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第2章 - 銀髪の賢者と小さな獣人
第6話:古代遺跡への旅立ち
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朝日が窓から差し込み、俺は心地よく目を覚ました。
隣を見ると、クレアが俺の腕の中で静かに寝息を立てている。金髪が朝日に照らされて、きらきらと輝いている。穏やかな寝顔が、とても可愛らしい。
あれから数日が経った。クレアとの生活は、想像以上に幸せなものだった。朝は一緒に目覚め、朝食を作り、時にはギルドでクエストを受け、夜は二人で過ごす。こんな平和な日々が、こんなにも心地よいものだとは思わなかった。
「...ん」
クレアが小さく呻いて、目を開けた。青い瞳が、俺を捉える。
「...おはよう、レン」
「おはよう、クレア」
クレアは、幸せそうに微笑むと、俺の胸に顔を埋めた。
「...もう少し、このままでいたい」
「でも、朝ごはん作らないと」
「...あと五分」
クレアは、子供のように甘える。普段の凛とした騎士の姿からは想像もできない、可愛らしい一面だ。
「じゃあ、五分だけ」
「ああ...」
クレアは、満足そうに目を閉じた。
結局、五分どころか十分以上、そのままベッドの中で抱き合っていた。
ようやくベッドから出ると、俺は一階へ降りて朝食の準備を始めた。クレアも、少し遅れて降りてくる。
「手伝う」
「ありがとう。じゃあ、パンを焼いてくれる?」
「ああ」
クレアは、慣れた手つきでパンを焼き始める。最初は料理が全くできなかった彼女だが、最近は少しずつ上達してきている。焦がすこともなくなった。
朝食は、焼きたてのパンとスクランブルエッグ、それに野菜のサラダ。シンプルだが、二人で食べると美味しい。
「美味しい」
クレアが、幸せそうに微笑む。
「クレアのパンも美味しいよ」
「...そうか?」
クレアは、少し照れくさそうに俯いた。その仕草が可愛くて、思わず笑ってしまう。
「何だ、笑うな」
「ごめん。可愛かったから」
「か、可愛い...!?」
クレアの顔が真っ赤になる。
「私は騎士だぞ...! 可愛いとか...!」
「騎士でも、可愛いものは可愛いよ」
「...もう」
クレアは、恥ずかしそうに顔を伏せた。
朝食を終えると、俺たちはギルドへ向かった。
最近は、街での小さなクエストばかりこなしていた。魔物退治や、荷物の運搬、薬草採取など。どれも簡単なものばかりで、少し物足りなさを感じ始めていた。
「もっと、大きな冒険がしたいな」
俺がそう呟くと、クレアが頷いた。
「私もだ。このままでは、成長できない」
「そうだよね。もっと強い敵と戦いたいし、新しい場所にも行きたい」
「ああ。レンとなら、どこへでも行ける」
クレアは、力強くそう言った。
ギルドに到着すると、リーナが笑顔で迎えてくれた。
「レンさん、おはようございます♪ クレアさんも!」
「おはようございます、リーナさん」
「おはよう」
クレアも、リーナには慣れてきたようで、普通に挨拶を返す。最初はギルドの受付嬢に対して警戒していたが、今では友好的だ。
「今日も、クエストですか?」
リーナが尋ねる。
「はい。でも、できればもっと大きな冒険がしたいんです」
「大きな冒険...ですか?」
リーナは、少し考え込むような表情をした。
「実は、ちょうどいいクエストがあるんです」
「本当ですか?」
「はい。でも、少し危険かもしれません」
リーナは、クエストボードの奥から一枚の依頼書を取り出した。
「古代遺跡の調査です」
依頼書を見ると、そこにはこう書かれていた。
『古代遺跡調査 場所:黒森の奥地 依頼内容:古代遺跡の調査と、遺跡内の魔物の討伐 報酬:5000ゴールド 危険度:A』
「危険度A...」
クレアが、真剣な表情で依頼書を見つめる。
