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追いかけて

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薄型テレビで、金曜ロードショーを見る予定だった。時間を見たら8時。
まゆのを呼んだ青也。

まゆのを呼んで。
その晩、青也はまゆのをからかいたい気持ちに満ちていた。
「まゆの、目がいた、まつげが入った」
「冷たい水とタオルもってきて」
「だいじょうぶですか?」
慌ててまゆのが、目を押えている青也のところにくると、
青也がもってこさせたのに、テーブルにおかせて。

「まつ毛はうそだよ。まじめに痛くないし」
そういって、その手でまゆののほほにふれて、きれいな声でいった。

「まゆの、オレの心返してくれる?つかまえちゃうよ」
まゆののどきどきは、はじまりそうだ。
「次期社長にとめられて、着物姿みれなかったから今度オレに見せて」
「ええ、もちろん」
「社長就任したし、オレが専務か」


キラキラの心のまゆのをつかまえたい。

近づいて右手でつかんだら、まゆのが青也をみた。
大したことないと思って青也はちょっと強めに。
してはいけなかった。まゆのには強すぎかもしれない。
「いたい、よ」
「キスしてくれたら放すよ、どうする?」
青也はちからをゆるめてくれない。
まゆのは、青也にいためつけられたい願望の素質があるかもしれない。

どうしよう。どきどきが。
「いうこときけばいい?」
「おねだりしくれたら、オレからキスたくさんしてあげるよ」
とてもまゆのからは、はずかしくていえない。なれてないから。
大それたことできないでいたまゆの。

「いけないまゆのの姿みせてくれたら、愛してあげる。すごく」
そういって青也がまゆのの表情をとらえてほほえんでくれる。
まゆのは、青也にみつめられると息がつまりそうで、どきどきしてしまいそう。
こうなるとまゆのは逃げられなくて。
「オレがまゆののこと考えると、いけないきもちになるんだ」
まゆのは、数が少ないからとまどう。
「まゆのの心ごと、だきしめさせて」
「かわいいよ、まゆのはいい子だね。ご褒美上げたい」
まゆのは、ドキドキしてしまって息が上がり、
体がしびれてきそうに息がぎりぎり。

青也に押さえつけられた手首もしびれてきそう。
「まゆの、オレから逃げないで、愛させて」
青也がぴったり体を重ねてきて、手首のしめつけをはなしてくれない。

まゆのが青也ををのぞきこんで応えた。
「きすしてください」
まゆのは青也にほだされて、体がほてってしまった。
青也はまゆのにやさしく唇をかさねてくれた、青也はいつになくやさしくなった。
首にもぞくぞくするようなキスをくれる。

「そんなにいいのまゆの、体が熱っぽい」
青也は、まゆのの白い肌に手をすべらせた。
「どれだけほしかったか、好きだけど、いままで以上に愛させてまゆの」
青也はまゆのを包み込んだ。
ぐっとつかんで、まゆのの口にキスを繰り返し深く。

まゆのは、少し震えていた。
青也がつかんだ手首に熱がこもるから。
そのはりだした体で心のこもった熱っぽい声で青也がせまるから、
こうしているといけない、気がマヒしてきそう。


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