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一章
第六話
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「お邪魔するわ」
場違いなほど澄んだ声が、鉄錆のような血の匂いが漂い始めた室内を叩いた。
壊れた扉のそばに立っていたのは、あの鑑定店にいた金髪の女商人、イザベラだった。
彼女は、いつ刃が振るわれてもおかしくない緊迫した状況を意に介さない。
革靴の乾いた音を響かせながら、床に倒れ伏しているルカに向かって、優雅な足取りで歩み寄る。
イザベラは正面からルカと視線を合わせると、静かにその名を尋ねた。
「……名前は?」
「……ル、ルカ……」
少年が、喉の奥で震える消え入りそうな声で答えた。
イザベラは満足そうに口角をわずかに上げると、泥にまみれて床に転がっていた「傷の入った魔石」を、白い指先で拾い上げた。
「ルカ。今度はちゃんと『商品』を用意できたみたいね」
かつて自分を突き放した女商人の、耳を疑うような言葉。
ルカが呆然と見上げる中、我に返ったガストンが、苛立ちを隠さずに怒鳴りつけた。
「何もんだ女、この状況が分かってねえのか!」
イザベラは、今初めてその存在に気づいたかのように、ゆっくりと首を巡らせた。
そのあまりに無関心な眼差しに、ガストンはさらに声を荒げ、荒い吐息を吐き出す。
「そのガキは俺たちの獲物だ。急に横から入ってきて、つまらねえ言いがかりでも付けるつもりか?」
「私は商人よ。そして私は、この魔石に興味があるの」
イザベラが、指先で摘まんだ魔石をガストンに向ける。
馬鹿にされていると感じたガストンは、鼻を鳴らした。
彼らが安易に実力行使に出ないのは、イザベラの放つ静かな威嚇感と、彼女が魔法を使う可能性を、本能的に警戒しているからだった。
「そんな石ころが金になるわけねえだろ!」
ガストンの嘲笑に、イザベラは冷ややかな笑みを浮かべて返した。
「金になるわ。魔石をろくに扱ったこともない、冒険者の真似事をした傭兵がずいぶんと傷物にしたみたいだけど。私の商会が関わるのに、十分な価値がある」
イザベラの淡々とした言葉に、ガストンの表情から余裕が消え、顔が引きつった。
「……もういい。たかが商人が正義のヒロイン気取りか何か知らねえが、俺たちの獲物は渡さねえ。それに、俺たちの正体を見ちまったからには、無事に帰れるとは思わねえことだな」
ガストンが低い金属音を立てて、腰の剣を引き抜いた。
「ああ、それとおかしなことは考えないことだ。見えるだろ、ルカの家族が」
ガストンが顎で示す先には、荒い呼吸を繰り返しながら目を閉じるルカの母親と妹の姿があった。
その首筋には、ガストンの仲間たちが鈍い光を放つ刃物を押し当てている。
「三下の行動ね。傭兵崩れのやりそうなことだわ」
勝ち誇るガストンの前で、イザベラはわざとらしく肩をすくめて溜め息をつくと、涼やかな声でその名を呼んだ。
「スミレ」
――カチン。
ガストンの背後で、突然、硬質な鉄をすり合わせる乾いた音が響いた。
「あ?」
ガストンが慌てて背後を振り返ると、そこには刀を腰に差した黒髪の少女がいつの間にか立っていた。
「ん。間合い」
スミレが短く呟くと同時に、背後から「ドサッ」と湿った重いものが落ちる音が、重なるように響いた。
ガストンは弾かれたように、目の前のイザベラへ視線を戻した。
そこにいたのは、先ほどと変わらぬ姿勢で悠然と佇むイザベラ。
そして、その背後には、物言わぬ肉塊となって床に転がった「仲間たち」の姿があった。
戦場を渡り歩いてきたガストンでさえ、一瞬、何が起きたのか思考が追いつかない凄惨な光景。
隣にいるルカも、ただ茫然と目を見開いていた。
「女、何をした……!」
ガストンは、背後の惨状から目をそらすように、イザベラに向かって必死に声を張り上げた。
「あら、お仲間のことばかり気にしていていいのかしら?」
イザベラがつまらなそうに告げた直後、ガストンの左足に、熱を帯びたような強烈な痛みが走った。
「ぎゃあああ!」
――カチン。
また、あの音だ。
ガストンは、自分の視界が急激に低くなっていることに気づく。膝をついたのではない。
彼の身体は、鋭利な刃によって物理的に「削り取られ」、不自然なほど身長が低くなっていた。