「この遺跡、最近発見されたんです。でも、中には強力な魔物がいるらしくて...」
リーナが、心配そうに説明する。
「今まで、何人かの冒険者が挑戦しましたが、誰も最深部まで到達できていないんです」
「なるほど」
俺は、依頼書を読み返す。
「これ、受けたいです」
「え...でも、危険ですよ?」
リーナが、心配そうに俺を見つめる。
「大丈夫ですよ。俺とクレアなら」
「...そうですね。レンさんなら...」
リーナは、少し不安そうだが、最終的には頷いてくれた。
「分かりました。でも、無理はしないでくださいね」
「はい。ありがとうございます」
俺が笑顔で答えると、リーナも少し安心したように微笑んだ。
「絶対に、無事に帰ってきてくださいね」
その言葉には、ただの受付嬢としての心配以上の、何か特別な感情が込められているように感じた。
クレアも、それに気づいたのか、少しだけ眉をひそめた。
「レン、行くぞ」
「あ、うん」
俺たちはギルドを出た。
次に向かったのは、宿屋「銀月亭」だ。エミリアに、しばらく留守にすることを伝えておきたかった。
宿に着くと、エミリアがカウンターで本を読んでいた。
「エミリアさん」
「あ...レンさん...」
エミリアは、俺の顔を見ると、ほんのり頬を染めた。
「どうしました...?」
「しばらく、街を離れることになりました」
「...え?」
エミリアの表情が、一瞬曇る。
「古代遺跡の調査に行くんです。数日かかるかもしれません」
「そう...ですか...」
エミリアは、少し寂しそうに俯いた。
「でも、必ず戻ってきます」
「...本当ですか?」
「はい。約束します」
俺がそう言うと、エミリアは少しだけ表情を明るくした。
「...気をつけてください」
「ありがとうございます」
「その...お弁当、作りましょうか...?」
エミリアが、恥ずかしそうに提案してくれる。
「本当ですか? ありがとうございます」
「少し...待っててください...」
エミリアは、厨房へと向かった。
十分ほどして、エミリアが戻ってきた。手には、綺麗に包まれたお弁当が二つ。
「これ...持っていってください...」
「ありがとうございます。大切に食べます」
俺がお弁当を受け取ると、エミリアは嬉しそうに微笑んだ。
「...必ず、帰ってきてくださいね」
「はい。絶対に」
エミリアに別れを告げて、俺たちは街を出た。
城門を抜けると、目の前には広大な草原が広がっている。そして、その先には深い森——黒森が見える。
「いよいよだな」
クレアが、剣の柄に手を置きながら呟く。
「ああ。新しい冒険の始まりだ」
「レン、お前と一緒なら、どんな困難も乗り越えられる」
クレアは、真っ直ぐに俺を見つめる。
「俺もだよ。クレアがいれば、怖いものなんてない」
「...ふふ、そうか」
クレアは、幸せそうに笑った。
俺たちは、並んで歩き始めた。
草原を抜け、森へと入っていく。黒森は、その名の通り、木々が鬱蒼と生い茂り、薄暗い雰囲気を漂わせていた。
「魔物の気配がする」
クレアが、警戒するように周囲を見回す。
「ああ。でも、まだ弱い魔物だ」
俺は【鑑定眼】で周囲を確認する。いくつかの魔物の反応があるが、どれも低レベルだ。
森を進んでいると、突然、茂みから狼のような魔物——ダイアウルフが飛び出してきた。
「来たか」
クレアが、剣を抜く。
だが、俺が手を挙げた。
「俺がやる」
「分かった」
クレアは、一歩下がった。
ダイアウルフが、俺に向かって突進してくる。鋭い牙を剥き出しにして、威嚇するように吠える。
「【ウィンドカッター】」
俺が魔法を発動すると、風の刃がダイアウルフを切り裂いた。一瞬で、魔物は地面に倒れ伏す。
「やはり、お前の魔法は凄いな」
クレアが、感心したように呟く。
「まあ、チートだからね」
「チート?」
「ああ、前世の言葉で...まあ、特別な力ってことだよ」
「前世...か」
クレアは、少し寂しそうな表情をした。
「どうした?」
