婚約者のせいで友達が出来ないんですが

小倉みち

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第4章

お茶会

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 アン公爵令嬢の主催するお茶会は、彼女の屋敷で行うらしい。


 私と彼女の他にも、何人か貴族の子息子女が来るけど良いかという文言があったが、もちろん全然OK。


 彼女にしてみれば、私の求婚を速攻で断った子息が来るかもしれないからと、一応私のことを気遣ってくれたのだろう。


 私は後腐れない性格なので、振ってきた人に対して負の感情も気まずさもない。


 向こうはどうか知らないが。


 生まれて初めてお茶会に招待され、私は飛び上がるほど嬉しかった。

 あのとき感じていた劣等感やなんかはすっかり消し飛び、カレンと一緒に時間をかけてじっくりとドレスを選んだ。


「もうどれでも良いんじゃないですか?」

 と、あの真面目で堅物なカレンに言わせるまで、私は何時間もカタログとにらめっこしていた。

「何言ってるのよ、カレン。初めてお茶会に招待されたのよ。きちんとした服じゃないとアンに迷惑がかかっちゃう」

「私の迷惑は考えてくれないんですね……」

「あなたは私のお世話係。で、これはあなたの仕事」

「そこまで言うなら、その熱意をどうか他にも向けてくださいな」


 結局、ドレスは新調しなかった。


「買わないなら、あの時間返してくださいよ」

 と、カレンに言われた。


 そして、来るべきXデー。


 私は我が公爵家の雇った御者に、アンの家まで連れて行ってもらった。


 お茶会の日が来るまでの間に、従兄のディックが帰ってしまったのだが。

 そんな寂しさもすっかり忘れ、私の頭の中はお茶会のことでいっぱいだった。


 ……そう言えば。

 ディックが帰り際、なんか重要なことを言ってた気がするけど。


 まあ、そういうのは全部アベルが聞いておいてくれてるだろうし。

 別に良いや。






 
 
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