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【一欠片の淡い花は、遠くにいる貴方を想う】
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最初は、ただの小さなおにぎり屋さんだった。
國士と天河の実家が営む、小さなおにぎり屋さん。
『お結び おだ』って名前で、地元でも美味しいって評判のおにぎり屋さん。
ちょっと頑固なおじさんと優しいおばさんが、二人仲良く笑顔でやっているお店。
オレも母さんも、ここのおにぎりが大好きだったからよく買いに行っていた。
握りたての温かいおにぎりを手に持つと、なんだか心までほっこりした。
海苔の香りと、ふっくらしたご飯の食感が、いつも幸せな気持ちにしてくれた。
おじさんが脳梗塞で倒れて、おばさんひとりだと大変だから……って、おばさんは泣きながら店を畳む決意をしていた。
そんなおばさんを、國士が説得して引き留めた。
「俺たち兄弟も手伝うから!」って、國士と天河が協力して守ってきたお店。
オレもアルバイトとして高校の時から働かせてもらった。
おじさんもおばさんもすっごく優しくて、母さんのことでも色々お世話になっていたから……
これはオレにとっての恩返しであり、オレの我儘でもあった。
おばさんのこと、ちょっと恥ずかしいけど、もう一人のお母さんみたいだなって思ってた。
料理とか掃除とか、色々教えてもらっていたから……
おばさんの手料理を食べながら、キッチンで一緒に笑い合った時間は、オレにとって家族そのものだった。
母さんが忙しい時、いつもおばさんがそばにいてくれた。
オレにとって國士の家族は理想であり、憧れでもあったから……
國士はやっぱりすごい人だった。
大学を卒業したばかりだったのに、社長として色々頑張っていて……
最初は小さな町のおにぎり屋さんだったのに、系列店や子会社もどんどん増えていった。
その背中を見ていると、いつも胸が熱くなった。
どんなに忙しくても、笑顔を絶やさず、従業員やお客さんを大切にする姿。
オレには到底真似できない、國士の強さと優しさがあった。
今では駅ナカとかデパートにも小さな店舗を出店させている。
日本食ブームも相まって、海外でも話題のお店になっていた。
外国のお客さんが、片言の日本語で「おにぎり、美味しい!」って笑顔で言うのを見ると、なんだか誇らしい気持ちになった。
いつ海外での店舗が出店されるのかって期待もされているくらい、それくらい人気のお店になっていた。
観光に来た海外の人までがおにぎりを買いに来る。
『お結び おだ』って書かれた紙袋を、嬉しそうに持っている姿を見るのも珍しくない光景になっていた。
会社が大きくなるにつれて、忙しさが増していく二人を陰ながらに支えたいって思うようになったのは、オレが大学を卒業するちょっと前。
就職をどうするか悩んでいるときに、ふと思ったんだ。
二人の秘書とかになれたらいいなぁって……
國士と天河が忙しく動き回る姿を見て、そばで支えられたらどんなに幸せだろうって、胸がドキドキした。
秘書がどんな仕事なのか、あいまいなイメージしかなかったけど、二人の役に立てるんじゃないかって……
幼馴染ってこともあって、当時はこっそり淡い期待を持っていた。
でも、世の中そんな甘くはなかった。
なんとか就職できたものの、配属されたのは店舗での販売スタッフだった。
まぁ、國士には、優秀な秘書さんがいるし、秘書経験もなければ何の資格も持たないオレができる職業ではなかったのだけど……
そう、うまくいくはずもないのだけど……
あの時は今まで何もしてこなかった自分が悔しくて、一人でこっそり泣いたっけ……
自分に何もできない無力さが、胸を締め付けた。
でも、どこかで諦めたくなかった。
國士と天河に、もっと近づきたかった。
だから、あの日の悔しさをバネにオレは頑張った。
『二人の秘書になる!』ってのが、オレの夢であり目標になった。
店舗での販売スタッフとして働きながら、こっそり秘書検定を受験したり、マナー講座とかも仕事の合間に受講したりしてきた。
國士も天河も、カンがいいからいつバレるんじゃないかって冷や冷やした。
バレたとしても、否定されるわけじゃないって、わかっていたけど……なんとなく。
二人を驚かせたかったのが本心なんだと思う。
夜遅くまで参考書を広げて勉強したり、休憩時間にメモを取りながらマナー講座の録音を聞き返したり。
疲れても、國士の笑顔や天河の優しい言葉を思い出すと、頑張れる気がした。
もちろん、販売スタッフとしての仕事も真面目にやってきた。
おにぎりの具材の提案とか、イベントの企画とか……
お客様の会話からどんなものがあればもっと買ってくれるのかとか……
こんなお店なら行きたいって希望を聞いたり……
リサーチできることがあればなんでもした。
思いつくものはなんでも提案書に書いて提出したし、自分でも家で作って試食もした。
休みの日に試食を作ると、國士にバレちゃうから、作るのは平日の夜だけ。
翌日のお弁当用に作って食べればバレないし。
キッチンでひとり、國士の好きな具材を想像しながら試作する時間は、なんだか彼と一緒にいるみたいで楽しかった。
まぁ、時々は國士にお弁当を作ってあげていたから、その時はお披露目って意味で入れてあげた。
色々お試しした中で、一番美味しかった自信作をこっそり入れてみたりして……
國士の驚いた顔を見るのが嬉しかった。
「美味かった」って言って、空のお弁当箱を渡されるのが幸せだった。
國士の笑顔がご褒美みたいに感じていた。
空のお弁当箱を手に持つたび、もっと頑張ろうって思えた。
だから、國士の専属秘書になれた時は本当に嬉しかった!
