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第一章 辺境の町
第234話 祝賀会
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蔓状の魔樹を倒し、冒険者ギルドに戻って報酬を受け取った後、大分遅めの昼食をささやかな祝勝会を兼ねて三人でとることに。
せっかくなので、リノが絶賛していたちょっとお高けど絶品の魔物肉をいただけるお店にも行ってみたかったんだけど、今の時間は閉まっている。一仕事終えた後だし、いいお肉をお腹いっぱい食べたかったなぁ、残念。
昼食と夕食の間のような中途半端な時間帯になるもんね。開いているお店を探すより、冒険者ギルド内の食事処か屋台での買い食いで済ませた方がいいかも。
でも、冒険者ギルドの食堂は帰ってきた討伐隊でかなり混雑していて落ち着かない。ゆっくり食べたかったし、それじゃあ外に出ようかということになった。屋台なら出ているし、適当に見て回ることにした。
町中は活気があって楽しそうだった。
早朝から大勢で討伐部隊を結成して町を出たわけだし、このところの森の侵略も知っているはずだけど、それについて特に触れている感じはしないかな。
冒険者はともかく、住民が流出している訳でもないし、普段通り屋台もいっぱいだしで、平和な光景が続く。
辺境の町で暮らす以上、森の中にいる魔樹を倒したくらいで騒いでも仕方ないって思っているのかもね。
……それもそうか。生まれたときから魔物や魔樹に囲まれて暮らしているんだもんなぁ。
庶民は思った以上に普段通りでたくましいというか動じていないみたい。まあ、この町の領主様を信頼しているって言うのもあるんだろうけど。
レンガで舗装されたきれいで歩きやすい道を三人で並んで歩きながら、何を食べようかと相談する。
美味しそうな匂いを放つたくさんの屋台は、見て回るだけでもお祭りみたいで楽しいけど、お腹が空きすぎちゃってる現状では、スモール・ワームのお料理でも何でもペロリといけそう。
もう片っ端から食べたくなっちゃう。だって、みんな美味しそうに見えるんだもんっ。
ただ、そんな中でも、やっぱり強烈に食欲を刺激する匂いと言うのはあるわけで……。
焼きたての香ばしいその匂いを嗅ぐと、どうしてもそれをガッツリ食べたい気分になってくるよねっ。いっぱい働いた後だし!
「というわけで、ここはやはりお肉でしょう!」
「もちろんっ。当然、お肉一択ですよね!」
「あ……そう、なのか? まあ二人がそれでいいんなら肉で……」
……すみません。先輩を差し置いて、ちょっと強引に勢いとノリに任せて決めちゃいました。
ごめんね、ラグナード。でもここは譲れないんだっ。肉肉しいものを身体が求めているのっ。
せっかくのお祝いなので、いつものホーンラビットの串焼き肉の他にも、別の屋台で売っているいろんな種類のお肉を買い求めてみた。
後で皆でシェアするんだ。これは食べるのが楽しみです!
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