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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)
第13話 黒夜の正体②
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……………………………………………………………
第13話 黒夜の正体②
………………………………………………………………
黒夜side
「真澄…本当に苦労をかけて…
駄目な父親で本当にごめん…
ごめんね…
さあっ走って…
【彼がいる場所】に向かって!」
心配かけまいとニコッと笑い、
真澄の背中を押す。
真澄「…………黒夜ちゃ……
ううん……」
真澄は(黒夜ちゃんは一緒に逃げないの?)と
悲しそうな表情をしたが…
真澄「ありがとうっ…『父さん』!
無事でいてねっ……っ」
泣くのを我慢して走り出した。
タッ タッ タッ
「……………」
走る真澄の背中に見て、
泣きそうになった。
もっと色々と話をしたかった
でも…
真澄…君にちゃんと真実を伝えられて
良かった…
こんな僕を『父さん』って
呼んでくれて嬉しかった。
だから…
……ここからは…!!
雛美火「………黒夜」
「…………………」
娘の幸せを守る為に…
3人で必ずクモード王国に行く為に…
僕が足止めしなくちゃ!
こんな身勝手な男に
真澄を渡すもんか!!!
「…雛美火様…真澄は僕と緑の
大切な娘なんです
彼女は僕達と違って人間で
寿命もあっという間なんです
苦労させた分、幸せになって欲しいんです
なので、貴方の身勝手な想いで
真澄を縛り付けないで下さい」
僕の言葉に雛美火様は
ぐっと口を結んだが…
やがて…ぼそっと…
雛美火「……無理だ」
……と呟いた。
……その言葉を耳にした途端、
怒りが湧いた。
彼が緑や真澄にしてきた事、
あの日、雛美火様さえ奏神社に
来なければ、
きっと僕達は……
3人で幸せに過ごしていた。
僕と緑と真澄で、
2人があんなDV屑と一緒にならずに済んだ。
苦しい思いも、痛い思いだってしなくて
済んだ
緑と2人で真澄を育てていて
温かな家庭を築いていたはずだ
なのに…こいつは…
こいつはっ!!
「ふざけんな!!!
お前みたいな男に真澄を渡せる訳
ないだろ!!
お前のせいで緑と真澄はっ!!」
雛美火「……………っ」
「お前が僕達を引き離したせいでっ
緑と真澄はDV屑共に殴られて、
緑が働いた金をむしり取って、
劣悪環境だったんだぞ!!
僕が牢屋にいた頃、何度も2人を牡丹王国に
連れてきてほしいと言ったのにも
関わらずっ…
お前は聞く耳も持たなかった!!」
仲間たちは雛美火様に脅されて、
僕を手助けなんかしたら、
処刑される。
その為、仲間たちは雛美火様の目を
盗んでは妖術を使って、
鏡を映像代わりにして、2人の様子を
見せてくれた。
2人の姿を目にした途端
涙がボロボロと溢れた。
嬉し涙なんかじゃない、
あまりの姿にショックを受けたんだ。
2人とも頬にアザができて、
悲しい表情をしていて。
緑【………真澄は黒夜君にそっくりだね
……うぅ…ぐすっ】
真澄【まぁま、げーきだしてぇ】
…2人の言葉を聞いたら もう…
だめだった。
牢屋にいて僕は何も出来ない
2人の様子を見るだけ
本当に苦しかった…悔しかった
「…雛美火様?思ったけど本当に真澄が好きなの? 26年前は殺そうとしたのに?」
雛美火「……昔は確かに…俺は人間は得体の知らない物だと思って殺そうとした
でも、この気持ちは嘘じゃない
真澄さんの事は本当に好きなんだ
彼女がいないと…俺「じゃあ諦めて」」
途中で言いかけていたが、遮った。
結局、彼は人間を好きになっても、
中身は全く変わっていない事が
分かったから。自己中心的だ。
雛美火「…なっ!」
黒夜「……真澄は好きな人がいる
クモード王国に戻りたがってる
……娘の為だと思って諦めろ!!
もう2度と僕と同じ道を歩ませない!
覚悟しろ雛美火っ!!!」
そう、大声で叫ぶと
雛美火様に向けて狐火を飛ばした。
時間稼ぎだ
今の僕なら雛美火様の相手ができる!
長くて30分っ…
その間…真澄、どうかオキニス王子の所に
たどり着いて、牡丹王国から逃げて!!
