482 / 718
第十二章 協議
第四十一話 激戦の兆し
しおりを挟む
ボッ
空気を切り裂いて鞭がしなる。黒縄の鞭は無限に伸びて全てを切り裂く。ティファルと戦ったことがあるなら誰でも警戒する一撃に、ミーシャは無防備に手を出した。
「痛っ!」
その鞭を手で止めようとしたミーシャだったが、触れた途端に切り傷が出来て手を引っ込める。そのまま地面を叩いた鞭はスパァンッと衝撃波を放ちながら地面を抉った。
『!?』
一部始終を見ていたアルテミスの目はミーシャの身体能力に舌を巻く。普通の鞭でも先端が音速を超えるというのに、それを軽く凌駕するアルテミスの鞭を、痛かったから手を引っ込めて避けられる生物など存在して良いはずがない。
「何あれ?手が切れちゃった……」
「え!?どれどれ……あ、ほんとだ。迂闊に触れたら危ねぇな」
「うん」
血がうっすらと出ているのをラルフとじっと眺めている。無防備に見えるが、安易に攻撃が出来ずにアルテミスはミーシャをつぶさに観察してしまう。
古代種を屠る実力者。それに偽りは無い。無いが、あまりにも常軌を逸している。超常の存在であるアルテミスが思うのだから間違いない。
『とんでもない化け物を生み出したにゃぁ』
チラリと横に並ぶサトリを見る。サトリはぺこりと頭を下げて微笑んだ。
「面白い。私を前に良い度胸だ」
ミーシャは手の傷を魔力で治すとフワッと浮いた。
「ミーシャ!あいつの持っている武器は全部危険な魔道具に違いない!警戒するんだ!!」
ラルフは遠ざかるミーシャに注意喚起をする。ミーシャは振り向くことなく頷いた。その僅かな動きで安心したラルフはミーシャにアルテミスを任せて周りを注視する。
八大地獄は残り五人。それぞれに武器を所持していることから、アルテミスが手招きしていたのは彼らの仲間の武器である可能性が高い。現に、女性が二人死んでいるのがここからでも確認出来た。
(八大地獄の面々も人間である以上死ぬということか……)
名前に地獄という不吉な文字が入っている時点で人間かどうかすら訝しんでいた。アンデッドであるならあんな死に方はしないし、ロングマンたちには生者特有の空気を感じる。凄まじく強いのは確かだが、死は平等に訪れるようだ。
(そういえばグレートロックでミーシャが殴った大男がいないな……負けたから外されたのか?)
だとするなら、かなり厳しいチームだ。万が一あの一撃で死んだなら補充がなされたことにも繋がる。しかし疑問なのは、そうポンポン強い奴がいるのかということだろう。もしかしたら武器が本体の可能性も考えられる。アルテミスに渡った武器はミーシャが何とかするとして、こちらはこちらで対策する必要があると考える。
(いっそ俺の異空間に放り込んじまうか?最も簡単なのはあの女の子の大剣だな。今も俺に狙いを定めていれば、ここぞってタイミングで中にぶち込んじまえば良いし。いや、あの武器は次元に物を仕舞える俺と同じ能力。閉じ込めたところで、同じように出て来られたら意味がない……)
それでも試す価値はある。出て来れるかどうかは閉じ込めてみないと分からないから。
ラルフが心の中で決心した頃、当のパルスはラルフに”無間”を攻略されたことに軽くショックを受けていた。この力は神には無効だと気付かされたのが最も大きい。
八大地獄の最終目標。いや、パルス個人の最終目標は自分たちを独楽鼠のように働かせる神の抹殺。しかし、神は気配だけの希薄な存在。肉体があってもそれはガワだけで、その肉体を壊しても魂が抜け出すように逃げてしまう。
そこで考えたのは無間に放り込むこと。希薄な神を閉じ込め、永遠に出さなければ死んだも同じこと。神は次元に干渉する力を持ち合わせているかもしれないことは想定していた。だが、試さない内に決めつけるのは間違っていると考え、他の生き物を閉じ込めることで自己を慰めていた。
今までそれは上手くいっていた。閉じ込める度に無敵だと実感し、神殺しにまた一歩近づいたと期待出来ていた。
ラルフが出てくるまでは……。
パルスは踵を返す。また別の何かを考える必要がある。神を殺すのに必要な何か。
