異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件

自ら

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第5章 - 王都の試練と闇の組織

第36話:組織の目的

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 戦いが終わった後、大広間は慌ただしく動き始めた。

 負傷者たちが、次々と運ばれていく。王国の治療師たちが、魔法で傷を癒していく。その光景は、まるで戦場の野戦病院のように緊迫していたが、どこか安堵の空気も漂っていた。

「幸い、死者は出ていません」

 ガルディウスが、報告に来た。

「負傷者も、全員軽傷で済んでいます」
「良かった...」

 俺は、深く息をついた。

 もし誰かが死んでいたら、それは俺のせいだ。俺が狙われたせいで、結婚式が襲撃された。その重みが、胸に圧し掛かってくる。

「レン様」

 セレスティアが、俺の手を握った。

「あなたのせいではありません」

 まるで、俺の心を読んだかのような言葉だった。

「でも...」
「違います」

 セレスティアは、強く首を振った。

「悪いのは、襲撃してきた者たちです。あなたは、みんなを守った」

 その目には、揺るぎない信頼が宿っていた。

 国王が、俺たちのもとへ歩いてきた。

「レン・タカミ」
「陛下」

 国王の表情は、厳しかった。だが、その目には感謝の色も見える。

「そなたのおかげで、多くの命が救われた。礼を言う」
「いえ、当然のことを」
「だが」

 国王は、周囲を見回した。

「この場では話せぬ。私の執務室に来てくれ」

 数分後、俺たちは国王の執務室にいた。

 重厚な木製の机、壁に掛けられた王国の地図、そして書棚には無数の書物が並んでいる。その部屋は、まるで長い歴史の重みを背負った場所のように、厳かな空気に満ちていた。

 国王の他に、セレスティア、そして七人のヒロインたちも同席していた。ガルディウスも、護衛として立っている。

「闇の使徒...」

 国王が、重々しく口を開いた。

「恐ろしい組織だ」
「陛下、彼らは魔王のために動いていると言っていました」

 俺が報告すると、国王の顔が険しくなった。

「魔王...まさか、あの伝説の...」
「父上」

 セレスティアが、不安そうに尋ねる。

「魔王とは、何ですか?」

 国王は、深く息をついた。

「話そう」

 国王は、椅子に座り、俺たちに向き直った。

「数百年前、この世界に魔王が現れた」

 その声は、まるで古い物語を語るかのように、遠く重いものだった。

「魔王の名は、ヴァルドラグ。圧倒的な力を持ち、魔物の軍団を率いて、世界中を恐怖に陥れた」

 国王は、壁に掛けられた古い絵を指差した。

 そこには、黒い鎧を纏った巨大な影が描かれている。その影の周りには、無数の魔物が蠢き、人々が逃げ惑っている。その絵は、まるで地獄絵図をそのまま描いたかのような、恐ろしいものだった。

