は、自分の復習にもなるんだし。」
腕を組んで頷く蒼夜。
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