異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件

自ら

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第5章 - 王都の試練と闇の組織

第35話:闇の使徒の襲撃

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 黒ローブの集団が、次々と大広間に侵入してくる。

 その数は、二十人以上。全員が闇の魔法を纏い、殺気を放っている。その気配は、まるで死神の軍団が舞い降りてきたかのような、冷たく禍々しいものだった。

「セレスティア、下がれ!」

 俺は、彼女を背後に庇った。

「レン様...!」
「大丈夫だ」

 参列者たちが、パニックになっている。悲鳴が上がり、人々が逃げ惑う。その混乱の中、貴族たちを守るため、王国騎士たちが前に出た。

「落ち着け! 民衆を避難させろ!」

 ガルディウスが、大声で命令する。

 黒ローブの集団の中から、一人の男が前に出てきた。

 他の者たちとは、明らかに雰囲気が違う。背が高く、全身から圧倒的な魔力が溢れ出ている。その魔力は、まるで暗黒の海が渦巻いているかのような、底知れぬ深さと恐ろしさを持っていた。

「レン・タカミ」

 男の声が、大広間に響く。

「ようやく、お前と直接対峙できる」

 男は、ゆっくりとフードを下ろした。

 痩せこけた顔、深く窪んだ目、そして不気味に笑う口元。その容貌は、まるで死者が蘇ったかのような、生気のない恐ろしさに満ちていた。

「私の名は、ザルゴス」

 男——ザルゴスが、宣言する。

「闇の使徒、第三幹部だ」
「闇の使徒...」
「そうだ」

 ザルゴスの目が、俺を見据える。

「お前の創造魔法...我らが主のために、捧げてもらう」
「我らが主...?」
「魔王様だ」

 ザルゴスの声が、狂気に満ちている。

「魔王様の復活のため、お前の力が必要なのだ」
「魔王...!?」

 その言葉に、周囲がざわめいた。

「まさか...伝説の...」

 国王の声が、震えている。

「そうだ」

 ザルゴスが、不気味に笑う。

「魔王様は、間もなく復活する。そして、この世界を再び支配する」
「させるか!」

 俺は、剣を抜いた。

「お前たちの企み、ここで終わらせる!」
「ほう...」

 ザルゴスが、魔力を解放した。

 その瞬間、大広間全体が闇に包まれた。まるで、夜が突然訪れたかのように、光が消え、冷たい闇だけが支配する。その闇は、ただの暗さではなく、生きているかのように蠢き、人々の恐怖を食らっているようだった。

