濡れ衣で死刑執行されましたが、妖精王の加護で復活しました ~私の代わりに、妖精王が怒ってくれるみたいです~

小倉みち

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完璧 ~ライアン視点~

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 部下の作戦は、馬鹿みたいにうまく行った。


 地下倉庫から取ってきた毒カビの成分を、食事に混ぜる。

 それを国王の元に運ばせた。


 この国の治安はとても良い。


 それは父上の手腕のおかげというよりも、この国の国民性によるものだろう。

 国王や王子などの重要人物が誰かに害されるという危険性は低かった。


 一応、俺や陛下の周りには常に護衛がいることはいるが、それは形上なだけ。

 俺たちに危害を加えようとしたり、あまつさえ国家を乗っ取ろうとしたりするような、そんな恐ろしいことを考える人間なんて1人もいない。


 そういう人々に対する信頼の信頼を前提として、俺たちは生活している。


 ――つまり。


 この国は、全員が全員、平和ボケしているということだ。


 そのおかげで、陛下はまんまと毒を身体に取り込んだ。

 その第1発見者は俺。


 そして犯人は、その毒の効能をよく知っている人物である、公爵令嬢ヴィクトリア。


 彼女は当然、

「違う」

「私じゃない」

 と、喚いていた。


 だが、時期国王である俺とたかが令嬢。

 人々が信じる対象がどっちなど、考えるまでもなかった。


 話はスムーズに進み、ヴィクトリアは捕まって処刑された。

 彼女の断末魔が、酒の良いツマミとなった。


 俺は気分爽快だった。

 一度に、邪魔者を2人も排除出来たのだ。


 残念ながら、毒の量が足りなかったようで、国王を完全に沈黙させることは出来なかったが。

 しかし、彼が昏睡している間、俺はやりたい放題となれる。


 こうして俺は晴れて、愛しい愛しいナターシャと結婚することが出来たのだ。

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