アルテミスは『ダメにゃ』と言った。不死身の存在を殺せないと自由は生まれない。パルスに驚きはなかった。神を名乗るこいつらは平気でこういうこともしてくる。裏切ったなんて欠片も思っていない。自分たちが正しいと思って無茶な命令も平気でする。
存在を消さなければ今後もつきまとう。だから殺す必要があるのだ。
「ちょ、ちょちょっ……!ちょっと待ってよ!」
ラルフは意外にあっさり身を引くパルスを追いかける。せっかく出来そうなことを思いついたというのにここで引かれたらどうしようもない。付かず離れずでついていった。
「あノ馬鹿!何をしとルんじゃ!?」
ベルフィアはラルフの行動に憤りを感じる。さっきまで殺されそうになっていたくせに、その敵に自ら殺されに行くような無謀な行動。ラルフの方に行こうかとも思ったが、右手がベキベキと音を立てて引き潰れるのを感じた途端に考えを改める。
目の前にいるこの男。名をジョーカーと言った。冷気を操り、”衆合”の重力操作で物をこのようにグチャグチャに潰す。ただしベルフィアは潰されたと同時にベキベキと元の状態に腕を治したので、実質ノーダメージで初見殺しを潜り抜ける。
「妾には通じん。そろそろ分かれ、愚か者ヨ」
八重歯を剥き出しにして怒りを湛える。そしてチラリとジョーカーの背後を見る。
「ふふ……おどれが助けヨうと身を呈してまで妾を遠ざけタというに、女はそノ様。無駄なことをしタノぅ」
ニヤニヤとジョーカーを煽る。
ベキベキベキ……バキッ
ベルフィアの口周りを中心に顔を押し潰される。亀の甲羅を割ったような乾いた音が鳴ってベルフィアの頭は見るも無残にくしゃくしゃになっている。見る者によっては失神するくらいのグロさだが、それも逆再生のように治り始めた。くしゃくしゃから元の美人な顔立ちへ。人によってはこちらの方がグロいと感じるかもしれない。とにかく必殺と呼べる攻撃も吸血鬼ベルフィアの前では挑発程度にしかならなかった。
「鬱陶しい男じゃノぅ」
スッと手を挙げるとベルフィアの手から薄く引き伸ばした魔力の板が発射される。ジョーカーの衆合をもつ右手がいとも簡単にスパッと切られた。ベルフィアは直感的に重力操作を行っている武器を見定め、それを狙って右手を切り裂いた。
右手がボテッと落ちて血が噴出するのを幻視したが、何故か手は落ちることなくくっついている。あまりに鋭利な魔力の斬撃だったので、切り離されたはずの血管や骨、神経と筋肉、そして皮膚を瞬時に凍らせてくっつけた状態に持ってきた。いわば自然の縫合。応急処置でしかないので、後で回復の必要性があるが、戦いは続行可能。
冷気が空気を冷やして白い煙を出す。湯気と違って下に落ちる煙を目の当たりにしたベルフィアは何となく手がくっついている状況を理解した。
「……そんなに構って欲しいなら構ってやろう。生き絶えルまで」
ベルフィアにとって八大地獄の面々は脅威の対象ではなかった。放っておいても特段大丈夫だろうと認識出来る程度の脅威レベルで考えていたのだ。しかし今、苛立ちが勝る。目の前にいる蚊は潰す必要がある。耳元でプンプン飛ばれ、痒みを与えてくる害虫。叩き潰してやらないとまた刺される。
ならば殺そう。全力で。
パルスという少女についていく変質者ラルフ。その様を自分の腕を治していたトドットは発見する。
「ラルフ……奴め、あの子に何を……?」
誘拐目的で近寄る犯罪者をラルフに見たトドットは、そっと二人をつける。幸いにもトドットはルカをダシにこの戦いを終わらせようとしただけで、誰の目にも写ってはいない。
影が薄いといえばそうなのかもしれないが、元を辿れば誰よりヘイトを稼いでいない。他の連中が悪目立ちしすぎてトドットは割と自由に動ける位置にいたのが大きい。
そしてその存在はラルフ側にもいた。
「ラルフ ハ何ヲシテルノ?小サイノヲ追イカケテ……アノ老人ハ誰?」
ジュリアはようやく自分を取り戻し、役立たずの自分を省みながらトボトボと戻ってきていた。それが功を奏し、パルスを追いかけるラルフ、ラルフを追いかけるトドット、その全てを追いかけるジュリアという形となった。
ロングマン対ゼアルと藤堂。ジニオン対ガノンたち。ジョーカー対ベルフィアたち。パルスとトドット対ラルフとジュリア。最後にアルテミスとミーシャ。
もはや戦いの激化は避けられない。
