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・地下室調教編(Day7~)

一日目 4-3

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「ああっ!! ひ、うう……あっ……」
 地下室の冷えた空間に、男のむせびなく声が響き渡る。乾いた膚と膚がぶるかりあう音。くちゅくちゅと泡立てるような水音。それから――。
 行われている行為の最中に自分はいないはずなのに、目前で繰り広げられる行為に、青年はあてられていた。
 彼はまだ、前を解放させてもらっていない。赤く充血したものにはまされた鉄の檻に、使用人のものは、はちきれそうになるくらいしめつけれていた。
 あれでは痛いだろう。
 それでも、のしかかってくる逃亡追跡班たちの体重を受けて、下になりながらも、呻き、暴れている。
「……っ」
 青年は、いくら高ぶれど、自分を慰めることすらできない。彼の拘束具が金属音を立てた。
「……う、く、くそっ」
 使用人は、びくんと大きく跳ね上がる。こうして、何度も彼は達しているようにすら見える。男の部分を残して――。
 使用人にまたがっていた男が腰をうかせた。とろりと白濁をまとった雄茎が抜き取られ、ぐぽっと内側から液体がこぼれだして来る。
 だが、次の男が後ろに控えていて、再び使用人は苦悶に表情をゆがめた。
「あ~ッ、あ、あ、ア、も、もう、だめ、許してッ!!」
 ガクガクと太ももが激しく痙攣している。耐えて耐えて、耐えきったのちに与えられるものがこれだ。何度も首を振ってぼさぼさになった髪を彼の周囲にいた男たちがそっとなであげた。だが、次の瞬間、高ぶりを使用人の口元に突き立てたのだった。
「どうした?」
 青年は、はっと我にかえった。
 この場には藤滝がいる。
「あいつに搾り取られて疲弊していたのではなかったのか? それとも見ていただけで、興奮してしまったか?」
「なっ!」
「そういえば、お前は覗きが趣味だったな」
「ち、違うっ! あれは……っ!」
 青年は言いかけてやめた。
 うっかり自分の目的を話してしまってはのちにどのような罰をこの男があたえてくるか、知れたものではないからだ。
「その割には、ここはひくひくと男を誘っているが?」
「……ッ!!」
 藤滝が、青年の後ろを見て揶揄した。
 確かに、しびれるように疲れ切った前とは違って、使われていない、後ろは、何か物足りなくて、ずっと引くついている。
「……ざけんな、そんなわけ……」
 藤滝を睨んだが、そのときには、藤滝の視線は別のほうを向いていた。
「もう、良いだろう」
 最後の一人が、使用人のなかで欲望をはぜさせていた。
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