床を打つ自身の血の音だけが、静かになった室内に響く。
「逃げられるとは考えないことね」
イザベラは、自分と同じ目線の高さまで落ちたガストンを、冷淡な目で見る。
「質問よ。誰に命令されて獣人の魔石を集めている?」
「誰が……言うかよ!」
――カチン。
「ぎゃああああああ!」
さらなる痛みがガストンを襲い、視界はさらに地面へと近づく。
切り口から立ち上る血の匂いが、室内をより重苦しく支配していく。
「もう一度聞くわ。誰に命令されたの?」
「ま、待て! 言う、言うから待ってくれ! 商人だ! 商人に儲け話があるって持ちかけられたんだ!」
もはや闘争心を喪失したガストンが、床に垂れる汗と涙を交じらせながら、必死に言葉を絞り出した。
「その商人の名前は?」
「知らねえ!」
――カチン。
「ぐがあああ! 本当だ、本当なんだ! ボーモン領の郊外で会った商人に、獣人の魔石なら金貨何十枚も払うって言われたんだ!」
ガストンは絶叫しながら、床の板に顔を擦り付けた。
「今まで集めた獣人の魔石も渡す! ルカの魔石も渡す! その商人に売ればとんでもない額になるんだ……だから、命だけは助けてくれ!」
――カチン。
もはやガストンには、イザベラを見上げることさえできなかった。
視界に入るのは、自身の血に汚れた床の木目だけだった。
物理的にも社会的にも、彼は徹底的に「解体」された。
昨日までヒーローと信じていた男の、無残な成れの果て。
震えが止まらないルカに、イザベラは視線を向けた。
「子供には、少し刺激が強すぎたかしら」
彼女が静かに呟くと、傍らのスミレが変わらぬ無表情で答える。
「ん。子供だるま落とし、好き」
イザベラは一瞬だけ困った表情を浮かべたが、すぐに冷静な商人の顔に戻った。
「ルカ。商談をするにしても、まずはここを片付けてからね。それまで私の屋敷にいらっしゃい」
彼女は床に倒れていた妹のミーナを、汚れを厭わずに慎重に抱き上げた。
腕の中から伝わるミーナの微かな心音を確認すると、そのまま小屋の出口へと向かった。
雨上がりの湿った冷たい空気が、壊れた扉から部屋の中に流れ込んでくる。
ルカは震える足取りで、吸い寄せられるようにその背中を追うしかなかった。
振り向いた先にある泥濘には、もう救いを求める自身の影も、黄金色に輝く偽物の光も、どこにも残っていなかった。
場違いなほど澄んだ声が、鉄錆のような血の匂いが漂い始めた室内を叩いた。
壊れた扉のそばに立っていたのは、あの鑑定店にいた金髪の女商人、イザベラだった。
彼女は、いつ刃が振るわれてもおかしくない緊迫した状況を意に介さない。
革靴の乾いた音を響かせながら、床に倒れ伏しているルカに向かって、優雅な足取りで歩み寄る。
イザベラは正面からルカと視線を合わせると、静かにその名を尋ねた。
「……名前は?」
「……ル、ルカ……」
少年が、喉の奥で震える消え入りそうな声で答えた。
イザベラは満足そうに口角をわずかに上げると、泥にまみれて床に転がっていた「傷の入った魔石」を、白い指先で拾い上げた。
「ルカ。今度はちゃんと『商品』を用意できたみたいね」
かつて自分を突き放した女商人の、耳を疑うような言葉。
ルカが呆然と見上げる中、我に返ったガストンが、苛立ちを隠さずに怒鳴りつけた。
「何もんだ女、この状況が分かってねえのか!」
イザベラは、今初めてその存在に気づいたかのように、ゆっくりと首を巡らせた。
そのあまりに無関心な眼差しに、ガストンはさらに声を荒げ、荒い吐息を吐き出す。
「そのガキは俺たちの獲物だ。急に横から入ってきて、つまらねえ言いがかりでも付けるつもりか?」
「私は商人よ。そして私は、この魔石に興味があるの」
イザベラが、指先で摘まんだ魔石をガストンに向ける。
馬鹿にされていると感じたガストンは、鼻を鳴らした。
彼らが安易に実力行使に出ないのは、イザベラの放つ静かな威嚇感と、彼女が魔法を使う可能性を、本能的に警戒しているからだった。
「そんな石ころが金になるわけねえだろ!」
ガストンの嘲笑に、イザベラは冷ややかな笑みを浮かべて返した。
「金になるわ。魔石をろくに扱ったこともない、冒険者の真似事をした傭兵がずいぶんと傷物にしたみたいだけど。私の商会が関わるのに、十分な価値がある」
イザベラの淡々とした言葉に、ガストンの表情から余裕が消え、顔が引きつった。
