このときをずっと待っていました ~あなたたちを全員ざまぁしてやりますわ~

小倉みち

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公爵家

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「「「「……」」」」


 映像を見終わったとき、4人が気まずそうな顔で私から目を背けているのが見えた。


 今更もう遅いし、何も感じないけど。


 ただ、腹が立つ。


「ということらしい」

 陛下がヘンリー王子に言った。

「わかったな」

「……はい」


 意外と素直なのは、もう言い逃れ出来ないと悟ったからか。


「本当にわかったのか?」

「わかりました」


 ――いや。

 そうじゃない。


 まだこの男は、1つの望みにかけているのだ。


 そう。

 次期公爵の座である。


 それを陛下が、軽く捻り潰した。


「次に、公爵家のことだが。今回の件はあまりにも目に余る。よって、公爵家を取り潰すことに決めた。それで良いな」


「「「「なっ……!」」」」


 顔を真っ赤にする一同。


 それとは対照的に、周囲の貴族たちは大きな喝采を陛下に送った。

 みんな、賛成の意を示しているということだ。


「お、お待ちください! 父上」

「もうお前は我が息子ではない。父と呼ぶな」

「で、ですが」

「黙れ」

「ひっ……」


 陛下の凄みに負け、ヘンリー王子は腰を抜かす。


「ま、待ってください! 陛下」

 今度は父が叫んだ。

「それはあんまりです!」

「あんまりなのはこちらの方だ」

 と、陛下が言う。

「お前たちのどうでも良い茶番に付き合わされ、こちらは迷惑している。だからこそ、それ相応の罰を与えるべきだろう」

「で、ですが」

 と、母。

「公爵家は、有力貴族です。そんな私たちの家を取り潰せば、回り回って国にも悪影響が」

「案ずるな。その対策は既に取ってある」


 陛下は私の方を向いた。


 私は前に1歩出て、優雅に一礼した。


「改めまして。私は、陛下より新しく『公爵』の称号を賜った者。ディーナでございます。どうぞ、お見知りおきを」



 
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