「【闇の領域】!」

 ザルゴスの魔法が、発動する。

「レン!」

 クレアが、剣を抜いて俺の隣に立った。既にドレスは脱ぎ捨て、戦闘服に着替えている。その姿は、まるで赤き稲妻が戦場に降り立ったかのような、勇ましさに満ちていた。

「一人で戦わせるか」

 リリエルも、杖を構えた。

「わたしも!」

 ミーナが、弓を持って駆けつける。

「私も、参りますわ」

 シャルロットも、短剣を手にしている。

「あたしも、やるよ」

 レイラが、ナイフを構えた。

「私も...レン様のために!」

 セレスティアも、剣を抜いている。ウェディングドレスのままだが、その目には強い決意が宿っていた。

「みんな...」
「当然だ」

 アリシアも、愛剣「夜風」を抜いた。

「私は、あなたの護衛。共に戦います」

 七人のヒロインたちが、俺の周りに集まった。

「ほう...面白い」

 ザルゴスが、嘲笑う。

「女どもと戦うつもりか? 無駄だ」
「無駄かどうか、試してみるか?」

 俺が言うと、ザルゴスは魔法を発動した。

「【闇の槍】!」

 無数の黒い槍が、俺たちに向かって飛んでくる。その数は、数十本。それぞれが致命的な威力を持ち、まるで死の雨が降り注いでくるかのようだった。

「【バリア】!」

 俺は、防御魔法を展開した。

 光の障壁が、槍を防ぐ。だが、ザルゴスの魔法は強力で、障壁に亀裂が入る。

「くっ...!」
「レン、任せて!」

 リリエルが、魔法を発動した。

「【聖なる光】!」

 光の柱が、闇を切り裂く。ザルゴスの闇の魔法が、光に押し返されていく。

「ほう...エルフの魔法か」

 ザルゴスが、興味深そうに言う。

「だが、まだ足りん!」

 ザルゴスは、さらに強力な魔法を放った。

「【闇の奔流】!」

 巨大な闇の波が、俺たちに襲いかかる。その波は、まるで津波のように圧倒的で、全てを飲み込もうとしていた。

「させない!」

 クレアが、前に飛び出した。

「【紅蓮の剣舞】!」

 クレアの剣が、炎を纏う。その剣を振るうと、炎の壁が出現し、闇の波を焼き払っていく。炎と闇がぶつかり合い、激しい爆発が起こる。

「よし!」

 俺も、魔法を発動した。

「【サンダーボルト】!」

 雷が、ザルゴスに向かって落ちる。

 だが、ザルゴスは闇の盾で防いだ。

「やるな...だが!」

 ザルゴスが、反撃してくる。

「【闇の鎖】!」

 黒い鎖が、俺に向かって伸びてくる。その鎖は、まるで生きた蛇のように動き、俺を捕らえようとする。

「レン様!」

 セレスティアが、剣で鎖を斬った。

「大丈夫ですか?」
「ああ、ありがとう」
「ふん...王女までもが戦うとは」

 ザルゴスが、不快そうに言う。

 その時、ミーナの矢が、ザルゴスの肩を掠めた。

「当たった!」

 ミーナが、嬉しそうに叫ぶ。

「くっ...!」

 ザルゴスが、痛みに顔を歪める。

「小娘が...!」

 ザルゴスが、ミーナに向かって魔法を放とうとした。

 だが、アリシアがその前に立ちはだかった。

「【瞬影】!」

 アリシアの体が、瞬時にザルゴスの背後に移動する。

「【連閃】!」

 アリシアの剣が、光の軌跡を描く。三連撃が、ザルゴスの防御を突破し、その体を切り裂いた。

「ぐっ...!」

 ザルゴスが、血を流す。

「この...女騎士め...!」
「私は、レン様を守る。それが、私の使命」

 アリシアの目は、冷たく鋭い。

 シャルロットが、戦術を指示している。

「リリエル、魔法の援護を! ミーナ、遠距離から狙って! レイラ、側面から!」
「了解!」

 三人が、一斉に動く。

 リリエルの魔法が、ザルゴスを牽制する。ミーナの矢が、次々と飛んでいく。レイラが、側面から奇襲をかける。

「くそっ...! こんな...!」

 ザルゴスが、焦り始める。

 七人の連携は完璧だった。それぞれが役割を果たし、互いを支え合い、まるで一つの生命体のように動いている。その姿は、長年共に戦ってきた戦士たちのような、見事なチームワークだった。

「今だ!」

 俺が、最大威力の魔法を発動した。

「【ホーリーエクスプロージョン】!」

 聖なる光の爆発が、ザルゴスを包み込む。

「ぐああああ!」

 ザルゴスが、苦しみの声を上げた。

 光が消えると、ザルゴスは膝をついていた。全身が傷だらけで、血が滴っている。

「くっ...まさか...こんな...」

 ザルゴスは、信じられないという表情で俺たちを見た。

「お前たちの...連携が...こんなに...」
「これが、俺たちの力だ」

 俺が言うと、ザルゴスは悔しそうに歯を食いしばった。

「だが...これで終わりではない...!」

 ザルゴスは、最後の力を振り絞って立ち上がった。

「我らが主、魔王が復活する時、お前たちは...!」
「逃げるな!」

 クレアが、追いかけようとする。

 だが、ザルゴスは闇の魔法で姿を消した。

「くそっ...!」

 他の黒ローブの男たちも、次々と逃げていく。

 戦いは、終わった。

 闇が晴れ、再び光が戻ってくる。

 大広間は、めちゃくちゃだった。壁は壊れ、床には亀裂が入り、家具は倒れている。だが、幸いにも死者は出ていなかった。負傷者も、軽傷で済んでいる。

「みんな、無事か?」

 俺が尋ねると、七人が頷いた。

「ああ」

 クレアが、剣を鞘に収める。

「何とか、な」

 リリエルも、疲れた様子だが無事だ。

「わたしも、大丈夫!」

 ミーナが、元気よく答える。

「私も、問題ありませんわ」

 シャルロットが、額の汗を拭く。

「あたしも、平気さ」

 レイラが、豪快に笑う。

「私も...無事です」

 セレスティアが、ウェディングドレスは汚れているが、怪我はしていない。

「私も」

 アリシアも、無事だった。

「レン・タカミ子爵」

 国王が、近づいてきた。

「またしても、そなたに救われた」
「いえ、みんなの力です」

 俺が答えると、国王は七人を見た。

「素晴らしい。見事な連携だった」

 国王の言葉に、七人が嬉しそうに微笑んだ。

 だが、俺の心には不安が残っていた。

 ザルゴスが言った言葉——「魔王が復活する」。

 それは、本当なのか。

 もしそうなら、これからもっと大変なことが起こるのか。

 窓の外を見ると、夜空には月が輝いていた。

 だが、その月は、どこか不気味に見えた。
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