神と魔力と魔法

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新たなる門出

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8歳となったミカエル領都に行く


スタンピードがあった後、ミカエルは母からかなり厳しく叱られた。
そこでミカエルは家族だけならと言いながら魔法が使えることを伝え、あの隕石も自分が落としたのだと伝えた。
その話を聞いて本気にしなかった両親だが、たまたま家に来ていた兄のサルエルが森でオークに襲われた時の話をすると。
「分かったわ。貴方が特別な力を持っているのは何となく知っていたの。8歳になったら公爵様の領都に行ってしたいことをしなさい。」
と母が言うと父親も頷いていた。

その後8歳になるまで森の魔物や動物を狩、畑に多くの作物を実らせて過ごしたミカエルは8歳の年に領都へ旅立った。

一緒について行くのは7歳上の兄サルエルとその仲間、領都で冒険者活動をするそうだ。


7日ほど歩いて領都に着いたミカエルは、公爵の屋敷を訪ねていた。

「猟師の子ミカエルです。3年前の約束に従い村を出てきました、公爵様にお伝えください。」
と門に立つ兵士に言うとあの時もらった手紙を差し出した。
直ぐにミカエルは屋敷に呼ばれ、執事の男性から
「身を清め服を整えましょう。」
と言われ水を浴びて身を清めると真新しい服を与えられた。

暫くするとある部屋に呼ばれた。
部屋に入るとそこに数人の男性がおり1人は公爵その人だった。
「うむ、よくぞ来た。今日から我が家の一員として勉学に励むように。」
と言うとそのあとは側の男らから今後の生活や屋敷のルールを教えられた。

その日の夕食は、公爵様の家族と一緒の食事で、公爵夫人・長男・次男・長女、次女を紹介された。
次女がミカエルと同じ8歳で同じ教師から勉強を教わることになった。
次男は5つ上の13歳剣術好きで
「一緒に身体を鍛えようぜ。」
と声をかけられた。
長男長女は19歳と16歳で執務の手伝いをしているようだ。


次の日から勉強は始まった。
村では誰も勉強を教えてくれるものはいなかったが、村長が持っていた本と商人がくれた薄い本で文字を覚えていたミカエルは、貴族の常識と歴史について勉強することになった。

「あの子供はどうか?村で過ごしていたのだ苦労しておるだろう。」
と教師役の女性と男性に尋ねる公爵。
すると
「とんでもございません。あの子は天才かもしれません。教えてもいないのに読み書き計算は、問題なく出来ますし。歴史や貴族の常識についても一度教えれば完璧に覚えております。」
と2人とも答えた。
賢すぎると思っていたがそれ以上の逸材だったようだ、これからのことを考えて公爵は口元を上げるのだった。



   ミカエルの魔道具作成と騎士団入隊


 半年後公爵令嬢とのお勉強会もおおよそ終わったある日、ミカエルは1人図書室で本を読んでいた。
そこに令嬢のカサブランカ嬢が現れ、
「ミカエル、何読んでるの?」
「ああ、お嬢様でしたか。これは魔道具作成の本です。」
「魔道具!貴方魔道具も作れるの?」
「う~ん、どうでしょうか?これを読むと作れそうなのでやってみようかなと思っています。」
と答えたミカエルに「面白そうね」と後をついてくるカサブランカ嬢。
ミカエルが向かったのは、公爵家の工房の一つ。

「ここに来たのは初めてだわ、こんなところだったのね。」
カサブランカ嬢が興奮気味に呟く。
ミカエルは必要な材料と魔法陣を準備すると、魔法陣に魔力を流し始める。
魔道具には錬成した材料と魔道具に必要な魔法陣があれば、後は魔力さえ十分にあれば完成する。
ただし魔力を一定に流さなければ良い魔道具とはならない。

「こんなもんかな」
ミカエルは3つほどま道具を作り上げて満足げに呟く。
「もう出来たの?それはどんな魔道具なの?」
「これは旅をする時用のコンロと冷暖房と結界発生装置です。」
とカサブランカ嬢の質問に答えるミカエル。
「コンロ?冷暖房?でなんですの?」

ミカエルはカサブランカ嬢を椅子に座らせるとテーブルの上に魔道具を乗せる。
先ずはコンロからとヤカンに水を入れてコントの上に置き起動させると、あっ言う間にお湯が沸く。
そのお湯をチェイサーに注ぎ紅茶を入れて差し出しながら、冷暖房機の魔道具を起動させる。
「あら!涼しい風が。紅茶も美味しいわね。」
満足げなカサブランカ嬢。


その後は騎士団に向かう為、
「お嬢様私はこれより騎士団に向かいますので失礼致します。」
と断りを入れて別行動をしようとすると、
「あら、私も興味がありますわ。一緒にいきましょう♪」
とまたも跡をついてきた。

騎士団の訓練場に着いたミカエルは、カサブランカ嬢に断りを入れて騎士団長に挨拶に向かう。
カサブランカ嬢は、騎士団の訓練を眺めながら
「ミカエルはどのくらい強いのかしら?」
と独り言を呟く。

暫くすると騎士団長と共にミカエルが騎士団の訓練に参加し始めた。
すると公爵家の侍女が現れ
「お嬢様日除を準備いたしました。」
とテーブルセットと天幕を立ててお茶を淹れていた。
「あら、準備が用意のね。」
「はい。ミカエル様から連絡が届きましたので。」
と答えながらカサブランカ嬢をエスコートする。
ありがとう。と答えて椅子に腰を下ろし訓練を眺め始めた。

訓練は駆け足から基本動作そして掛かり稽古と激しさを増して行く。
初めて参加のミカエルに騎士団の訓練の練度を見せようと張り切っているようだ。
しかし思惑と結果は常に同じでない様ね。
カサブランカ嬢は1人2人と訓練から脱落する騎士団のメンバーを見ながら、汗ひとつかかずに訓練に参加しているミカエルを見て、
「ミカエルは魔法や頭だけではないようね。お父様にどう報告して私付きの従者にしましょうか。」
カサブランカ嬢がそんな目でミカエルを見ているとは気づかぬミカエルは、騎士団の激しさを増す訓練に思わず笑みを見せながら参加していた。


訓練を見ていた騎士団長は
「逸材と見ていたが、これほどまでとは・・・。閣下に正式に入団依頼をせねば。」
と呟いていた。


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