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・Day2/chapter1 再会は毒のごとく

20.

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「んっ、んんっ……んぅ」
 ぐりぐりと口内を這いずり回る少年の指に青年はびくりと肩をはねさせた。
「あ、ここ、いいんだ。上顎のあたり、すりすりされるの、好き?」
 ふざけるな。そう叫んでやりたかったが、口を犯されていては何も叫べない。このまま指を噛んでやるぞ、と青年は凄むが、そんな余裕はすぐになくなった。
「んっ、ふぁ、あ、んん……」
 再び下半身が熱に覆われた。使用人のひとりが、青年の一物にしゃぶりついたからだ。青年の声が、唇の端から漏れた。
 彼ら使用人は主に主の命に従って、屋敷の運営や雑用をしたりしている。が、そんな彼らの正体は元奴隷だ。
 主に飽きられた男たちはすぐに屋敷から放免される。しかし、そんな彼らのなかににゆくところがないといつまでも屋敷に残るものがいる。彼らが使用人の正体だ。
 屋敷で弄ばれていた経験が彼らにはある。つまり、生半可な性技ではないというわけだ。
「は……ちょ、まっ、んっ、んあッ!!」
 少年の指がちゅぽんと水音を立てて離れる。口をふさぐものを失った青年はすぐにせっぱつまった甘い声を上げ始める。昨夜のいたぶりのせいで弱弱しく垂れていた彼の性器は生暖かい使用人の口の中でとろとろと弄ばれ、存在を主張し始めた。下半身に血が熱く燃えながら集まっていくのを青年は感じた。それは暴力的なまでに青年の意思を無視して昂ぶり、彼を羞恥の域に追いやっていく。
「すごーい、もうイきそうなんじゃない?」
 少年が無邪気な声をあげた。青年の太腿が小刻みに震え始める。そこをそっと少年が撫で上げた。そんなささやかな刺激でさえ、悦として青年のあさましい肉体は受け取った。
「ん、あ、ま、まって……」
 か細く懇願の声をあげだした青年に対して、彼らは非情だった。
 待ったなどない。この屋敷に連れてこられたときから、ない。
 あるのは、弄ばれ、いたぶられ、犯され尽くされる、それだけだ。
「あー、はいはい、どうぞいっぱいびゅっびゅしてくださいね、にいさん」
 怪しい光を瞳にたたえた少年がにっこりとほほ笑んだ。途端に、使用人が吸い付くように青年の花芯を強く吸い上げた。
「ん、くぅ、やっ」
 使用人は唇を離した。もう一歩手前まで高められた青年は突然、消えた刺激に戸惑うように瞳を大きく見開いた。しかし、それは一瞬に過ぎない。使用人は強く幹を握りしめると、青年の男のブツにフィニッシュをかけるように強くしごきあげ、先端を刺激した。
「ンンンアアア!!!!」
 びくびくとまな板の上の魚が必死の力を振り絞って跳ね上げるように青年の肉体が激しく弓なりに飛び跳ねた。そのまま、青年は、欲望の印たる白濁を迸らせ、全身を使って男の性の絶頂を味わった。

(続)

【残り 93回】
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