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第7章 土の大龍穴編
115 土龍エルデボロス
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「暗闇の中でも意外と走れるものだね!」
僕たちは土の大龍穴を目指して洞窟の中を奥深くへと進んでいた。
僕が先頭を走って、そのあとをクリスタ、最後にルシアの順番だ。
『見えない空間をきちんととらえられているようだな』
「うん! 大分慣れてきたから、目の前の空間が鮮明にとらえられるよ。明るいところにいるのと同じ感覚だね」
僕は時空間魔法の座標を指定するやり方で、暗闇の中でもきちんと空間を把握することができるようになった。
少し遠いところに座標を指定してみると、少し先を見ることができる。この訓練を重ねると遠くの空間も把握することができるようになりそうだ。
「クリスタは大丈夫?」
「はい。探知魔法で洞窟の壁とレン様の位置を見ながら何とかついていけます」
クリスタはまだ探知魔法に慣れてないと思うんだけど、きちんと走りながらついてきている。
僕たちはそのまま土の大龍穴を目指して走り続けた。
「この先に大きな扉が見えるよ」
少し先の空間を探ってみると、高さが5m以上ありそうな漆黒の扉が見える。
『そこが土の大龍穴だ。早く着いたな』
僕たちはそれからすぐに大きな扉の前に到着した。
「ここが土の大龍穴か。扉の中の空間は見ることができなくなってるみたいだよ」
『結界が張ってあるからな。お主の魔力ではまだ空間把握が難しいレベルの結界だ』
結界か。その辺りのことは詳しくないんだよね。今度、ルシアに教えてもらおう。
「ようこそ、いらっしゃいました」
低い声が鳴り響くと、目の前の扉がゆっくりと開いていく。
扉から漏れ出てくるのは眩しい光。扉の中は、天井が光る石で覆われた広い空間だった。
そこに一人、タキシードらしきものを来た壮年の男性が立っている。
『久しぶりだな、エルデボロス。元気なようで何よりだ』
えっ? この人がエルデボロス様なの? 格好と雰囲気から執事スタイルの眷属なのかと思っちゃった。
「クロノルシア様が来られるとは何事ですかな? しかもお連れ様までいらっしゃるようですが」
エルデボロス様は、焦げ茶色の髪をオールバックにした髪型で、身長は高いけどスラッとした細身の体型だ。見た目で言えば紳士そのもの。ダンディなイケメンでもある。
『問題がないか確認するため、全ての大龍穴を回っておるのだ。そして人族の空の紋章の所有者に、力の使い方を教える修行の旅も兼ねておる』
「なんと! ただならぬ雰囲気を携えた少年だと思いましたが、空の紋章の所有者ですか! それはクロノルシア様がお連れしているのも納得です」
『そちらの人魚族の女性は訳あって、我が呪いを解くために連れておる』
「ほう。人魚とは珍しい。……確かに呪いがかかっておりますな。時空間魔法で解呪をなさる訳ですな」
『そういうことだ。よし、二人とも簡単に挨拶をしておけ』
エルデボロス様が僕の方を見ている。先に挨拶をしておこう。
「初めまして。ウェスタール王国から来ました、レアンデル=アリウスと申します。今はハンターのレンとして活動をしています。よろしくお願いします」
「私はネイスエル女王国から参りました、クリスタ=ネイスエルと申します。よろしくお願いいたします」
僕とクリスタが挨拶をすると、エルデボロス様が近づいてきた。
「レアンデルとクリスタか。空の紋章の所有者であるレアンデルは言うまでもないが、クリスタも中々の力を秘めているな。人魚族の枠に収まらない素質が見える。実に興味深い」
エルデボロス様がクリスタの回りを歩きながらじっくりと眺めている。クリスタはどうしたらいいか分からず戸惑っているみたいだ。
するとエルデボロス様は歩みを止めて、今度は僕をじっくりと見つめている。
「ふ~ん。君は空の紋章の所有者にしては魔力が少ないな。……なるほど。封印か! これはじっくりと調べてみたいものだ。クロノルシア様、私に是非、レアンデルを調べさせて欲しいですな」
封印? ……ああ、そういえば以前ルシアがそんなことを言ってたような。
『相変わらずだな、エルデ。何にでも興味を持ち、とことん調べたがるその性格は。しかしレンについては我が全てを把握しておるから調べる必要はないぞ。クリスタの呪いについては少し調べてみてくれ』
「分かりました。しかし、レアンデルの封印は実に興味深いですな。クロノルシア様が把握されてる内容を教えていただく訳にはいきませんか?」
『まあ、そういうだろうとは思っておった。お主に隠すことではないから、大龍穴を確認しながら説明してやろう。ところで眷属たちはどうしたのだ? 気配も感じないが』
「ああ、眷属たちでしたら休憩をさせております」
『眷属に休憩だと?』
ルシアがとても不思議そうに聞いている。でも眷属だからといって休憩もしたらダメなのかな。眷属ってそういう決まりなのかも。リーフさんやウェンディたちも大変なんだな……。