「いや...お前には、私の知らない過去があるんだな、と思って」
「...そうだね。でも、今はこの世界にいる。クレアと一緒にいる。それが一番大切だよ」
「...レン」
クレアは、嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
俺たちは、再び歩き出した。
途中、何度か魔物に襲われたが、どれも簡単に倒すことができた。クレアとの連携も、日に日に良くなっている。
「息がぴったりだな」
「ああ。お前との戦いは、楽しい」
クレアは、戦闘を楽しんでいるようだ。騎士として、戦うことが好きなのだろう。
森を抜けると、目の前に巨大な石造りの建物が現れた。
古代遺跡だ。
苔むした石壁、崩れかけた柱、そして入口には、古代文字が刻まれている。
「これが...古代遺跡か」
クレアが、感嘆の声を上げる。
「凄いな...」
俺も、その荘厳な雰囲気に圧倒される。
「中に入るか」
「ああ」
俺たちは、遺跡の入口に向かった。
入口の扉は、既に開いている。先に誰かが入ったのだろうか。
「気をつけろ。罠があるかもしれない」
クレアが、警戒しながら先に進む。
俺も、【鑑定眼】を発動させて、周囲を確認する。
遺跡の内部は、薄暗く、松明の明かりだけが頼りだった。壁には、古代文字が刻まれていて、何か重要なことが書かれているようだが、俺には読めない。
廊下を進んでいると、突然、床が光り始めた。
「罠だ!」
クレアが叫ぶ。
俺たちは、反射的に後ろに跳ぶ。次の瞬間、床から炎の柱が噴き出した。
「危なかった...」
「油断できないな」
クレアが、真剣な表情で周囲を見回す。
「慎重に行こう」
「ああ」
俺たちは、さらに慎重に遺跡を進んだ。
いくつかの罠を回避しながら、ようやく広い部屋に到達した。
そこには——
「...魔力の波動が強い」
俺は、部屋の奥から強い魔力を感じ取った。
「誰かいるのか?」
クレアが、剣を構える。
俺たちは、部屋の奥へと進んだ。
そして、そこで俺たちが見たものは——
高位魔物の群れに囲まれた、銀髪の美しい女性だった。
隣を見ると、クレアが俺の腕の中で静かに寝息を立てている。金髪が朝日に照らされて、きらきらと輝いている。穏やかな寝顔が、とても可愛らしい。
あれから数日が経った。クレアとの生活は、想像以上に幸せなものだった。朝は一緒に目覚め、朝食を作り、時にはギルドでクエストを受け、夜は二人で過ごす。こんな平和な日々が、こんなにも心地よいものだとは思わなかった。
「...ん」
クレアが小さく呻いて、目を開けた。青い瞳が、俺を捉える。
「...おはよう、レン」
「おはよう、クレア」
クレアは、幸せそうに微笑むと、俺の胸に顔を埋めた。
「...もう少し、このままでいたい」
「でも、朝ごはん作らないと」
「...あと五分」
クレアは、子供のように甘える。普段の凛とした騎士の姿からは想像もできない、可愛らしい一面だ。
「じゃあ、五分だけ」
「ああ...」
クレアは、満足そうに目を閉じた。
結局、五分どころか十分以上、そのままベッドの中で抱き合っていた。
ようやくベッドから出ると、俺は一階へ降りて朝食の準備を始めた。クレアも、少し遅れて降りてくる。
「手伝う」
「ありがとう。じゃあ、パンを焼いてくれる?」
「ああ」
クレアは、慣れた手つきでパンを焼き始める。最初は料理が全くできなかった彼女だが、最近は少しずつ上達してきている。焦がすこともなくなった。
朝食は、焼きたてのパンとスクランブルエッグ、それに野菜のサラダ。シンプルだが、二人で食べると美味しい。
「美味しい」
クレアが、幸せそうに微笑む。
「クレアのパンも美味しいよ」
「...そうか?」
クレアは、少し照れくさそうに俯いた。その仕草が可愛くて、思わず笑ってしまう。
「何だ、笑うな」
「ごめん。可愛かったから」
「か、可愛い...!?」
クレアの顔が真っ赤になる。
「私は騎士だぞ...! 可愛いとか...!」
「騎士でも、可愛いものは可愛いよ」
「...もう」
クレアは、恥ずかしそうに顔を伏せた。
朝食を終えると、俺たちはギルドへ向かった。
最近は、街での小さなクエストばかりこなしていた。魔物退治や、荷物の運搬、薬草採取など。どれも簡単なものばかりで、少し物足りなさを感じ始めていた。
「もっと、大きな冒険がしたいな」
俺がそう呟くと、クレアが頷いた。
「私もだ。このままでは、成長できない」
「そうだよね。もっと強い敵と戦いたいし、新しい場所にも行きたい」
「ああ。レンとなら、どこへでも行ける」
クレアは、力強くそう言った。
ギルドに到着すると、リーナが笑顔で迎えてくれた。
「レンさん、おはようございます♪ クレアさんも!」
「おはようございます、リーナさん」
「おはよう」
クレアも、リーナには慣れてきたようで、普通に挨拶を返す。最初はギルドの受付嬢に対して警戒していたが、今では友好的だ。
「今日も、クエストですか?」
リーナが尋ねる。
「はい。でも、できればもっと大きな冒険がしたいんです」
「大きな冒険...ですか?」
リーナは、少し考え込むような表情をした。
「実は、ちょうどいいクエストがあるんです」
「本当ですか?」
「はい。でも、少し危険かもしれません」
リーナは、クエストボードの奥から一枚の依頼書を取り出した。
「古代遺跡の調査です」
依頼書を見ると、そこにはこう書かれていた。
『古代遺跡調査 場所:黒森の奥地 依頼内容:古代遺跡の調査と、遺跡内の魔物の討伐 報酬:5000ゴールド 危険度:A』
「危険度A...」
クレアが、真剣な表情で依頼書を見つめる。
「この遺跡、最近発見されたんです。でも、中には強力な魔物がいるらしくて...」
リーナが、心配そうに説明する。
「今まで、何人かの冒険者が挑戦しましたが、誰も最深部まで到達できていないんです」
「なるほど」
俺は、依頼書を読み返す。
「これ、受けたいです」
「え...でも、危険ですよ?」
リーナが、心配そうに俺を見つめる。
「大丈夫ですよ。俺とクレアなら」
「...そうですね。レンさんなら...」
リーナは、少し不安そうだが、最終的には頷いてくれた。
「分かりました。でも、無理はしないでくださいね」
「はい。ありがとうございます」
俺が笑顔で答えると、リーナも少し安心したように微笑んだ。
「絶対に、無事に帰ってきてくださいね」
その言葉には、ただの受付嬢としての心配以上の、何か特別な感情が込められているように感じた。
クレアも、それに気づいたのか、少しだけ眉をひそめた。
「レン、行くぞ」
「あ、うん」
俺たちはギルドを出た。
次に向かったのは、宿屋「銀月亭」だ。エミリアに、しばらく留守にすることを伝えておきたかった。
宿に着くと、エミリアがカウンターで本を読んでいた。
「エミリアさん」
「あ...レンさん...」
エミリアは、俺の顔を見ると、ほんのり頬を染めた。
「どうしました...?」
「しばらく、街を離れることになりました」
「...え?」
エミリアの表情が、一瞬曇る。
「古代遺跡の調査に行くんです。数日かかるかもしれません」
「そう...ですか...」
エミリアは、少し寂しそうに俯いた。
「でも、必ず戻ってきます」
「...本当ですか?」
「はい。約束します」
俺がそう言うと、エミリアは少しだけ表情を明るくした。
「...気をつけてください」
「ありがとうございます」
「その...お弁当、作りましょうか...?」
エミリアが、恥ずかしそうに提案してくれる。
「本当ですか? ありがとうございます」
「少し...待っててください...」
エミリアは、厨房へと向かった。
十分ほどして、エミリアが戻ってきた。手には、綺麗に包まれたお弁当が二つ。
「これ...持っていってください...」
「ありがとうございます。大切に食べます」
俺がお弁当を受け取ると、エミリアは嬉しそうに微笑んだ。
