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新公爵
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「「「「は?」」」」
4人は絶句した。
「というわけだ。空いた公爵の席はディーナ嬢が引き取ってくれた。だから安心して市井に下ると良い」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
と、父。
「ディーナがなぜ?」
「ディーナごときが、公爵なんて務まるはずが」
と、母。
「お前たちに出来るのだから、ディーナ嬢なら当然出来るだろう」
国王陛下は言った。
「そ、そんなわけ――」
「ではお前たちは、公爵を継いでから一体何をしたのだ?」
「それは……」
黙り込む両親。
「ディーナ嬢、教えてくれ」
「はい。特にございません」
「何を……!」
父は私に食ってかかろうとするが、いつの間にかやってきた兵士に動きを封じ込められる。
当然あの人たちが、公爵としての仕事をこなしているはずはなかった。
有り余る金を湯水のように使い、その贅沢な生活を守るためだけに庶民から税金を搾り取るだけ搾り取る。
この人たちに任せておいても仕方がないので、途中から私がほとんど仕事をするようになっていた。
「ひたすら遊ぶだけの生活――であれば、ディーナ嬢も当然務まるだろうな」
陛下は皮肉たっぷりに言った。
「良かったではないか。ヘンリー」
「え、あ」
「お前だけ追放するのは忍びないからな。お前の恋人とその家族も、お前と一緒に市井で生活してくれるらしいぞ」
「えっ」
と、マリーが目を丸くする。
「私もなんですか?」
「は?」
私は思わず声をあげてしまう。
この期に及んで、まだこの女はお咎めなしだと思っているのか。
「お前も同罪だろう」
陛下はため息まじりに言った。
「お前もこの茶番の首謀者だ」
「でもそれはお父様とお母様が――」
「証拠も先ほど提示したはずだ。お前は罪を償わなければならない」
「じゃあ、お姉様はどうなんです!?」
マリーの言うことは、もうめちゃくちゃだ。
「お姉様だって私たちの家族ですし、お姉様も罪を償う必要があるのでは?」
「「……」」
私と陛下は顔を見合わせた。
なんで私、こんなのとずっと生活出来ていたんだろう。
「お前、先ほどの話を聞いていたのか?」
と、陛下。
「ディーナ嬢は新公爵となる。お前たちの尻拭いをしなくてはならない」
「ごめんなさいね、マリー」
私はせいぜい嫌味ったらしく謝った。
「ほら言ってたじゃないの。私のこと、赤の他人だって。でしょ? 赤の他人と一緒に暮らしたくないって言ってたじゃない?」
「いや、それは――」
「せっかくの親子水入らずなんだもの。赤の他人の私なんてわざわざ呼ばないで、自分たちだけで楽しみなさいよ。ほら、せっかくあなたの大好きな未来の旦那様までついてくるんだから。良かったわねマリー。これで大好きな人たちしかいない幸せな生活が送れるわよ」
4人は絶句した。
「というわけだ。空いた公爵の席はディーナ嬢が引き取ってくれた。だから安心して市井に下ると良い」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
と、父。
「ディーナがなぜ?」
「ディーナごときが、公爵なんて務まるはずが」
と、母。
「お前たちに出来るのだから、ディーナ嬢なら当然出来るだろう」
国王陛下は言った。
「そ、そんなわけ――」
「ではお前たちは、公爵を継いでから一体何をしたのだ?」
「それは……」
黙り込む両親。
「ディーナ嬢、教えてくれ」
「はい。特にございません」
「何を……!」
父は私に食ってかかろうとするが、いつの間にかやってきた兵士に動きを封じ込められる。
当然あの人たちが、公爵としての仕事をこなしているはずはなかった。
有り余る金を湯水のように使い、その贅沢な生活を守るためだけに庶民から税金を搾り取るだけ搾り取る。
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「え、あ」
「お前だけ追放するのは忍びないからな。お前の恋人とその家族も、お前と一緒に市井で生活してくれるらしいぞ」
「えっ」
と、マリーが目を丸くする。
「私もなんですか?」
「は?」
私は思わず声をあげてしまう。
この期に及んで、まだこの女はお咎めなしだと思っているのか。
「お前も同罪だろう」
陛下はため息まじりに言った。
「お前もこの茶番の首謀者だ」
「でもそれはお父様とお母様が――」
「証拠も先ほど提示したはずだ。お前は罪を償わなければならない」
「じゃあ、お姉様はどうなんです!?」
マリーの言うことは、もうめちゃくちゃだ。
「お姉様だって私たちの家族ですし、お姉様も罪を償う必要があるのでは?」
「「……」」
私と陛下は顔を見合わせた。
なんで私、こんなのとずっと生活出来ていたんだろう。
「お前、先ほどの話を聞いていたのか?」
と、陛下。
「ディーナ嬢は新公爵となる。お前たちの尻拭いをしなくてはならない」
「ごめんなさいね、マリー」
私はせいぜい嫌味ったらしく謝った。
「ほら言ってたじゃないの。私のこと、赤の他人だって。でしょ? 赤の他人と一緒に暮らしたくないって言ってたじゃない?」
「いや、それは――」
「せっかくの親子水入らずなんだもの。赤の他人の私なんてわざわざ呼ばないで、自分たちだけで楽しみなさいよ。ほら、せっかくあなたの大好きな未来の旦那様までついてくるんだから。良かったわねマリー。これで大好きな人たちしかいない幸せな生活が送れるわよ」
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