45 / 67
第3章
仕事
しおりを挟む
パーシーの言う「仕事」とは。
家を解体する作業のことだった。
その責任者らしき人物に声をかけると、50代くらいのおじさんは、パーシーの首輪を見るなり爆笑した。
「なんじゃそりゃ」
私は軽い説明を入れる。
パーシーのつけている首輪は、魔法具であること。
それを外すためには、お金が必要であること。
それを聞いたおじさんは、上から下までパーシーをなめ回すように見ると、
「よし、気に入った――いいぜ、今日はここで働かしてやるよ」
と言った。
さっさと仕事が決まったのはありがたいが、そんな簡単に人を雇っても良いのだろうか。
前世だとこんなんじゃなかったから、逆にちょっと不安になる。
だけどまあ、ひとまずパーシーの仕事が見つかったのでよしとしよう。
わざわざパーシーの仕事を眺めるほど変な趣味を持っていないので、私は彼とここで一旦お別れする。
私の本来の目的は、この町の観光だ。
メインは、さっき見つけた可愛いお店。
あの辺、結構良さそうなもの売ってる気がするんだよね。
パーシーのせいで結構お金減っちゃって、節約したいんだけど。
見るだけなら、お店の人も許してくれるだろうし。
もし良い感じのお値段のアクセサリーがあったら、ぜひ欲しい。
多分ゼロに、
「それ、一体なんの役に立つんだ?」
って聞かれそうだけどね。
それでも、冒険者の役に立たなくても、アクセサリーが欲しい日だってあるのよ。
家を解体する作業のことだった。
その責任者らしき人物に声をかけると、50代くらいのおじさんは、パーシーの首輪を見るなり爆笑した。
「なんじゃそりゃ」
私は軽い説明を入れる。
パーシーのつけている首輪は、魔法具であること。
それを外すためには、お金が必要であること。
それを聞いたおじさんは、上から下までパーシーをなめ回すように見ると、
「よし、気に入った――いいぜ、今日はここで働かしてやるよ」
と言った。
さっさと仕事が決まったのはありがたいが、そんな簡単に人を雇っても良いのだろうか。
前世だとこんなんじゃなかったから、逆にちょっと不安になる。
だけどまあ、ひとまずパーシーの仕事が見つかったのでよしとしよう。
わざわざパーシーの仕事を眺めるほど変な趣味を持っていないので、私は彼とここで一旦お別れする。
私の本来の目的は、この町の観光だ。
メインは、さっき見つけた可愛いお店。
あの辺、結構良さそうなもの売ってる気がするんだよね。
パーシーのせいで結構お金減っちゃって、節約したいんだけど。
見るだけなら、お店の人も許してくれるだろうし。
もし良い感じのお値段のアクセサリーがあったら、ぜひ欲しい。
多分ゼロに、
「それ、一体なんの役に立つんだ?」
って聞かれそうだけどね。
それでも、冒険者の役に立たなくても、アクセサリーが欲しい日だってあるのよ。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
518
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる