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第一章 ヒロイン編
31.
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「ファシリック令嬢、カルティド殿下とのご婚約おめでとうございます。婚約発表パーティーはとても仲睦まじい姿が見れて感激しましたわ。」
やめてください。クラスの人から仲睦まじいとか嬉しいですが恥ずかしいですわ。
「あのカルティド殿下があんなにファシリック令嬢を離さないのは意外でしたわ。キャァァ!!」
すっ少し落ち着いてください。興奮されておりますわ。
なんてこと……カルがあんなに私を抱き寄せて歩いて回るとおもってなかったんですもの。恥ずかしさ半端ないですわ。
しかし、あのカルティド殿下とは?
カルは皆様方から見たらどんな印象を持たれておりますの。
「そうそう、私も思いましたわ。カルティド殿下ってファシリック令嬢を見てるときとても幸せそうな顔をしてましたもの。二人とも絵になる美男美女で素敵でしたわ。」
カル……皆様にめちゃくちゃ見られておりましたわ。
いやいや、カルは美男子ですが私はそこら辺にいる普通の令嬢ですわ。
本当はもっとカルに相応しい人がいると思います。私を選んだことがカルにとっていいのか今だに考えてしまいますわ………とは口に出さないでおきましょう。
こんなこと言えばきっとカルは怒ってしまうと思いますもの。
「皆様様々な気持ちをありがとうございます。私は学園入学したばかりでまだまだ未熟ですわ。まずはクラスの皆様と仲良くなりたいです。これからよろしくお願いします。」
皆様からカルとの事を言われ恥ずかしかった事もあり少し照れながら微笑んで皆様に伝えると、皆様が固まってしまいましたわ。
私変なこと言ってしまったのかしら?
それに、目の前のご令嬢達だけでなく聞き耳をたてていたクラスのご令息達も何故かこちらを見て頬を赤らめて固まってます。
「……どうしたのでしょうか?私何か言ってしまったのでしょうか?」
不安になりおずおずと首をかしげながら皆様に訪ねると、目の前のご令嬢達や周りのご令息達が首をブンブンと左右に動かしている。
「凄まじいですわ。カルティド殿下はファシリック令嬢にやられたのですね。」
ボソッと呟かれた言葉に意味がわからず、さらに不安になりましたわ。
私はいつの間にかカルを倒してしまったのでしょうか?
本当だと大変なことです。
私は魔法の適正もこれからでうまく魔法を使うことができません。カルほどの魔法の力が強い方を私はどうやって倒したのか……それも聞かなければいけませんわ。
「ファシリック令嬢。」
教室に響く大きな声で名前を呼ばれ、声のする方を向くと………誰?とはならず、ドレスではなく制服なのにすぐにわかった忘れもしない濃いメイク。
「イークス侯爵令嬢……。」
何て言えばいいのかわからないですわ。
会話をしたことないうえにこの前の婚約発表のときの最後の恐ろしい捨て言葉………絶対にカル絡みでしょう。
学園は怖いところだとカルも言っていましたわ。
「ファシリック令嬢、これから少しお付き合いくださるかしら?」
こっ怖いですわ。
断ることは許さないオーラがひしひしと伝わってきますわ。
一人でついていきたくないです。
「イークスご令嬢、ここでお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
「あなたがここでもいいなら構いませんわ。忠告をしておこうと思いまして……ねぇ、サラリー。」
イークス侯爵令嬢が呼んだの後ろに立っていた人に目をやり、何故この人が……と身体が震えてきました。
やめてください。クラスの人から仲睦まじいとか嬉しいですが恥ずかしいですわ。
「あのカルティド殿下があんなにファシリック令嬢を離さないのは意外でしたわ。キャァァ!!」
すっ少し落ち着いてください。興奮されておりますわ。
なんてこと……カルがあんなに私を抱き寄せて歩いて回るとおもってなかったんですもの。恥ずかしさ半端ないですわ。
しかし、あのカルティド殿下とは?
カルは皆様方から見たらどんな印象を持たれておりますの。
「そうそう、私も思いましたわ。カルティド殿下ってファシリック令嬢を見てるときとても幸せそうな顔をしてましたもの。二人とも絵になる美男美女で素敵でしたわ。」
カル……皆様にめちゃくちゃ見られておりましたわ。
いやいや、カルは美男子ですが私はそこら辺にいる普通の令嬢ですわ。
本当はもっとカルに相応しい人がいると思います。私を選んだことがカルにとっていいのか今だに考えてしまいますわ………とは口に出さないでおきましょう。
こんなこと言えばきっとカルは怒ってしまうと思いますもの。
「皆様様々な気持ちをありがとうございます。私は学園入学したばかりでまだまだ未熟ですわ。まずはクラスの皆様と仲良くなりたいです。これからよろしくお願いします。」
皆様からカルとの事を言われ恥ずかしかった事もあり少し照れながら微笑んで皆様に伝えると、皆様が固まってしまいましたわ。
私変なこと言ってしまったのかしら?
それに、目の前のご令嬢達だけでなく聞き耳をたてていたクラスのご令息達も何故かこちらを見て頬を赤らめて固まってます。
「……どうしたのでしょうか?私何か言ってしまったのでしょうか?」
不安になりおずおずと首をかしげながら皆様に訪ねると、目の前のご令嬢達や周りのご令息達が首をブンブンと左右に動かしている。
「凄まじいですわ。カルティド殿下はファシリック令嬢にやられたのですね。」
ボソッと呟かれた言葉に意味がわからず、さらに不安になりましたわ。
私はいつの間にかカルを倒してしまったのでしょうか?
本当だと大変なことです。
私は魔法の適正もこれからでうまく魔法を使うことができません。カルほどの魔法の力が強い方を私はどうやって倒したのか……それも聞かなければいけませんわ。
「ファシリック令嬢。」
教室に響く大きな声で名前を呼ばれ、声のする方を向くと………誰?とはならず、ドレスではなく制服なのにすぐにわかった忘れもしない濃いメイク。
「イークス侯爵令嬢……。」
何て言えばいいのかわからないですわ。
会話をしたことないうえにこの前の婚約発表のときの最後の恐ろしい捨て言葉………絶対にカル絡みでしょう。
学園は怖いところだとカルも言っていましたわ。
「ファシリック令嬢、これから少しお付き合いくださるかしら?」
こっ怖いですわ。
断ることは許さないオーラがひしひしと伝わってきますわ。
一人でついていきたくないです。
「イークスご令嬢、ここでお話を伺ってもよろしいでしょうか?」
「あなたがここでもいいなら構いませんわ。忠告をしておこうと思いまして……ねぇ、サラリー。」
イークス侯爵令嬢が呼んだの後ろに立っていた人に目をやり、何故この人が……と身体が震えてきました。
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