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第一章 ヒロイン編
61.
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挨拶をする度に『仲がよろしいのですね。』と微笑まれますわ。
私何も言ってないのに………そうでしょうね、私の今の状況を見れば誰だってそう言いたくなりますわ。
カルが私の腰を抱いて離してくれません。
それに極めつけは………………
「いつも私を支えてくれているカルティド殿下は優しくて(執着が激しいですが)思いやりがあり、周りを見ているところは尊敬いたしますわ。私も大好きなカルティド殿下を支えるように日々頑張っていきたいと思っております。」
これは本当で、公務をこなすカルはどんなに大変でも私にも弱音一つはかず、クラリスお兄様が言うには周りのフォローもしていて『あいつは凄い』と言ってましたもの。
どんなに忙しくても私との時間は必ず作ってくれる優しい人なんです。
…………少し…いいえちょっと私に執着が凄いところがありますが、カルには言ってないけれどそれだけ想ってくれてると思え居心地はいいんです。
と考えてるうちに、さらに私の腰を引き寄せカルは私の頭にチュッとキスしてきます。
これです。これなんです。
私がカルのことを皆さんに伝えると必ずチュッとキスをしてくるから『愛されてて素敵ですわ。』『国のこれからも安泰ですわ。』と皆様に返されます。
これではカルと私はバカップルみたいではないですか。
私がのろけ、カルが良くできたしたと言わんばかりのキスをするの繰り返し……嘘はついてませんがやっぱり恥ずかしすぎます。
カルを見ると、上機嫌でとてもやめてとは言えないです……それにカルが嬉しそうにしてるのは私も見ていて嬉しいのです。
「カルティド殿下、お久し振りですね。今日はお招きありがとうございます。」
カルに声かけてきたのは、隣国のダルニア王国から来た攻略対象者のマシューリ・ダルニアだった。
黒髪に瞳が薄いブルーが特徴的なダルニア王国皇太子だ。
「マシューリ殿下お久し振りですね。今日は楽しんでいってください。」
マシューリ殿下と目が合ってしまった。
攻略対象だけあってやっぱり整った顔をしているがカルの方が断然好みだなぁと思ってジッと見てしまっていたのがいけなかったですわね。
「マシューリ殿下、初めまして。私はカルティド殿下の婚約者でリティアナ・パシフィックと申します。」
腰を抱き締められているので挨拶だけしましたがわかってくださるでしょう。
「初めましてじゃないよ。リティアナ、ようやく会えたね。思ってた通り素敵なレディに育ったね。まさかカルティド殿下の婚約者になってるとは……予想外だったな。俺の婚約者に考えてたんだがな。」
「えっ!?」
「おい、マシューリ聞き捨てならないな。」
「カルティドそう怖い顔するなよ。知っていただろ?俺がリティアナの文通相手だと言うこともリティアナを狙っていたことも。」
「はっ!?」
マシューリ殿下の言葉に思わず心の声が漏れてしまいました。
今何て言いました??
言われたことにパニックになりながら、不機嫌な……いや怒っているカルと私にはにっこり笑顔を向けて来るマシューリ殿下の顔を交互に見た。
私何も言ってないのに………そうでしょうね、私の今の状況を見れば誰だってそう言いたくなりますわ。
カルが私の腰を抱いて離してくれません。
それに極めつけは………………
「いつも私を支えてくれているカルティド殿下は優しくて(執着が激しいですが)思いやりがあり、周りを見ているところは尊敬いたしますわ。私も大好きなカルティド殿下を支えるように日々頑張っていきたいと思っております。」
これは本当で、公務をこなすカルはどんなに大変でも私にも弱音一つはかず、クラリスお兄様が言うには周りのフォローもしていて『あいつは凄い』と言ってましたもの。
どんなに忙しくても私との時間は必ず作ってくれる優しい人なんです。
…………少し…いいえちょっと私に執着が凄いところがありますが、カルには言ってないけれどそれだけ想ってくれてると思え居心地はいいんです。
と考えてるうちに、さらに私の腰を引き寄せカルは私の頭にチュッとキスしてきます。
これです。これなんです。
私がカルのことを皆さんに伝えると必ずチュッとキスをしてくるから『愛されてて素敵ですわ。』『国のこれからも安泰ですわ。』と皆様に返されます。
これではカルと私はバカップルみたいではないですか。
私がのろけ、カルが良くできたしたと言わんばかりのキスをするの繰り返し……嘘はついてませんがやっぱり恥ずかしすぎます。
カルを見ると、上機嫌でとてもやめてとは言えないです……それにカルが嬉しそうにしてるのは私も見ていて嬉しいのです。
「カルティド殿下、お久し振りですね。今日はお招きありがとうございます。」
カルに声かけてきたのは、隣国のダルニア王国から来た攻略対象者のマシューリ・ダルニアだった。
黒髪に瞳が薄いブルーが特徴的なダルニア王国皇太子だ。
「マシューリ殿下お久し振りですね。今日は楽しんでいってください。」
マシューリ殿下と目が合ってしまった。
攻略対象だけあってやっぱり整った顔をしているがカルの方が断然好みだなぁと思ってジッと見てしまっていたのがいけなかったですわね。
「マシューリ殿下、初めまして。私はカルティド殿下の婚約者でリティアナ・パシフィックと申します。」
腰を抱き締められているので挨拶だけしましたがわかってくださるでしょう。
「初めましてじゃないよ。リティアナ、ようやく会えたね。思ってた通り素敵なレディに育ったね。まさかカルティド殿下の婚約者になってるとは……予想外だったな。俺の婚約者に考えてたんだがな。」
「えっ!?」
「おい、マシューリ聞き捨てならないな。」
「カルティドそう怖い顔するなよ。知っていただろ?俺がリティアナの文通相手だと言うこともリティアナを狙っていたことも。」
「はっ!?」
マシューリ殿下の言葉に思わず心の声が漏れてしまいました。
今何て言いました??
言われたことにパニックになりながら、不機嫌な……いや怒っているカルと私にはにっこり笑顔を向けて来るマシューリ殿下の顔を交互に見た。
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