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王立学園
アーチストside恋の鞘当て
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マモルは予想通り、学園の嵐の中心になっている。竜の事が発覚してなくてこれなんだから、頭が痛い。私の親友のロービンも別人のようにマモルに甲斐甲斐しいけれど、時々妙に辛そうな顔でマモルを見つめているのが気になる。
何か拗らせているのかな、あいつ。私もマモルは好きだけど、マモルの側にいると何かとんでもない事が起きそうで、気が休まらないんだ。それにマモルは確かに可愛いけど、私は女の子が好きだ。
綺麗で、可愛くて、柔らかくて、甘い匂いがして、滑らかで、優しくて…。あれ…?これって全部、マモルに当てはまらないか?いやいや、私までマモルの魔性に絡め止められるのはごめんだ。
生贄はロービンだけで十分だろう?まぁ、ロービンに限らず、ちょこちょこマモルに絡め取られているのが見てとるけれどな。あのお調子者のウィルも、最近はマモルの側をうろついてロービンと一触即発だ。
当のマモルはそんな事には全く気づかずに学園生活を満喫している。さっきも私のところにやって来て、こう言ったんだ。
「ねぇアーチスト、アーチストは特殊技能は何で入学したの?やっぱり武芸?武芸だとするとどんな括りになってるの?僕はほら、そっち方面はからっきしだからよく知らなくて…。」
私はため息をつきながら周囲を見回した。突き刺さるような眼差しがチラホラと感じられる…。流石に次男といえども、辺境伯の息子である私に何か物言いをするような学生は少ない。だが居ないわけじゃない。
「マモル?俺が教えてやろうか?ちなみにそこのアーチストは剣術だ。辺境伯は武芸に突出してるからなぁ。因みに俺様は魔法も武芸も得意で、結局戦闘魔法術にしたんだ。」
ウィルがしたり顔で私たちの会話に割り込んできた。ウィルはグレゴリー侯爵家の三男で家名は重いが自由な奴だ。侯爵家ならではの魔法の力と虎族の身体能力とを活かして戦闘魔法術を得意にしている。
口も態度も軽いが、実力は有るんだ。マモルは魔法と聞いて急に目を輝かせた。
「魔法で戦うんですか?うわぁ凄い。いいなぁ。見てみたいなぁ…。今度武術の公開演習が有りますよね?凄い楽しみ!」
気づいたんだが、マモルは魔法と聞くと妙に食いつきが良い。ロービンもその事に気付いたらしく、最近の魔法術の授業へのやる気が半端ないんだ。分かり易すぎるだろ…。
私は最近、マモルの周囲を小躍りするこいつらの恋の鞘当てに巻き込まれがちで、いい加減ウンザリし始めている。いっそ、マモルが誰か一人とくっつけば良いのにな。
何か拗らせているのかな、あいつ。私もマモルは好きだけど、マモルの側にいると何かとんでもない事が起きそうで、気が休まらないんだ。それにマモルは確かに可愛いけど、私は女の子が好きだ。
綺麗で、可愛くて、柔らかくて、甘い匂いがして、滑らかで、優しくて…。あれ…?これって全部、マモルに当てはまらないか?いやいや、私までマモルの魔性に絡め止められるのはごめんだ。
生贄はロービンだけで十分だろう?まぁ、ロービンに限らず、ちょこちょこマモルに絡め取られているのが見てとるけれどな。あのお調子者のウィルも、最近はマモルの側をうろついてロービンと一触即発だ。
当のマモルはそんな事には全く気づかずに学園生活を満喫している。さっきも私のところにやって来て、こう言ったんだ。
「ねぇアーチスト、アーチストは特殊技能は何で入学したの?やっぱり武芸?武芸だとするとどんな括りになってるの?僕はほら、そっち方面はからっきしだからよく知らなくて…。」
私はため息をつきながら周囲を見回した。突き刺さるような眼差しがチラホラと感じられる…。流石に次男といえども、辺境伯の息子である私に何か物言いをするような学生は少ない。だが居ないわけじゃない。
「マモル?俺が教えてやろうか?ちなみにそこのアーチストは剣術だ。辺境伯は武芸に突出してるからなぁ。因みに俺様は魔法も武芸も得意で、結局戦闘魔法術にしたんだ。」
ウィルがしたり顔で私たちの会話に割り込んできた。ウィルはグレゴリー侯爵家の三男で家名は重いが自由な奴だ。侯爵家ならではの魔法の力と虎族の身体能力とを活かして戦闘魔法術を得意にしている。
口も態度も軽いが、実力は有るんだ。マモルは魔法と聞いて急に目を輝かせた。
「魔法で戦うんですか?うわぁ凄い。いいなぁ。見てみたいなぁ…。今度武術の公開演習が有りますよね?凄い楽しみ!」
気づいたんだが、マモルは魔法と聞くと妙に食いつきが良い。ロービンもその事に気付いたらしく、最近の魔法術の授業へのやる気が半端ないんだ。分かり易すぎるだろ…。
私は最近、マモルの周囲を小躍りするこいつらの恋の鞘当てに巻き込まれがちで、いい加減ウンザリし始めている。いっそ、マモルが誰か一人とくっつけば良いのにな。
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