これで仕事でもプライベートでも、そばに居られる。
もっと、國士の仕事を手伝える!って……
夢が叶ったって思えて、本当に嬉しかった。
これからは、國士のそばで、彼の忙しい毎日を少しでも楽にできたらって心から思った。
まぁ、実際は國士自身がしっかりしているから、オレが出来ることってそんなにたくさんはなかったのだけど……
でも、二人の幼馴染だから贔屓されているって思われたくなくて、必死に勉強もした。
二人の役に立てるなら、なんでもやろうって、心に決めていたから……
どんな小さな仕事でも、國士や天河のためにできるなら、それがオレの誇りだった。
書類を整理する手が震えるほど緊張した日も、國士の「ありがとう」が聞ければ、それだけで十分だった。
これは、二人が知らない、オレだけの思い出。
言ったら、無条件に褒めて貰えるかもしれないけど、オレはそんなのいらない。
オレは、二人には返せないくらい、たくさんの大切なものを貰ったから。
二人と出会えたことが、オレにとって一番の宝物だから……
これからも、國士と天河が笑顔でいられるように、オレはそばで支え続けたい。
どんなに大変でも、彼らの夢が輝き続けるなら、オレの努力は報われるんだ。
國士と天河の実家が営む、小さなおにぎり屋さん。
『お結び おだ』って名前で、地元でも美味しいって評判のおにぎり屋さん。
ちょっと頑固なおじさんと優しいおばさんが、二人仲良く笑顔でやっているお店。
オレも母さんも、ここのおにぎりが大好きだったからよく買いに行っていた。
握りたての温かいおにぎりを手に持つと、なんだか心までほっこりした。
海苔の香りと、ふっくらしたご飯の食感が、いつも幸せな気持ちにしてくれた。
おじさんが脳梗塞で倒れて、おばさんひとりだと大変だから……って、おばさんは泣きながら店を畳む決意をしていた。
そんなおばさんを、國士が説得して引き留めた。
「俺たち兄弟も手伝うから!」って、國士と天河が協力して守ってきたお店。
オレもアルバイトとして高校の時から働かせてもらった。
おじさんもおばさんもすっごく優しくて、母さんのことでも色々お世話になっていたから……
これはオレにとっての恩返しであり、オレの我儘でもあった。
おばさんのこと、ちょっと恥ずかしいけど、もう一人のお母さんみたいだなって思ってた。
料理とか掃除とか、色々教えてもらっていたから……
おばさんの手料理を食べながら、キッチンで一緒に笑い合った時間は、オレにとって家族そのものだった。
母さんが忙しい時、いつもおばさんがそばにいてくれた。
オレにとって國士の家族は理想であり、憧れでもあったから……
國士はやっぱりすごい人だった。
大学を卒業したばかりだったのに、社長として色々頑張っていて……
最初は小さな町のおにぎり屋さんだったのに、系列店や子会社もどんどん増えていった。
その背中を見ていると、いつも胸が熱くなった。
どんなに忙しくても、笑顔を絶やさず、従業員やお客さんを大切にする姿。
オレには到底真似できない、國士の強さと優しさがあった。
今では駅ナカとかデパートにも小さな店舗を出店させている。
日本食ブームも相まって、海外でも話題のお店になっていた。
外国のお客さんが、片言の日本語で「おにぎり、美味しい!」って笑顔で言うのを見ると、なんだか誇らしい気持ちになった。
いつ海外での店舗が出店されるのかって期待もされているくらい、それくらい人気のお店になっていた。
観光に来た海外の人までがおにぎりを買いに来る。
『お結び おだ』って書かれた紙袋を、嬉しそうに持っている姿を見るのも珍しくない光景になっていた。
会社が大きくなるにつれて、忙しさが増していく二人を陰ながらに支えたいって思うようになったのは、オレが大学を卒業するちょっと前。
就職をどうするか悩んでいるときに、ふと思ったんだ。
二人の秘書とかになれたらいいなぁって……
