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第2章
薫①
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本当に大丈夫なのか、この男を簡単に信じても良いのかという若干の不安はあるものの、私はとりあえず薫の案に乗ることにした。
平日はこの世界で学校に通い、週末は異世界で過ごす。
文面に起こしてみれば、かなりのパワーワード過ぎて頭がバグる。
そうして衝撃のあまり頭がぼんやりする中、学校へ通う。
通学中、
「色々大変だと思うけど、頑張ってね。応援してるから」
と、よく知らない先輩に言われて、そう言えば私義両親死んじゃったんだと思い出した。
いや、両親のことは全然忘れてないし、むしろずっと頭の片隅にあるんだけど。
でも、異世界だの魔法だので頭がいっぱいいっぱいになってしまい、そう言えば悲しまなきゃいけない立場であることを改めて認識し直したのだ。
結果、まあ良かったと思う。
生き別れの兄を知らないまま、異世界なんていう存在を知らないままでいたら、私は両親を失った絶望に耐え切ることが出来なかっただろう。
たくさんの情報を一気に詰め込まれ、私の頭は今それの処理に追われている。
おかげで、悲しいことを深く考えずに済む。
それを見越したのか、それとも何も考えていないのか。
もう1つ私の注意が引いたのは、兄である薫の存在だ。
「ねえ」
私は、ソファに寝っ転がる兄に向かって言う。
「何してるの? お兄ちゃん」
「何って、見てよ花!」
兄は興奮しながら、私が用意したプリペイドスマホをいじっている。
「凄い! こんな変なケータイあるんだ。あれは? あのカポカポするやつ」
兄は両手の付け根を合わせ、パタパタと開いたり閉じたりする。
「ガラケーのこと? それなら、もうそろそろ使えなくなるわよ」
「えっ、そうなんだ? ……時間が経つのは早いなあ」
薫は、しみじみとした顔でスマホを眺める。
あの事故が起こったのは10年以上前だ。
そのころにはスマホもなく、ガラケーはガラケーと呼ばれていなかった。
10年以上ブランクのある兄が、スマホなんて知っているはずもない。
平日はこの世界で学校に通い、週末は異世界で過ごす。
文面に起こしてみれば、かなりのパワーワード過ぎて頭がバグる。
そうして衝撃のあまり頭がぼんやりする中、学校へ通う。
通学中、
「色々大変だと思うけど、頑張ってね。応援してるから」
と、よく知らない先輩に言われて、そう言えば私義両親死んじゃったんだと思い出した。
いや、両親のことは全然忘れてないし、むしろずっと頭の片隅にあるんだけど。
でも、異世界だの魔法だので頭がいっぱいいっぱいになってしまい、そう言えば悲しまなきゃいけない立場であることを改めて認識し直したのだ。
結果、まあ良かったと思う。
生き別れの兄を知らないまま、異世界なんていう存在を知らないままでいたら、私は両親を失った絶望に耐え切ることが出来なかっただろう。
たくさんの情報を一気に詰め込まれ、私の頭は今それの処理に追われている。
おかげで、悲しいことを深く考えずに済む。
それを見越したのか、それとも何も考えていないのか。
もう1つ私の注意が引いたのは、兄である薫の存在だ。
「ねえ」
私は、ソファに寝っ転がる兄に向かって言う。
「何してるの? お兄ちゃん」
「何って、見てよ花!」
兄は興奮しながら、私が用意したプリペイドスマホをいじっている。
「凄い! こんな変なケータイあるんだ。あれは? あのカポカポするやつ」
兄は両手の付け根を合わせ、パタパタと開いたり閉じたりする。
「ガラケーのこと? それなら、もうそろそろ使えなくなるわよ」
「えっ、そうなんだ? ……時間が経つのは早いなあ」
薫は、しみじみとした顔でスマホを眺める。
あの事故が起こったのは10年以上前だ。
そのころにはスマホもなく、ガラケーはガラケーと呼ばれていなかった。
10年以上ブランクのある兄が、スマホなんて知っているはずもない。
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