神の加護を受けて異世界に

モンド

文字の大きさ
23 / 27

妹が二人出来たよ、オマケで姉も

ーー 帰還そして・・次の旅へ


ゼスト王国の後始末を終えた僕は、エストレーナとゆっくり歩いて

センターターク王国を目指した。


「使徒様、この様に二人でゆっくり旅をするのも良いですね。」

と、エストレーナが僕に言う、僕は

「本当だね、理由がアレじゃなければ本当に良かったんだけどね。」

と言いつつ自宅までの旅を楽しむことにした。




国境を越えセンターターク王国内に入った森の中で、声を聞いた。

「誰か・・助けて・・ください・・。」

消え入りそうな小さな声を。


声のした方に歩きながら気配を探ると、一人の少女が何かを胸に抱いて

大樹の空の中で、うずくまっているのが分かった。


大樹に着くと僕は、そっと声をかけた。

「僕を呼んだのは、君かい?どうしたんだ?」

と、すると少女は身体を起こし僕を見ると

「貴方が私の願いを聞いてくれるの?」

と尋ねるので

「君の願いはなんだい?」

と聞けば、胸に抱いていた毛玉の様な何かを差し出し

「この子を助けて」

と言った、それは小さなケットシーと呼ばれる猫型の妖精族の子供だった。

「怪我をしている様だね、僕にかしてごらん」


と受けとり、鑑定魔法で状態を確認すると


・ケットシー 女  10歳  毒による衰弱  頭部に裂傷

と表示された。


僕は、解毒魔法と回復魔法を使いケットシーを癒してゆく、

「もう大丈夫だよ、君もお腹空いているだろう?」

と言いながら、収納から温かい食事を取り出し少女の前に差し出すと

「ありがとう。」

と言いながら、食事を食べ始めた。

後はエストレーナに任せ僕は、少女が歩いてきた方向に少し確認してみることにした。




ーー 魔物を操る呪い


数キロほど森を進んだ僕は、ケットシー3体の死体を見つけた。

何も毒を飲まされ切り殺されていた、あのケットシーの仲間だろう。


土に穴を掘り、埋葬すると冥福を祈った、すると不思議なことが起こった。

ケットシーの霊体が3体現れこう言い出した、

「あの子を助けてくれてありがとうございます。

我らは呪いの力で魔物を操る一族です。

ゼスト王国の兵士に捕まり、あの子をを人質に無理やり

魔物のスタンピードを起こすように脅され、

スタンピードを起こすと毒を飲まされ殺されたのです。


一緒にいる子は、以前からあの子と仲良くなった遊んでいたハーフエルの子で

傷ついたあの子を助けようとしていた良い子なんです、

二人をどうかよろしくおながいします。」

と言うと霊体達は、空に光りながら消えていった。



「こんなことまでしていたのか、あいつらは!」

向ける先のなくなった怒りに僕は、

「この様なことは二度と許さない」

と心に誓ったのだった。


少女の元に戻ると、エストレーナが

「これまでの経緯を聞いていました、

使徒様の方は何かございましたか?」

と聞いてきたので、お互いの話を合わせるとほぼ間違いないことがわかり

さらに、ケットシー一族はこの子以外居なくなった事が分かった。



少女については、ハーフエルと言うことで集落を追い出されこの森に

流れ着いていたもので、身寄りはないと言う。

僕は、二人を僕の家族として迎えることにした。

「新しい家族だ、エストレーナはお姉さんとして面倒を見てくれよ。」

と声をかけると、満面の笑みで「勿論です。」と答えてくれた。

その日は、森で野営をし二人の体力が戻るのを待った。



ーー 新たな家族と旅をしよう


「君の名前は・・ミル、そして君は・・アーヤ。」

とケットシーとハーフエルフに名前をつけると、二人に光が降り注ぎ

何らかの加護が付いたことがわかった。


「はい、ご主人様私の名はミルです。」

「はい、・・ご・主人様・私の名は・・アーヤ・・・ありがとうございます。」

と二人は言いハーフエルフのアーヤは、泣き出した。


彼女は、名前すら付けてもらえず、10歳になった年に追放されたそうだ。

天涯孤独になった二人に僕は、

「今日から僕らは家族だよ、僕はカムイお兄ちゃんだ。

 そしてお姉ちゃんはエストレーナと言うんだよ、良いね。」

と言うと頷く二人、僕らは家族になった。


その後、いろんな話をしながら僕らは旅を続けたのだった。




ーー 王都が見えてきた、初めての人族の街


2週間ほどかけて僕らはセンターターク王国の王都にたどり着いた。

「アレが僕らの家がある王都だよ。

美味しいものも沢山あるし、楽しいことも沢山あるあるはずだから

今日から一緒に暮らしながら見つけてゆくよ。」

と言いながら二人に手を引いて歩き出した。


王都に入り家に向かうと、多くの人族と街並みに二人は驚きの連続。

「使徒様、お帰りなさいませ。これ食べてください。」

「ありがとうございました、使徒様。」

「わー、可愛い。使徒様の新しい家族ですか?」

街中で人々に声をかけながら歩くと、アーヤが

「カムイお兄ちゃん、どうして使徒様と呼ばれるの?」

と聞いてきた、そこで僕は

「僕は創造神様に加護をいただいたんだ、だから皆んながそう呼ぶのさ。」

と答えると見えてきた自宅を指差し

「ここがお前達の新しい家だよ、部屋を決めようかね。」

と言いながら扉を開け中に誘った。
感想 22

あなたにおすすめの小説

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として

たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。 だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。 一度目では騙されて振られた。 さらに自分の力不足で全てを失った。 だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。 ※他サイト様にも公開しております。 ※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※ ※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※

没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活

アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
 名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。  妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。  貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。  しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。  小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!