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祭りの後始末

寝起きのアレ

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「…あの、僕疲れてたからかな?」

そう言って僕はタオルケットの上から手で隠す様にソレを押さえて俯いた。恥ずかしくて、居た堪れない。どうしたものかとぎこちなく身体を動かした。

目の前のキヨくんも、友達が勃たせてるのを見て、どうしたら良いか困るだろう。僕は焦って全然関係ない話をする事にした。時間稼ぎでどうにかなる、はず!


「ごめんね、何かキヨくんの腕の中、気持ち良くて寝ちゃった。」

あれ?何か、全然会話が状況と遠ざかってない。まるで抱きしめられて、嬉しくてこうなったみたいに思われた?僕はますますテンパって言葉を重ねた。

「キヨくんのベッド、寝心地イイね。」

…僕何だかズブズブとぬかるみに足を取られている。しかも何だか全然収まらない。そういえば最近忙しくて自分でしなかったかも。僕がチラッとキヨくんを見上げると、何だかキヨくんの顔が赤い。


キヨくんは咳払いすると、ベッドに座って背中を見せた。

「…俺、ちょっとキッチン行ってこようか?」

僕は手の下で硬くなっている自分の分身を持て余していたから、少しだけ一人にしてもらえると助かると思った。でも、僕がトイレへ行った方が良い気がする。いや、いっそ家に帰る?ああ、でも誰かとばったり会ったら社会的に終わりだ。

僕がキヨくんにトイレ行くって言おうとした時、キヨくんが急に呻いて頭を抱えた。


「…やば。俺も釣られた…。」

え?何て?僕は頭が真っ白になってしまった。今、キヨくんも勃ったって言ったの?僕はなぜかキヨくんの諸事情を思い浮かべてしまって、ますますテンパって収まるどころじゃなくなってしまった。こうなって来ると、僕たちお互いの諸事情で興奮したって事?え?

僕が色々考える間も無く、キヨくんが僕の方を向いて赤らんだ顔で囁いた。


「俺、玲としたのがファーストキスって本当だから。俺、…変なんだ。玲とのキスが、その、忘れられなくて。もう一回しても良い?」

そう言って、僕に覆いかぶさる様に身体を寄せて来た。

「ダメ?」

眼鏡を取ったキヨくんのはっきりした顔立ちが、顔のすぐ近くまで迫って来た。本来ならきっと男に迫られて、怖いとか思わなくちゃいけないのかもしれない。でも僕はキヨくんがずっと好きだったし、あの時うっかり唇が触れ合ったのも、全然嫌じゃなかった。

だからってキスするのはおかしいかも知れないけど。でもキヨくんの顔を見たらダメって言えなかった。もしかして僕も、もう一度したかったのかな。僕はドキドキしながら目を閉じた。







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