空気を切り裂いて鞭がしなる。黒縄の鞭は無限に伸びて全てを切り裂く。ティファルと戦ったことがあるなら誰でも警戒する一撃に、ミーシャは無防備に手を出した。
「痛っ!」
その鞭を手で止めようとしたミーシャだったが、触れた途端に切り傷が出来て手を引っ込める。そのまま地面を叩いた鞭はスパァンッと衝撃波を放ちながら地面を抉った。
『!?』
一部始終を見ていたアルテミスの目はミーシャの身体能力に舌を巻く。普通の鞭でも先端が音速を超えるというのに、それを軽く凌駕するアルテミスの鞭を、痛かったから手を引っ込めて避けられる生物など存在して良いはずがない。
「何あれ?手が切れちゃった……」
「え!?どれどれ……あ、ほんとだ。迂闊に触れたら危ねぇな」
「うん」
血がうっすらと出ているのをラルフとじっと眺めている。無防備に見えるが、安易に攻撃が出来ずにアルテミスはミーシャをつぶさに観察してしまう。
古代種を屠る実力者。それに偽りは無い。無いが、あまりにも常軌を逸している。超常の存在であるアルテミスが思うのだから間違いない。
『とんでもない化け物を生み出したにゃぁ』
チラリと横に並ぶサトリを見る。サトリはぺこりと頭を下げて微笑んだ。
「面白い。私を前に良い度胸だ」
ミーシャは手の傷を魔力で治すとフワッと浮いた。
「ミーシャ!あいつの持っている武器は全部危険な魔道具に違いない!警戒するんだ!!」
ラルフは遠ざかるミーシャに注意喚起をする。ミーシャは振り向くことなく頷いた。その僅かな動きで安心したラルフはミーシャにアルテミスを任せて周りを注視する。
八大地獄は残り五人。それぞれに武器を所持していることから、アルテミスが手招きしていたのは彼らの仲間の武器である可能性が高い。現に、女性が二人死んでいるのがここからでも確認出来た。
(八大地獄の面々も人間である以上死ぬということか……)
名前に地獄という不吉な文字が入っている時点で人間かどうかすら訝しんでいた。アンデッドであるならあんな死に方はしないし、ロングマンたちには生者特有の空気を感じる。凄まじく強いのは確かだが、死は平等に訪れるようだ。
(そういえばグレートロックでミーシャが殴った大男がいないな……負けたから外されたのか?)
だとするなら、かなり厳しいチームだ。万が一あの一撃で死んだなら補充がなされたことにも繋がる。しかし疑問なのは、そうポンポン強い奴がいるのかということだろう。もしかしたら武器が本体の可能性も考えられる。アルテミスに渡った武器はミーシャが何とかするとして、こちらはこちらで対策する必要があると考える。
(いっそ俺の異空間に放り込んじまうか?最も簡単なのはあの女の子の大剣だな。今も俺に狙いを定めていれば、ここぞってタイミングで中にぶち込んじまえば良いし。いや、あの武器は次元に物を仕舞える俺と同じ能力。閉じ込めたところで、同じように出て来られたら意味がない……)
それでも試す価値はある。出て来れるかどうかは閉じ込めてみないと分からないから。
ラルフが心の中で決心した頃、当のパルスはラルフに”無間”を攻略されたことに軽くショックを受けていた。この力は神には無効だと気付かされたのが最も大きい。
八大地獄の最終目標。いや、パルス個人の最終目標は自分たちを独楽鼠のように働かせる神の抹殺。しかし、神は気配だけの希薄な存在。肉体があってもそれはガワだけで、その肉体を壊しても魂が抜け出すように逃げてしまう。
そこで考えたのは無間に放り込むこと。希薄な神を閉じ込め、永遠に出さなければ死んだも同じこと。神は次元に干渉する力を持ち合わせているかもしれないことは想定していた。だが、試さない内に決めつけるのは間違っていると考え、他の生き物を閉じ込めることで自己を慰めていた。
今までそれは上手くいっていた。閉じ込める度に無敵だと実感し、神殺しにまた一歩近づいたと期待出来ていた。
ラルフが出てくるまでは……。
パルスは踵を返す。また別の何かを考える必要がある。神を殺すのに必要な何か。
アルテミスは『ダメにゃ』と言った。不死身の存在を殺せないと自由は生まれない。パルスに驚きはなかった。神を名乗るこいつらは平気でこういうこともしてくる。裏切ったなんて欠片も思っていない。自分たちが正しいと思って無茶な命令も平気でする。