※黒夜side おしまい
第13話 黒夜の正体②
………………………………………………………………
黒夜side
「真澄…本当に苦労をかけて…
駄目な父親で本当にごめん…
ごめんね…
さあっ走って…
【彼がいる場所】に向かって!」
心配かけまいとニコッと笑い、
真澄の背中を押す。
真澄「…………黒夜ちゃ……
ううん……」
真澄は(黒夜ちゃんは一緒に逃げないの?)と
悲しそうな表情をしたが…
真澄「ありがとうっ…『父さん』!
無事でいてねっ……っ」
泣くのを我慢して走り出した。
タッ タッ タッ
「……………」
走る真澄の背中に見て、
泣きそうになった。
もっと色々と話をしたかった
でも…
真澄…君にちゃんと真実を伝えられて
良かった…
こんな僕を『父さん』って
呼んでくれて嬉しかった。
だから…
……ここからは…!!
雛美火「………黒夜」
「…………………」
娘の幸せを守る為に…
3人で必ずクモード王国に行く為に…
僕が足止めしなくちゃ!
こんな身勝手な男に
真澄を渡すもんか!!!
「…雛美火様…真澄は僕と緑の
大切な娘なんです
彼女は僕達と違って人間で
寿命もあっという間なんです
苦労させた分、幸せになって欲しいんです
なので、貴方の身勝手な想いで
真澄を縛り付けないで下さい」
僕の言葉に雛美火様は
ぐっと口を結んだが…
やがて…ぼそっと…
雛美火「……無理だ」
……と呟いた。
……その言葉を耳にした途端、
怒りが湧いた。
彼が緑や真澄にしてきた事、
あの日、雛美火様さえ奏神社に
来なければ、
きっと僕達は……
3人で幸せに過ごしていた。
僕と緑と真澄で、
2人があんなDV屑と一緒にならずに済んだ。
苦しい思いも、痛い思いだってしなくて
済んだ
緑と2人で真澄を育てていて
温かな家庭を築いていたはずだ
なのに…こいつは…
こいつはっ!!
「ふざけんな!!!
お前みたいな男に真澄を渡せる訳
ないだろ!!
お前のせいで緑と真澄はっ!!」
雛美火「……………っ」
「お前が僕達を引き離したせいでっ
緑と真澄はDV屑共に殴られて、
緑が働いた金をむしり取って、
劣悪環境だったんだぞ!!
僕が牢屋にいた頃、何度も2人を牡丹王国に
連れてきてほしいと言ったのにも
関わらずっ…
お前は聞く耳も持たなかった!!」
仲間たちは雛美火様に脅されて、
僕を手助けなんかしたら、
処刑される。
その為、仲間たちは雛美火様の目を
盗んでは妖術を使って、
鏡を映像代わりにして、2人の様子を
見せてくれた。
2人の姿を目にした途端
涙がボロボロと溢れた。
嬉し涙なんかじゃない、
あまりの姿にショックを受けたんだ。
2人とも頬にアザができて、
悲しい表情をしていて。
緑【………真澄は黒夜君にそっくりだね
……うぅ…ぐすっ】
真澄【まぁま、げーきだしてぇ】
…2人の言葉を聞いたら もう…
だめだった。
牢屋にいて僕は何も出来ない
2人の様子を見るだけ
本当に苦しかった…悔しかった
「…雛美火様?思ったけど本当に真澄が好きなの? 26年前は殺そうとしたのに?」
雛美火「……昔は確かに…俺は人間は得体の知らない物だと思って殺そうとした
でも、この気持ちは嘘じゃない
真澄さんの事は本当に好きなんだ
彼女がいないと…俺「じゃあ諦めて」」
途中で言いかけていたが、遮った。
結局、彼は人間を好きになっても、
中身は全く変わっていない事が
分かったから。自己中心的だ。
雛美火「…なっ!」
黒夜「……真澄は好きな人がいる
クモード王国に戻りたがってる
……娘の為だと思って諦めろ!!
もう2度と僕と同じ道を歩ませない!
覚悟しろ雛美火っ!!!」
そう、大声で叫ぶと
雛美火様に向けて狐火を飛ばした。
時間稼ぎだ
今の僕なら雛美火様の相手ができる!
長くて30分っ…
その間…真澄、どうかオキニス王子の所に
たどり着いて、牡丹王国から逃げて!!
※黒夜side おしまい
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