行方不明だった元婚約者が戻ってきたので、浮気三昧な現婚約者を捨てることにしました

小倉みち

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回答①

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 しばらくその返事を待ったが、回答は得られなかった。


 届いていないなんてことはないはずだ。


 私たちはきちんと封をし、我が家専用の配達人を使って送り届けた。

 配達人からも、ちゃんと送り届けたという報告ももらっている。


 催促をするのは、人によっては不快に感じると言うことはよくわかっていたけれど、私たちはこの問題を、なあなあにするつもりは一切なかった。


 何度も何度も、同じ手紙を送る。


 こちらは、国王陛下のご助言もいただいている話だ。


 そういう文言をつけ、こちら側の正当性をアピールした。


 しかし、それでも返事は来ない。


 最終的に。

 返事をしないのであれば、こちら側から国王陛下にかけ合い、強制的に婚約破棄をさせてもらうと脅したところ。


 回答は手紙でなく、ご本人から直接預かることになった。


「おい、シャーロット」

 休み時間。


 私がランスや他のクラスメイトたちと話をしていたとき。


 強引に、リアムとジニーは教室へ上がり込んできた。


「ちょっと」

 クラスメイトのうちの1人が、2人を咎める。

「他の教室に入るときは、ちゃんと挨拶するかしてから入らなきゃいけないって教わらなかった? あなたたちの行動、完全にマナー違反よ」

「うるさい、黙れ」


 リアムは、彼女を軽く突き飛ばす。

「きゃあっ」


 彼女は悲鳴をあげ、後ろによろめいた。


「何してんだ、お前」

「最低!」


 口々に、みんなが声をあげる。


 だが、リアムはまったく反省する様子を見せない。


「黙れ――公爵子息に逆らうつもりかよ」


 それを言われたら、どうしようもなくなる。


 彼よりも身分の低いクラスメイトたちは、口を噤むしかなかった。


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