存在を消さなければ今後もつきまとう。だから殺す必要があるのだ。
「ちょ、ちょちょっ……!ちょっと待ってよ!」
ラルフは意外にあっさり身を引くパルスを追いかける。せっかく出来そうなことを思いついたというのにここで引かれたらどうしようもない。付かず離れずでついていった。
「あノ馬鹿!何をしとルんじゃ!?」
ベルフィアはラルフの行動に憤りを感じる。さっきまで殺されそうになっていたくせに、その敵に自ら殺されに行くような無謀な行動。ラルフの方に行こうかとも思ったが、右手がベキベキと音を立てて引き潰れるのを感じた途端に考えを改める。
目の前にいるこの男。名をジョーカーと言った。冷気を操り、”衆合”の重力操作で物をこのようにグチャグチャに潰す。ただしベルフィアは潰されたと同時にベキベキと元の状態に腕を治したので、実質ノーダメージで初見殺しを潜り抜ける。
「妾には通じん。そろそろ分かれ、愚か者ヨ」
八重歯を剥き出しにして怒りを湛える。そしてチラリとジョーカーの背後を見る。
「ふふ……おどれが助けヨうと身を呈してまで妾を遠ざけタというに、女はそノ様。無駄なことをしタノぅ」
ニヤニヤとジョーカーを煽る。
ベキベキベキ……バキッ
ベルフィアの口周りを中心に顔を押し潰される。亀の甲羅を割ったような乾いた音が鳴ってベルフィアの頭は見るも無残にくしゃくしゃになっている。見る者によっては失神するくらいのグロさだが、それも逆再生のように治り始めた。くしゃくしゃから元の美人な顔立ちへ。人によってはこちらの方がグロいと感じるかもしれない。とにかく必殺と呼べる攻撃も吸血鬼ベルフィアの前では挑発程度にしかならなかった。
「鬱陶しい男じゃノぅ」
スッと手を挙げるとベルフィアの手から薄く引き伸ばした魔力の板が発射される。ジョーカーの衆合をもつ右手がいとも簡単にスパッと切られた。ベルフィアは直感的に重力操作を行っている武器を見定め、それを狙って右手を切り裂いた。
右手がボテッと落ちて血が噴出するのを幻視したが、何故か手は落ちることなくくっついている。あまりに鋭利な魔力の斬撃だったので、切り離されたはずの血管や骨、神経と筋肉、そして皮膚を瞬時に凍らせてくっつけた状態に持ってきた。いわば自然の縫合。応急処置でしかないので、後で回復の必要性があるが、戦いは続行可能。
冷気が空気を冷やして白い煙を出す。湯気と違って下に落ちる煙を目の当たりにしたベルフィアは何となく手がくっついている状況を理解した。
「……そんなに構って欲しいなら構ってやろう。生き絶えルまで」
ベルフィアにとって八大地獄の面々は脅威の対象ではなかった。放っておいても特段大丈夫だろうと認識出来る程度の脅威レベルで考えていたのだ。しかし今、苛立ちが勝る。目の前にいる蚊は潰す必要がある。耳元でプンプン飛ばれ、痒みを与えてくる害虫。叩き潰してやらないとまた刺される。
ならば殺そう。全力で。
パルスという少女についていく変質者ラルフ。その様を自分の腕を治していたトドットは発見する。
「ラルフ……奴め、あの子に何を……?」
誘拐目的で近寄る犯罪者をラルフに見たトドットは、そっと二人をつける。幸いにもトドットはルカをダシにこの戦いを終わらせようとしただけで、誰の目にも写ってはいない。
影が薄いといえばそうなのかもしれないが、元を辿れば誰よりヘイトを稼いでいない。他の連中が悪目立ちしすぎてトドットは割と自由に動ける位置にいたのが大きい。
そしてその存在はラルフ側にもいた。
「ラルフ ハ何ヲシテルノ?小サイノヲ追イカケテ……アノ老人ハ誰?」
ジュリアはようやく自分を取り戻し、役立たずの自分を省みながらトボトボと戻ってきていた。それが功を奏し、パルスを追いかけるラルフ、ラルフを追いかけるトドット、その全てを追いかけるジュリアという形となった。
ロングマン対ゼアルと藤堂。ジニオン対ガノンたち。ジョーカー対ベルフィアたち。パルスとトドット対ラルフとジュリア。最後にアルテミスとミーシャ。
もはや戦いの激化は避けられない。
0
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる