悪役令嬢 エタった小説の主役の座をヒロインから奪い返します!

青井りか

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城から恐怖の魔王が来るだろう、アリアを首尾よく支配するために

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 月曜日は学校がお休みで王妃教育の日です。
 アリア、休みないよね。
 そして、私、すこしでも時間があればダンスの練習(泣)

 王宮のボールルームでルカとダンスの練習をして休憩。
「そういえば、ルカ殿下も卒業パーティにいらっしゃるんですよね?婚約者の方とですか?」
「・・・・・・アリア、本当に覚えてないの?」
 え!王族だから婚約してて当然だと思ってたけど。まずかったのか。
「10歳の時に婚約したけど、すぐに相手のこが流行り病で亡くなって、次が決まらないままなんだよ。」
 うわあ。
「ごめんなさい。」
「1回しか会ってないからね。もう顔も覚えてないよ。」
 まあでも、私も弾劾裁判が開廷・・・というか実行されて婚約破棄になるかもなんだよね。いや、婚約破棄でルイからの支配から解放された方がアリアにとっていいんでないか?王妃教育もダンスの練習からも解放されるし。

 そんなことを考えていると名前を呼ばれた。ルイだ。胸の奥から喜びが湧き上がってくる。「だめだめ、これが支配だよー」って声がトキメキにかき消されていく。
「ルカ、お疲れ様。今からアリアの相手パートナーは私がするよ。」
 ルイが私に手を差し伸べる。ルイと私の身長差15cm、少し見上げる角度がやっぱり女として守ってもらえる感がするから安心する。いやいや、相手は魔王だってば。しっかりしろ。私。

 曲が奏でられ、踊り出す。少ししたら誰かが部屋に入ってきた。エリンさんの様子が変だ。
 曲が終わるとエリンさん、声を張り上げて
「国王陛下、妃殿下」
 カーテシーで頭を下げた。
 私もエリンさんを真似てカーテシーで頭を下げた。
 あの人達が国王夫妻なのね。初めて見た。やっぱりエリンさんは優秀だわ。こうして私が恥かかないように教えてくれる。お兄様に伝えて、お礼のお手当てを出して貰わなきゃ。
「アリア嬢、もう大丈夫か?」
「おきづかい、ありがとうございます。体調は元気になりましたが、記憶がなかなか戻りません。」
「そうか。これからもルイの為、王室の為、頑張ってもらえるかな。」
「はい。よろしくお願いします。」

 国王夫妻が退室されたら、「じゃ」とルイも出て行こうとした。
 私は慌てて呼びとめた。聞かなきゃ。
「ルイ殿下、卒業パーティで私をパートナーに選んでくださいますよね?」
 ルイは少し間を置いて応えた。
「君は婚約者だからね。」
 そして部屋から出て行った。
 今のはパートナーにしてくれるってことだよね?

 結局というか、やはりというか、ルイがいなくなったので、ルカが練習相手パートナーを申し出てくれたけど、踊ってるうちに涙がでてきて、今日は終わりにすることになった。
 帰りの馬車でエリンさんに一方的に愚痴った。
 そして晩餐の後、レオ兄様とダンスの練習をした。
 もうね、もうね、どうしたらいいか分からないよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     弾劾裁判まであと4日



1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
      ノストラダムス「予言集」より
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