國士と天河が忙しく動き回る姿を見て、そばで支えられたらどんなに幸せだろうって、胸がドキドキした。
秘書がどんな仕事なのか、あいまいなイメージしかなかったけど、二人の役に立てるんじゃないかって……
幼馴染ってこともあって、当時はこっそり淡い期待を持っていた。
でも、世の中そんな甘くはなかった。
なんとか就職できたものの、配属されたのは店舗での販売スタッフだった。
まぁ、國士には、優秀な秘書さんがいるし、秘書経験もなければ何の資格も持たないオレができる職業ではなかったのだけど……
そう、うまくいくはずもないのだけど……
あの時は今まで何もしてこなかった自分が悔しくて、一人でこっそり泣いたっけ……
自分に何もできない無力さが、胸を締め付けた。
でも、どこかで諦めたくなかった。
國士と天河に、もっと近づきたかった。
だから、あの日の悔しさをバネにオレは頑張った。
『二人の秘書になる!』ってのが、オレの夢であり目標になった。
店舗での販売スタッフとして働きながら、こっそり秘書検定を受験したり、マナー講座とかも仕事の合間に受講したりしてきた。
國士も天河も、カンがいいからいつバレるんじゃないかって冷や冷やした。
バレたとしても、否定されるわけじゃないって、わかっていたけど……なんとなく。
二人を驚かせたかったのが本心なんだと思う。
夜遅くまで参考書を広げて勉強したり、休憩時間にメモを取りながらマナー講座の録音を聞き返したり。
疲れても、國士の笑顔や天河の優しい言葉を思い出すと、頑張れる気がした。
もちろん、販売スタッフとしての仕事も真面目にやってきた。
おにぎりの具材の提案とか、イベントの企画とか……
お客様の会話からどんなものがあればもっと買ってくれるのかとか……
こんなお店なら行きたいって希望を聞いたり……
リサーチできることがあればなんでもした。
思いつくものはなんでも提案書に書いて提出したし、自分でも家で作って試食もした。
休みの日に試食を作ると、國士にバレちゃうから、作るのは平日の夜だけ。
翌日のお弁当用に作って食べればバレないし。
キッチンでひとり、國士の好きな具材を想像しながら試作する時間は、なんだか彼と一緒にいるみたいで楽しかった。
まぁ、時々は國士にお弁当を作ってあげていたから、その時はお披露目って意味で入れてあげた。
色々お試しした中で、一番美味しかった自信作をこっそり入れてみたりして……
國士の驚いた顔を見るのが嬉しかった。
「美味かった」って言って、空のお弁当箱を渡されるのが幸せだった。
國士の笑顔がご褒美みたいに感じていた。
空のお弁当箱を手に持つたび、もっと頑張ろうって思えた。
だから、國士の専属秘書になれた時は本当に嬉しかった!
これで仕事でもプライベートでも、そばに居られる。
もっと、國士の仕事を手伝える!って……
夢が叶ったって思えて、本当に嬉しかった。
これからは、國士のそばで、彼の忙しい毎日を少しでも楽にできたらって心から思った。
まぁ、実際は國士自身がしっかりしているから、オレが出来ることってそんなにたくさんはなかったのだけど……
でも、二人の幼馴染だから贔屓されているって思われたくなくて、必死に勉強もした。
二人の役に立てるなら、なんでもやろうって、心に決めていたから……
どんな小さな仕事でも、國士や天河のためにできるなら、それがオレの誇りだった。
書類を整理する手が震えるほど緊張した日も、國士の「ありがとう」が聞ければ、それだけで十分だった。
これは、二人が知らない、オレだけの思い出。
言ったら、無条件に褒めて貰えるかもしれないけど、オレはそんなのいらない。
オレは、二人には返せないくらい、たくさんの大切なものを貰ったから。
二人と出会えたことが、オレにとって一番の宝物だから……
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