3 / 5
3.
しおりを挟む
ちょっと待って、急にどうした?
「ごめんなさい。ドルミン様よく聞こえなかったのでもう一度言ってくださる?」
「好きなんだ。」
「えっええ、(アルスフォードのこと)好きなのは知ってましたわ。」
愛の告白?なんて私は誤解しないから大丈夫よ。
私に言ってしまうほどアルスフォードへの想いが溢れてきたのね。
「知ってたのか……(ライラ嬢とアルスフォードのやり取りを見てると)いつも苦しかった。」
そんなに?追い詰められてたなんて……アルスフォードなにやってるのよ。
しっかり愛情表現しないから不安になるのよ。
「私が言えることは、ドルミン様はもっと(アルスフォードに)愛情表現されるとより伝わると思いますの。」
「なるほど。そうすれば俺を恋愛対象と見てくれるだろうか?」
ふふふ。対象どころか両想いになれるよ。
でもそこは、私が言うことじゃない。
「ドルミン様次第ですわ。」
「わかった。これからは遠慮せずに伝えよう。」
ドサッドサドサっと周りから音が聞こえてくる。
フッと笑ったドルミン様を見た通行人の被害者が出た。
わかるわ~。
恋愛の話をしてたからかいつもよりうるんだ瞳に流し目なんて、見ただけでノックアウトしちゃう色気が出てたわ。
私も一瞬クラッときちゃった。
アルスフォードと恋仲になると知らなかったらヤバかった。
「………それでドルミン令息が頬を赤く染めライラ令嬢をうるんだ瞳で見つめ、ライラ令嬢が見つめ返すとドルミン令息が目を剃らし通行人が流し目にやられ倒れていった。ライラ令嬢は頬を染めることなく周りを観察していた。」
ゴホゴホッ
こっこわ。なっなんの報告??
目の前で急にミラ様が淡々と読み上げていくのをお茶を飲みながら聞いていて途中で噎せてしまった。
最初はポエムか何かと思ってたけど、めちゃくちゃ私の名前出てる!
これ、ドルミン様との一連のやり取りじゃない!
ミラ様がなぜそれを読み上げてるの?
「ミラ様。これって私とドルミン様の交わしたないようですよね?」
「そうなの。ドルミン令息がここまで積極的になるなんて……よほど(ライラのことが)好きなのね。」
この意味がわからない事態をすんなりと受け止められてる……何で?はミラ様にとって意味ないんだ。
ここはスルーしよう。
「それは私も思いましたわ。私に伝えてくるくらい想いを募らせていたなんて(アルスフォードは)罪作りですわ。」
「アルスフォードの態度を見て感情を抑えられなくなったのね。青春だわ~。」
「青春ですね。だから私ドルミン様に言いましたの。愛情表現は大切だと。ドルミン様は納得されてましたわ。これから(アルスフォードに)積極的に動かれるのではないでしょうか。」
パリンッ
ひぃぃ。
隣にいるアルスフォードを見ると、コップのとってが割れている。
「どっどうしたの?アルスフォード大丈夫?」
「あらあら、力加減は教えてたでしょう。」
「すみません、母上。ライラがあまりにも可愛くてつい。」
えっ?
可愛いとコップ割れちゃうの?
笑顔で怒ってるようにしか見えないんだけど。
「ライラ、俺がいながらドルミンの気持ちに答えるつもり?」
「えっ?アルスフォードはいつも私といるけどその事と関係ある?私が答えるんじゃなくて、ドルミン様の気持ちは想い人が答えるものよ。」
「「えっ!?」」
ミラ様とアルスフォードが急に驚いた声をあげたが何をそんなに驚いたの?
