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28話 魔女のお仕事
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ユニーク魔法の研究の間の何もしない日。
時間つぶしに魔法学校の図書館に来た。
本がたくさんあるのは勿論、司書さんが選んだオススメ本特集や奇書特集なども特設されている。
しばらく眺めて、気になる本はパラパラと斜め読みをした。
「・・・凄いね。」
図書館に入ると、とある長机の上に本の山になっていてピンク髪の女性が本を見つめながら頭を抱えていた。
俺はベテラン職員鈴木さんに目を向けた。
「彼女に声かけても良いかな?」
「面倒なことになると思われますよ?」
「魔女には興味あるんだよね。寿命長いし」
俺がそういうと鈴木さんは無言で頷いた。
俺が結婚に興味あるという事を知っているのでそれを尊重してくれたんだろう。
机を挟んで魔女さんの前方に移動し声をかけた。ちょうどそこに椅子もあったので座った。
「どんな本を読んでるの?」
「そりゃぁ、火属性の本と建築関係よ・・・・・・ぇ?」
どうやら熱中し過ぎて男が声かけたとは思わなかったようだ。言い終わって、体がビックと動いたらお思ったらそのまま固まりギギギと潤滑油が足りてないロボットみたいな動きで顔を机の本から俺の方に向けた。
「ごめんなさい!本に熱中してました!」
「いいよ。いきなり話かけたのは俺だから、俺の名前は神風。勉強熱心だね。生徒?職員?」
「っ、卒業生です。朝火 桃って言います。図書館は一般にも開放しているので利用させてもらっています。」
「!卒業生か、もし時間があればいつもはどんなことしてるのか教えてくれない?お仕事とかはしてる?」
魔女の生活って気になるんだよね。
犬飼さんみたいな大魔女と言っても過言じゃない子なら職に困らないと思うけど、多くの魔女はそうじゃない。
魔女とか関係ない場所で働いているか俺のように無職か気になる。
「時間ならいくらでも!仕事は消防士。だった、んですが今は個人で火消しをしてます。」
「個人の火消し?」
「その、私の魔法の適正は火属性でユニーク魔法も火属性なんです。消防士の経験と魔法とを活かして、私1人ですが民営として火消しをしているんです・・・今の所仕事は無いですが消火や人命救助には自信あります。」
個人事業主か、かなり厳しそうだな。ユニーク魔法の才能と普通の火属性魔法でも消火の魔法もあったからその才能で話が180度変わってくるけど、話だけじゃよくわからないからな・・・本とにらめっこしてたあたり、上手くいってなくて支援者もいなければ消防士だった時の貯金でも切り崩してるのかな?
「ユニーク魔法持ってるんだ。火属性じゃないけど俺もだよ。最近自覚してね。立花に世話になってる。」
「立花先生・・・凄いですね。」
「まぁ、俺は男だから世話焼いてくれるんだよありがたいことに、ところで建築関係は火消し関係で読んでるの?」
「はい、私のユニーク魔法は”魔法のボウガンを出現させて魔法の矢で命中した場所周辺の火を消す。”というもので、どこに矢を放てば1番効率的かを想定するために読んでました。」
ボウガンという事はある程度火に近づかずに消火活動が出来るという事だ。消せる範囲が広いなら使えそうな能力だ。
「矢は何回ぐらい出来るの?」
「火がある箇所に矢を放てれば魔力回復して何度でも出来ます。火が無い所にしてしまうと疲れて始めてそれが連続だと30回までです。あと、矢は火にしか反応しないので人を怪我させることはないです。」
人が怪我させないのと、矢の本数も活躍できそうなポテンシャルだ。
「人畜無害か、それは強いね」
「ありがとうございます。」
「神風さん」
鈴木さんが俺の後ろ側から声をかけてきた。
おそらく俺らに注目してる人達がいるからか、
男の俺から声をかけた事もあって気があると勘違いさせてしまったり、彼女が俺に声をかけられた事を自慢して周る事が無いように早めに引いた方がいいんだろう。