「魔王は、全ての国を滅ぼそうとした。だが、一人の勇者が立ち上がった」
「勇者...」
「そうだ。勇者アルディスだ」

 国王の声に、敬意が込められている。

「アルディスは、仲間たちと共に魔王に挑んだ。激しい戦いの末、魔王を封印することに成功した」
「封印...倒したのではなく?」

 クレアが、鋭く指摘する。

「そうだ」

 国王は、苦い表情を浮かべた。

「魔王は、あまりにも強大だった。完全に倒すことはできず、封印するのが精一杯だった」
「では、今も...」
「封印されている」

 国王は、頷いた。

「だが、封印は永遠ではない。時間と共に弱まっていく。そして、もし誰かが封印を解けば...」
「魔王が、復活する」

 リリエルが、冷静に結論を述べる。

「そうだ」

 国王の目が、俺を見た。

「闇の使徒は、魔王復活を企んでいる。そのために、お前を狙っている」
「なぜ、俺を?」
「お前の創造魔法だ」

 国王は、説明を続けた。

「封印を解くには、特殊な魔法が必要だ。それが、創造魔法だと言われている」
「創造魔法...」

 俺は、自分の手を見た。

 この力が、魔王復活に利用される。その事実が、重くのしかかってくる。

「だから、奴らはお前を捕らえようとしている」

 ガルディウスが、厳しい表情で言う。

「お前の力を使って、魔王を復活させるために」
「そんな...」

 セレスティアが、俺にしがみついてきた。

「レン様を、守らなければ...」
「娘よ」

 国王が、セレスティアを見る。

「我が国も、全力で支援する。レン・タカミは、王国の大切な一員だ」
「ありがとうございます、父上」
「私も」

 アリシアが、前に出た。

「私も、レン様を守ります」

 アリシアは、俺を真っ直ぐ見つめた。

「闇の使徒が何度来ようと、私の剣が守ります」

 その目には、強い決意が燃えている。

「アリシア...」
「私は、王宮騎士を辞めます」

 アリシアは、宣言した。

「そして、レン様の護衛騎士として、共に戦います」
「本当に、いいのか?」
「はい」

 アリシアは、微笑んだ。

「これが、私の選んだ道です」

 ガルディウスが、複雑な表情を浮かべている。

「アリシア...お前は、王国騎士団の誇りだった」
「申し訳ございません、団長」

 アリシアが、深々と頭を下げる。

「だが、私は正義のために剣を振るいたい。レン様こそが、真に守るべき方だと確信しました」

 ガルディウスは、しばらく沈黙した後、口を開いた。

「...分かった」

 彼は、アリシアの肩に手を置いた。

「お前の意志を尊重する。だが、忘れるな。お前は、いつでも王国騎士団に戻ってこられる」
「ありがとうございます」

 アリシアの目に、涙が浮かんでいた。

「では、正式に」

 国王が、宣言する。

「アリシア・ヴァルトハイム、そなたをレン・タカミ子爵の護衛騎士に任命する」
「光栄です」

 アリシアが、膝をつく。

 クレアが、アリシアに近づいた。

「ようこそ、仲間に」

 クレアは、手を差し伸べる。

「これから、よろしく」
「はい」

 アリシアは、その手を取った。

「よろしくお願いします」

 リリエル、ミーナ、シャルロット、レイラ、セレスティアも、アリシアを歓迎した。

「よろしくね、アリシア!」

 ミーナが、嬉しそうに抱きつく。

「よろしくお願いしますわ」

 シャルロットが、優雅に微笑む。

「あたしたち、これから家族だ」

 レイラが、豪快に笑う。

 七人が、輪になって立っている。

「レン・タカミ」

 国王が、再び俺を見た。

「そなたは、ノヴァシティに戻るのだろう?」
「はい」
「そうか」

 国王は、頷いた。

「街を守らなければならんな」
「ええ。闇の使徒は、また来るでしょう」
「ならば、王国軍の一部を派遣しよう」
「ありがとうございます」
「いや、こちらこそだ」

 国王は、立ち上がった。

「そなたたちが、最前線で戦ってくれる。それは、王国全体を守ることにもなる」

 国王は、窓の外を見た。

 夜空には、まだ月が輝いている。

「魔王復活...」

 国王の声が、重く響く。

「もし本当に復活すれば、この世界は再び暗黒に包まれる」
「させません」

 俺が、きっぱりと言う。

「俺たちが、必ず阻止します」

 国王は、俺を見て微笑んだ。

「頼もしい」

 その夜、俺たちは別邸で最後の夜を過ごした。

 明日、ノヴァシティへ帰る。

 七人が、リビングに集まっている。

「これから、大変になるな」

 クレアが、暖炉の炎を見つめながら言う。

「ああ」
「でも、私たちなら乗り越えられる」

 リリエルが、冷静に言う。

「わたしも、がんばる!」

 ミーナが、元気よく答える。

「私も、全力でサポートしますわ」

 シャルロットが、決意を新たにする。

「あたしも、やるよ」

 レイラが、豪快に笑う。

「私も...レン様と共に」

 セレスティアが、俺の手を握る。

「私も」

 アリシアが、剣に手をかける。

「私の剣は、あなたのために」

 七人の顔を見て、俺は思った。

 この仲間たちがいれば、どんな困難も乗り越えられる。

 窓の外では、風が吹いている。
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