ルシアが土龍様の答えを待っていると、エルデボロス様は不敵な笑みを浮かべていた。
僕たちは土の大龍穴を目指して洞窟の中を奥深くへと進んでいた。
僕が先頭を走って、そのあとをクリスタ、最後にルシアの順番だ。
『見えない空間をきちんととらえられているようだな』
「うん! 大分慣れてきたから、目の前の空間が鮮明にとらえられるよ。明るいところにいるのと同じ感覚だね」
僕は時空間魔法の座標を指定するやり方で、暗闇の中でもきちんと空間を把握することができるようになった。
少し遠いところに座標を指定してみると、少し先を見ることができる。この訓練を重ねると遠くの空間も把握することができるようになりそうだ。
「クリスタは大丈夫?」
「はい。探知魔法で洞窟の壁とレン様の位置を見ながら何とかついていけます」
クリスタはまだ探知魔法に慣れてないと思うんだけど、きちんと走りながらついてきている。
僕たちはそのまま土の大龍穴を目指して走り続けた。
「この先に大きな扉が見えるよ」
少し先の空間を探ってみると、高さが5m以上ありそうな漆黒の扉が見える。
『そこが土の大龍穴だ。早く着いたな』
僕たちはそれからすぐに大きな扉の前に到着した。
「ここが土の大龍穴か。扉の中の空間は見ることができなくなってるみたいだよ」
『結界が張ってあるからな。お主の魔力ではまだ空間把握が難しいレベルの結界だ』
結界か。その辺りのことは詳しくないんだよね。今度、ルシアに教えてもらおう。
「ようこそ、いらっしゃいました」
低い声が鳴り響くと、目の前の扉がゆっくりと開いていく。
扉から漏れ出てくるのは眩しい光。扉の中は、天井が光る石で覆われた広い空間だった。
そこに一人、タキシードらしきものを来た壮年の男性が立っている。
『久しぶりだな、エルデボロス。元気なようで何よりだ』
えっ? この人がエルデボロス様なの? 格好と雰囲気から執事スタイルの眷属なのかと思っちゃった。
「クロノルシア様が来られるとは何事ですかな? しかもお連れ様までいらっしゃるようですが」
エルデボロス様は、焦げ茶色の髪をオールバックにした髪型で、身長は高いけどスラッとした細身の体型だ。見た目で言えば紳士そのもの。ダンディなイケメンでもある。
『問題がないか確認するため、全ての大龍穴を回っておるのだ。そして人族の空の紋章の所有者に、力の使い方を教える修行の旅も兼ねておる』
「なんと! ただならぬ雰囲気を携えた少年だと思いましたが、空の紋章の所有者ですか! それはクロノルシア様がお連れしているのも納得です」
『そちらの人魚族の女性は訳あって、我が呪いを解くために連れておる』
「ほう。人魚とは珍しい。……確かに呪いがかかっておりますな。時空間魔法で解呪をなさる訳ですな」
『そういうことだ。よし、二人とも簡単に挨拶をしておけ』
エルデボロス様が僕の方を見ている。先に挨拶をしておこう。
「初めまして。ウェスタール王国から来ました、レアンデル=アリウスと申します。今はハンターのレンとして活動をしています。よろしくお願いします」
「私はネイスエル女王国から参りました、クリスタ=ネイスエルと申します。よろしくお願いいたします」
僕とクリスタが挨拶をすると、エルデボロス様が近づいてきた。
「レアンデルとクリスタか。空の紋章の所有者であるレアンデルは言うまでもないが、クリスタも中々の力を秘めているな。人魚族の枠に収まらない素質が見える。実に興味深い」
エルデボロス様がクリスタの回りを歩きながらじっくりと眺めている。クリスタはどうしたらいいか分からず戸惑っているみたいだ。
するとエルデボロス様は歩みを止めて、今度は僕をじっくりと見つめている。
「ふ~ん。君は空の紋章の所有者にしては魔力が少ないな。……なるほど。封印か! これはじっくりと調べてみたいものだ。クロノルシア様、私に是非、レアンデルを調べさせて欲しいですな」
封印? ……ああ、そういえば以前ルシアがそんなことを言ってたような。
『相変わらずだな、エルデ。何にでも興味を持ち、とことん調べたがるその性格は。しかしレンについては我が全てを把握しておるから調べる必要はないぞ。クリスタの呪いについては少し調べてみてくれ』
「分かりました。しかし、レアンデルの封印は実に興味深いですな。クロノルシア様が把握されてる内容を教えていただく訳にはいきませんか?」
『まあ、そういうだろうとは思っておった。お主に隠すことではないから、大龍穴を確認しながら説明してやろう。ところで眷属たちはどうしたのだ? 気配も感じないが』
「ああ、眷属たちでしたら休憩をさせております」
『眷属に休憩だと?』
ルシアがとても不思議そうに聞いている。でも眷属だからといって休憩もしたらダメなのかな。眷属ってそういう決まりなのかも。リーフさんやウェンディたちも大変なんだな……。
ルシアが土龍様の答えを待っていると、エルデボロス様は不敵な笑みを浮かべていた。
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