「...必ず、帰ってきてくださいね」
「はい。絶対に」
エミリアに別れを告げて、俺たちは街を出た。
城門を抜けると、目の前には広大な草原が広がっている。そして、その先には深い森——黒森が見える。
「いよいよだな」
クレアが、剣の柄に手を置きながら呟く。
「ああ。新しい冒険の始まりだ」
「レン、お前と一緒なら、どんな困難も乗り越えられる」
クレアは、真っ直ぐに俺を見つめる。
「俺もだよ。クレアがいれば、怖いものなんてない」
「...ふふ、そうか」
クレアは、幸せそうに笑った。
俺たちは、並んで歩き始めた。
草原を抜け、森へと入っていく。黒森は、その名の通り、木々が鬱蒼と生い茂り、薄暗い雰囲気を漂わせていた。
「魔物の気配がする」
クレアが、警戒するように周囲を見回す。
「ああ。でも、まだ弱い魔物だ」
俺は【鑑定眼】で周囲を確認する。いくつかの魔物の反応があるが、どれも低レベルだ。
森を進んでいると、突然、茂みから狼のような魔物——ダイアウルフが飛び出してきた。
「来たか」
クレアが、剣を抜く。
だが、俺が手を挙げた。
「俺がやる」
「分かった」
クレアは、一歩下がった。
ダイアウルフが、俺に向かって突進してくる。鋭い牙を剥き出しにして、威嚇するように吠える。
「【ウィンドカッター】」
俺が魔法を発動すると、風の刃がダイアウルフを切り裂いた。一瞬で、魔物は地面に倒れ伏す。
「やはり、お前の魔法は凄いな」
クレアが、感心したように呟く。
「まあ、チートだからね」
「チート?」
「ああ、前世の言葉で...まあ、特別な力ってことだよ」
「前世...か」
クレアは、少し寂しそうな表情をした。
「どうした?」
「いや...お前には、私の知らない過去があるんだな、と思って」
「...そうだね。でも、今はこの世界にいる。クレアと一緒にいる。それが一番大切だよ」
「...レン」
クレアは、嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
俺たちは、再び歩き出した。
途中、何度か魔物に襲われたが、どれも簡単に倒すことができた。クレアとの連携も、日に日に良くなっている。
「息がぴったりだな」
「ああ。お前との戦いは、楽しい」
クレアは、戦闘を楽しんでいるようだ。騎士として、戦うことが好きなのだろう。
森を抜けると、目の前に巨大な石造りの建物が現れた。
古代遺跡だ。
苔むした石壁、崩れかけた柱、そして入口には、古代文字が刻まれている。
「これが...古代遺跡か」
クレアが、感嘆の声を上げる。
「凄いな...」
俺も、その荘厳な雰囲気に圧倒される。
「中に入るか」
「ああ」
俺たちは、遺跡の入口に向かった。
入口の扉は、既に開いている。先に誰かが入ったのだろうか。
「気をつけろ。罠があるかもしれない」
クレアが、警戒しながら先に進む。
俺も、【鑑定眼】を発動させて、周囲を確認する。
遺跡の内部は、薄暗く、松明の明かりだけが頼りだった。壁には、古代文字が刻まれていて、何か重要なことが書かれているようだが、俺には読めない。
廊下を進んでいると、突然、床が光り始めた。
「罠だ!」
クレアが叫ぶ。
俺たちは、反射的に後ろに跳ぶ。次の瞬間、床から炎の柱が噴き出した。
「危なかった...」
「油断できないな」
クレアが、真剣な表情で周囲を見回す。
「慎重に行こう」
「ああ」
俺たちは、さらに慎重に遺跡を進んだ。
いくつかの罠を回避しながら、ようやく広い部屋に到達した。
そこには——
「...魔力の波動が強い」
俺は、部屋の奥から強い魔力を感じ取った。
「誰かいるのか?」
クレアが、剣を構える。
俺たちは、部屋の奥へと進んだ。
そして、そこで俺たちが見たものは——
高位魔物の群れに囲まれた、銀髪の美しい女性だった。
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