お兄様が攻略対象者で妹のモブ令嬢のはずですが、攻略対象者が近づいてきて溺愛がとまりません。

MAYY

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第一章 ヒロイン編

74.

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私の拉致事件から側を離れようとせず、離れる際は誰も来られないように結界を張り、私はあれ以来カル以外の人と会っていない。

あれからお腹の殴られたアザの部分を気にしてカルに見せてと言われいちいち脱ぐのも大変だろうからと透き通った寝着をもらいました。
これって着る意味あるのかな?と思うほど着ても全身が透き通っていて裸同然でカル以外にはとても会えませんわ。

お腹に負担がかかるからと添い寝だけして側で寝るのです。
私の身体を心配してくれてるのがわかりとても嬉しくなりますが三日もたつと私のお腹に負担をかけない程度に触られます。
カルとの幸せな時間を知っているだけに私を欲求不満にさせたいのかと思うくらい撫で回されます。

四日目になると悶々としている自分がいました。
寝る前も寝てる時も触られているため、日中カルが公務でいない時に一人で悶々としてる自分が我慢の限界に達してカルに

「もう我慢の限界ですわ。カルに触られるだけじゃ嫌なんです。」

顔を真っ赤にして令嬢から言うような言葉じゃないのはわかってましたが無理でした。
カルはニヤリと不敵な笑顔で

「リティから言ってくれるの待ってた。激しくはしないから……優しくするよ。」

と言いながら嬉しそうに覆い被さってきた。
………てことは私がいずれ我慢が出来ずに言い出すことをわかってたってこと?
カルは私のことをここまでお見通しとは恥ずかしい限りです。



「も………もう………だ………めっ。」

それからずっと私はカルに抱かれ気持ちよすぎてもう無理と言いましたが、カルに唇を塞がれ言葉を遮られました。
カルのキスが気持ちよくて意識を失いそうです。

幾度となくもうダメと思いながらもカルに包まれる温かさに身を委ねてしまいます。

「はぁ………そろそろか。」

何度も求めてくるカルに身体がふにゃりとして転がっていると突然耳元にキスをされ呟かれた。

「んっ……カッカル?」

「このままずっとリティを抱きたいが、そろそろ準備しないとファシリック公爵夫妻とクラリスが来る。」

「えっ!?お父様とお母様にクラリスお兄様がもうすぐ来る?」

あまりにも突然言われたから聞き返してしまった。
私のことを心配してるだろうなとは思ってましたけどカルにの話しも聞きたいですが、今はそれどころではありません。
のにこの状況愛し合っているがまずいですわ。

「カル!急いでお風呂に入って支度をしましょう。」

「慌てなくても大丈夫。お風呂にはいりながらもしよう。」

えっ!?一緒にはいるの??しかも今話を!?
と言葉にする前に抱き抱えられお風呂場へ連れていかれますわ。


お風呂場で………終わるはずがないことは言うまでもない。
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