ドルミン様がアルスフォードが好きとか変なこと言ってないはずだけど。
ん~………うん、言ってないわ。
「ビックリするほど伝わってないのね。」
「長期戦で行こうと思ってたが、邪魔が入りそうだ。早く俺のものにしたくなった。」
「責任ある行動をとるなら何も言わないわ。」
「母上の許可も頂いたし、これから遠慮はしないからな。」
二人とも澄ました顔してるが何を言ってるんだろう。
途中から訳がわからない。
こういう時はにっこり笑って見守ろう。
「あー、ミラ様とのお茶美味しかった。さすが公爵家お茶ね。格が違うわ。」
「これから一生飲めるからな。」
ふぅ~と息をつきながらソファーに腰を掛けたら、ドサッと隣にアルスフォードが座ってきた。
ん?何て言った?言葉が聞こえたような……気のせいか。
うん、気のせいよね。
「ねえ、近すぎない?このソファー大きいからこんなに近いのおかしいよね?」
気のせいじゃなく物理的距離が近いよ。
だって足が当たってるじゃん。
「いや、これ普通だろ。ところで、ドルミンの(ライラへの)想いを聞いてどう思った?」
この部屋広いのにこんなくっついて座ることないじゃん。
普通じゃないって。
「(アルスフォードへの)想いが爆発してた。情熱的な方なのね~ドルミン様って。」
ニヤニヤしながら愛されてるね~ドルミン様に。って聞こえないように呟きながら目の前のお菓子を口に入れようとした時、グイッと目の前が回ったと思ったらアルスフォードの顔が目の前に広がった。
「どういう意味かな?ライラ何か知ってるだろ。素直に話さないと俺自制が崩壊して何するかわからないぞ。」
いつも笑顔なのに真顔のアルスフォードは久しぶりに見る。
これめちゃくちゃ怒ってる時にする顔だ。
こうなると『自分を抑えられない』『壊したい』とブツブツ呟いてるヤンデレアルスフォードが完成する。
しかも、お菓子を食べてるはずがソファーに押し倒され覆い被さって身動きがとれないというなんて構図になってるの。
さすがの私もこの体制にアルスフォードが近すぎて恥ずかしい。
「ああ、いい眺めだな。それに俺を意識してる顔で最高だ。顔が真っ赤だぞ。」
『意識してる』とハッキリ口に出されるとよけい意識してアルスフォードのこと見てしまうじゃない。
「そうそれ、ようやく俺を男として見たな。」
口角を上げて熱を帯びた瞳で見つめてくる悪いやつだ。
この顔を見たら女だったらイチコロよ。
私も例外じゃなくてドキドキが止まらない。
「アルスフォードは昔から男の子よ。」
「はっ。ライラの中ではまだ男の子だったのかよ。男だとわからせてやろうか?」
ぎゃぁぁ、なんてこと言うの!!
かっこいい……じゃなくて好きな子以外には言ってはダメなやつ。
そんなこと言われたらみんな好きになっちゃうやつ。
いつもの笑顔のアルスフォードじゃない、知らない男の部分を見せられて心臓がバクバクだ。
「かかっかかかかかか顔が近づいてきてる気がすすすすすすすすするんだけど?」
こんな時だけ無言やめてー。
チュッ
首に柔らかいものが当たる。
アルスフォードの唇だと認識するのに時間はかからず、全身が一気に火照る。
「なっっっっっ………。」
言葉にならないってこういうことか。
「もっと俺を意識すればいい。今度は………こっちか。」
こっちってなになに?
目線が私の唇を見てるけど違うよね?