「そろそろ時間か、朝火さん。いきなり声をかけて悪かったね。頑張って。」
そう言い俺は席を立った。
時間つぶしに魔法学校の図書館に来た。
本がたくさんあるのは勿論、司書さんが選んだオススメ本特集や奇書特集なども特設されている。
しばらく眺めて、気になる本はパラパラと斜め読みをした。
「・・・凄いね。」
図書館に入ると、とある長机の上に本の山になっていてピンク髪の女性が本を見つめながら頭を抱えていた。
俺はベテラン職員鈴木さんに目を向けた。
「彼女に声かけても良いかな?」
「面倒なことになると思われますよ?」
「魔女には興味あるんだよね。寿命長いし」
俺がそういうと鈴木さんは無言で頷いた。
俺が結婚に興味あるという事を知っているのでそれを尊重してくれたんだろう。
机を挟んで魔女さんの前方に移動し声をかけた。ちょうどそこに椅子もあったので座った。
「どんな本を読んでるの?」
「そりゃぁ、火属性の本と建築関係よ・・・・・・ぇ?」
どうやら熱中し過ぎて男が声かけたとは思わなかったようだ。言い終わって、体がビックと動いたらお思ったらそのまま固まりギギギと潤滑油が足りてないロボットみたいな動きで顔を机の本から俺の方に向けた。
「ごめんなさい!本に熱中してました!」
「いいよ。いきなり話かけたのは俺だから、俺の名前は神風。勉強熱心だね。生徒?職員?」
「っ、卒業生です。朝火 桃って言います。図書館は一般にも開放しているので利用させてもらっています。」
「!卒業生か、もし時間があればいつもはどんなことしてるのか教えてくれない?お仕事とかはしてる?」
魔女の生活って気になるんだよね。
犬飼さんみたいな大魔女と言っても過言じゃない子なら職に困らないと思うけど、多くの魔女はそうじゃない。
魔女とか関係ない場所で働いているか俺のように無職か気になる。
「時間ならいくらでも!仕事は消防士。だった、んですが今は個人で火消しをしてます。」
「個人の火消し?」
「その、私の魔法の適正は火属性でユニーク魔法も火属性なんです。消防士の経験と魔法とを活かして、私1人ですが民営として火消しをしているんです・・・今の所仕事は無いですが消火や人命救助には自信あります。」
個人事業主か、かなり厳しそうだな。ユニーク魔法の才能と普通の火属性魔法でも消火の魔法もあったからその才能で話が180度変わってくるけど、話だけじゃよくわからないからな・・・本とにらめっこしてたあたり、上手くいってなくて支援者もいなければ消防士だった時の貯金でも切り崩してるのかな?
「ユニーク魔法持ってるんだ。火属性じゃないけど俺もだよ。最近自覚してね。立花に世話になってる。」
「立花先生・・・凄いですね。」
「まぁ、俺は男だから世話焼いてくれるんだよありがたいことに、ところで建築関係は火消し関係で読んでるの?」
「はい、私のユニーク魔法は”魔法のボウガンを出現させて魔法の矢で命中した場所周辺の火を消す。”というもので、どこに矢を放てば1番効率的かを想定するために読んでました。」
ボウガンという事はある程度火に近づかずに消火活動が出来るという事だ。消せる範囲が広いなら使えそうな能力だ。
「矢は何回ぐらい出来るの?」
「火がある箇所に矢を放てれば魔力回復して何度でも出来ます。火が無い所にしてしまうと疲れて始めてそれが連続だと30回までです。あと、矢は火にしか反応しないので人を怪我させることはないです。」
人が怪我させないのと、矢の本数も活躍できそうなポテンシャルだ。
「人畜無害か、それは強いね」
「ありがとうございます。」
「神風さん」
鈴木さんが俺の後ろ側から声をかけてきた。
おそらく俺らに注目してる人達がいるからか、
男の俺から声をかけた事もあって気があると勘違いさせてしまったり、彼女が俺に声をかけられた事を自慢して周る事が無いように早めに引いた方がいいんだろう。
「そろそろ時間か、朝火さん。いきなり声をかけて悪かったね。頑張って。」
そう言い俺は席を立った。
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