このときをずっと待っていました ~あなたたちを全員ざまぁしてやりますわ~

小倉みち

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その後

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 家族と殿下――いや、家族と殿下の面々は、揉め事を起こしてすべてをうやむやにしようとした。


 暴れたり、泣き叫んだり、土下座したりはもちろんのこと。


「国王もお前も殺してやる!」

 と、パーティ会場にあったナイフを取って私たちに向かって走るヘンリー王子。


 しかしそれらを後ろに控えていた兵士たちが簡単に拘束し、城から追い出した。

 家でずっと引きこもっているばかりの連中と剣術をサボり気味の殿下に、彼らに抵抗する体力などどこにもない。


「クソッ。クソッ」

「いやぁぁぁぁ」

「庶民になんてなりたくない!」

「絶対にお前たちを@△□×●☆」


 連れて行かれる様は実に愉快だった。

 最後の方は何を言っているのかもわからず、その様子に飽きれた貴族たちが失笑を漏らした。


「申し訳ございません、皆様」

 私は全員に頭を下げる。

「私の計画にご賛同くださいまして、誠にありがとうございます。初の女公爵という身ですので何かと至らぬ点もあるかと存じますが、よろしくお願いします」


 貴族たちや陛下が、拍手をしてくれた。


 小気味良い音の中、私は私を初めて認めてあげる気がした。


 あの地獄のような日々の中、一念発起してとうとうここまで登りつめた。

 これで終わりではなく始まりなのだけれど、それでも私は心が洗われた気持ちになるのを否定出来ない。


 ようやく、これで終わったのだ。

 あの苦しみから、ようやく私は解き放たれる。


 私はやっと幸せになれるのだ。


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