「……もういい。たかが商人が正義のヒロイン気取りか何か知らねえが、俺たちの獲物は渡さねえ。それに、俺たちの正体を見ちまったからには、無事に帰れるとは思わねえことだな」
ガストンが低い金属音を立てて、腰の剣を引き抜いた。
「ああ、それとおかしなことは考えないことだ。見えるだろ、ルカの家族が」
ガストンが顎で示す先には、荒い呼吸を繰り返しながら目を閉じるルカの母親と妹の姿があった。
その首筋には、ガストンの仲間たちが鈍い光を放つ刃物を押し当てている。
「三下の行動ね。傭兵崩れのやりそうなことだわ」
勝ち誇るガストンの前で、イザベラはわざとらしく肩をすくめて溜め息をつくと、涼やかな声でその名を呼んだ。
「スミレ」
――カチン。
ガストンの背後で、突然、硬質な鉄をすり合わせる乾いた音が響いた。
「あ?」
ガストンが慌てて背後を振り返ると、そこには刀を腰に差した黒髪の少女がいつの間にか立っていた。
「ん。間合い」
スミレが短く呟くと同時に、背後から「ドサッ」と湿った重いものが落ちる音が、重なるように響いた。
ガストンは弾かれたように、目の前のイザベラへ視線を戻した。
そこにいたのは、先ほどと変わらぬ姿勢で悠然と佇むイザベラ。
そして、その背後には、物言わぬ肉塊となって床に転がった「仲間たち」の姿があった。
戦場を渡り歩いてきたガストンでさえ、一瞬、何が起きたのか思考が追いつかない凄惨な光景。
隣にいるルカも、ただ茫然と目を見開いていた。
「女、何をした……!」
ガストンは、背後の惨状から目をそらすように、イザベラに向かって必死に声を張り上げた。
「あら、お仲間のことばかり気にしていていいのかしら?」
イザベラがつまらなそうに告げた直後、ガストンの左足に、熱を帯びたような強烈な痛みが走った。
「ぎゃあああ!」
――カチン。
また、あの音だ。
ガストンは、自分の視界が急激に低くなっていることに気づく。膝をついたのではない。
彼の身体は、鋭利な刃によって物理的に「削り取られ」、不自然なほど身長が低くなっていた。
床を打つ自身の血の音だけが、静かになった室内に響く。
「逃げられるとは考えないことね」
イザベラは、自分と同じ目線の高さまで落ちたガストンを、冷淡な目で見る。
「質問よ。誰に命令されて獣人の魔石を集めている?」
「誰が……言うかよ!」
――カチン。
「ぎゃああああああ!」
さらなる痛みがガストンを襲い、視界はさらに地面へと近づく。
切り口から立ち上る血の匂いが、室内をより重苦しく支配していく。
「もう一度聞くわ。誰に命令されたの?」
「ま、待て! 言う、言うから待ってくれ! 商人だ! 商人に儲け話があるって持ちかけられたんだ!」
もはや闘争心を喪失したガストンが、床に垂れる汗と涙を交じらせながら、必死に言葉を絞り出した。
「その商人の名前は?」
「知らねえ!」
――カチン。
「ぐがあああ! 本当だ、本当なんだ! ボーモン領の郊外で会った商人に、獣人の魔石なら金貨何十枚も払うって言われたんだ!」
ガストンは絶叫しながら、床の板に顔を擦り付けた。
「今まで集めた獣人の魔石も渡す! ルカの魔石も渡す! その商人に売ればとんでもない額になるんだ……だから、命だけは助けてくれ!」
――カチン。
もはやガストンには、イザベラを見上げることさえできなかった。
視界に入るのは、自身の血に汚れた床の木目だけだった。
物理的にも社会的にも、彼は徹底的に「解体」された。
昨日までヒーローと信じていた男の、無残な成れの果て。
震えが止まらないルカに、イザベラは視線を向けた。
「子供には、少し刺激が強すぎたかしら」
彼女が静かに呟くと、傍らのスミレが変わらぬ無表情で答える。
「ん。子供だるま落とし、好き」
イザベラは一瞬だけ困った表情を浮かべたが、すぐに冷静な商人の顔に戻った。
「ルカ。商談をするにしても、まずはここを片付けてからね。それまで私の屋敷にいらっしゃい」
彼女は床に倒れていた妹のミーナを、汚れを厭わずに慎重に抱き上げた。
腕の中から伝わるミーナの微かな心音を確認すると、そのまま小屋の出口へと向かった。
雨上がりの湿った冷たい空気が、壊れた扉から部屋の中に流れ込んでくる。
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