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救済 ~ライアン視点~
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そんなころだった。
俺は部下に、「占い師」とかいう女を紹介された。
「なんだその胡散臭い女は」
そういう相談がしたかったのではないと、最初その女を追い返そうとするが――。
「待ってください、陛下」
部下は、恍惚とした表情で、この女がどれほど素晴らしいかを力説し始めた。
「この女は本当に凄いんです! なんでも未来を予知出来て。実際、私も半信半疑だったのですが」
「……」
「騙されたと思って、一度この女を使ってみてください。すぐに、効果が表れることでしょう」
部下の紅潮した顔。
完全に浮かされている。
この女によって。
――しかし。
この信用出来る部下がそこまで言うなら、試してみなくもない。
「おい、女」
俺はその怪しげな女に声をかけた。
「お前は何が出来る?」
「なんでも」
顔をベールで隠した女は言った。
「陛下がお望みであれば、どんなことでも占ってさしあげましょう」
俺は試しに、俺とナターシャの関係を占ってもらった。
「……」
女は険しい顔をする。
「王妃様とこのまま婚姻関係を続ければ、国は滅びるでしょう」
「フン」
俺は鼻で笑った。
「それくらい、俺でもわかるぞ」
「……しかし、物は使いようと言います。陛下と王妃様の仲を改善すれば、王妃様の負のエネルギーは正へと転じ、この国を繫栄へと導くでしょう」
「具体的には何をしろと?」
「こちらをお使いください」
占い師は、美しい文様の施された容器を俺に手渡した。
「なんだそれは?」
「これはお香を立てる容器です。これを王妃様にお贈りくださいませ。さすれば、あなた様が望む未来が待ち受けていることでしょう」
俺は部下に、「占い師」とかいう女を紹介された。
「なんだその胡散臭い女は」
そういう相談がしたかったのではないと、最初その女を追い返そうとするが――。
「待ってください、陛下」
部下は、恍惚とした表情で、この女がどれほど素晴らしいかを力説し始めた。
「この女は本当に凄いんです! なんでも未来を予知出来て。実際、私も半信半疑だったのですが」
「……」
「騙されたと思って、一度この女を使ってみてください。すぐに、効果が表れることでしょう」
部下の紅潮した顔。
完全に浮かされている。
この女によって。
――しかし。
この信用出来る部下がそこまで言うなら、試してみなくもない。
「おい、女」
俺はその怪しげな女に声をかけた。
「お前は何が出来る?」
「なんでも」
顔をベールで隠した女は言った。
「陛下がお望みであれば、どんなことでも占ってさしあげましょう」
俺は試しに、俺とナターシャの関係を占ってもらった。
「……」
女は険しい顔をする。
「王妃様とこのまま婚姻関係を続ければ、国は滅びるでしょう」
「フン」
俺は鼻で笑った。
「それくらい、俺でもわかるぞ」
「……しかし、物は使いようと言います。陛下と王妃様の仲を改善すれば、王妃様の負のエネルギーは正へと転じ、この国を繫栄へと導くでしょう」
「具体的には何をしろと?」
「こちらをお使いください」
占い師は、美しい文様の施された容器を俺に手渡した。
「なんだそれは?」
「これはお香を立てる容器です。これを王妃様にお贈りくださいませ。さすれば、あなた様が望む未来が待ち受けていることでしょう」
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