「だっだだだだだ駄目だよ。アルスフォード正気に戻って!!」
「正気だけど。」
いやいやいや、目がギラギラしてて怖いわ。
「アルスフォード、冷静になろう?ねっ。」
「俺はずっと冷静だ。」
「いや、冷静じゃないわ。相手は私じゃないでしょ!」
「どういう意味だ?」
話しながら近づいてきて冷静じゃいられないじゃない私が。
「ドルミン様でしょう!!」
大声で叫んでアルスフォードは固まり、私は……やってしまった。
「ごめんなさい。ドルミン様よく聞こえなかったのでもう一度言ってくださる?」
「好きなんだ。」
「えっええ、(アルスフォードのこと)好きなのは知ってましたわ。」
愛の告白?なんて私は誤解しないから大丈夫よ。
私に言ってしまうほどアルスフォードへの想いが溢れてきたのね。
「知ってたのか……(ライラ嬢とアルスフォードのやり取りを見てると)いつも苦しかった。」
そんなに?追い詰められてたなんて……アルスフォードなにやってるのよ。
しっかり愛情表現しないから不安になるのよ。
「私が言えることは、ドルミン様はもっと(アルスフォードに)愛情表現されるとより伝わると思いますの。」
「なるほど。そうすれば俺を恋愛対象と見てくれるだろうか?」
ふふふ。対象どころか両想いになれるよ。
でもそこは、私が言うことじゃない。
「ドルミン様次第ですわ。」
「わかった。これからは遠慮せずに伝えよう。」
ドサッドサドサっと周りから音が聞こえてくる。
フッと笑ったドルミン様を見た通行人の被害者が出た。
わかるわ~。
恋愛の話をしてたからかいつもよりうるんだ瞳に流し目なんて、見ただけでノックアウトしちゃう色気が出てたわ。
私も一瞬クラッときちゃった。
アルスフォードと恋仲になると知らなかったらヤバかった。
「………それでドルミン令息が頬を赤く染めライラ令嬢をうるんだ瞳で見つめ、ライラ令嬢が見つめ返すとドルミン令息が目を剃らし通行人が流し目にやられ倒れていった。ライラ令嬢は頬を染めることなく周りを観察していた。」
ゴホゴホッ
こっこわ。なっなんの報告??
目の前で急にミラ様が淡々と読み上げていくのをお茶を飲みながら聞いていて途中で噎せてしまった。
最初はポエムか何かと思ってたけど、めちゃくちゃ私の名前出てる!
これ、ドルミン様との一連のやり取りじゃない!
ミラ様がなぜそれを読み上げてるの?
「ミラ様。これって私とドルミン様の交わしたないようですよね?」
「そうなの。ドルミン令息がここまで積極的になるなんて……よほど(ライラのことが)好きなのね。」
この意味がわからない事態をすんなりと受け止められてる……何で?はミラ様にとって意味ないんだ。
ここはスルーしよう。
「それは私も思いましたわ。私に伝えてくるくらい想いを募らせていたなんて(アルスフォードは)罪作りですわ。」
「アルスフォードの態度を見て感情を抑えられなくなったのね。青春だわ~。」
「青春ですね。だから私ドルミン様に言いましたの。愛情表現は大切だと。ドルミン様は納得されてましたわ。これから(アルスフォードに)積極的に動かれるのではないでしょうか。」
パリンッ
ひぃぃ。
隣にいるアルスフォードを見ると、コップのとってが割れている。
「どっどうしたの?アルスフォード大丈夫?」
「あらあら、力加減は教えてたでしょう。」
「すみません、母上。ライラがあまりにも可愛くてつい。」
えっ?
可愛いとコップ割れちゃうの?
笑顔で怒ってるようにしか見えないんだけど。
「ライラ、俺がいながらドルミンの気持ちに答えるつもり?」
「えっ?アルスフォードはいつも私といるけどその事と関係ある?私が答えるんじゃなくて、ドルミン様の気持ちは想い人が答えるものよ。」
「「えっ!?」」
ミラ様とアルスフォードが急に驚いた声をあげたが何をそんなに驚いたの?
ドルミン様がアルスフォードが好きとか変なこと言ってないはずだけど。
ん~………うん、言ってないわ。
「ビックリするほど伝わってないのね。」
「長期戦で行こうと思ってたが、邪魔が入りそうだ。早く俺のものにしたくなった。」
「責任ある行動をとるなら何も言わないわ。」
「母上の許可も頂いたし、これから遠慮はしないからな。」
二人とも澄ました顔してるが何を言ってるんだろう。
途中から訳がわからない。
こういう時はにっこり笑って見守ろう。
「あー、ミラ様とのお茶美味しかった。さすが公爵家お茶ね。格が違うわ。」
「これから一生飲めるからな。」
ふぅ~と息をつきながらソファーに腰を掛けたら、ドサッと隣にアルスフォードが座ってきた。
ん?何て言った?言葉が聞こえたような……気のせいか。
うん、気のせいよね。
「ねえ、近すぎない?このソファー大きいからこんなに近いのおかしいよね?」
気のせいじゃなく物理的距離が近いよ。
だって足が当たってるじゃん。
「いや、これ普通だろ。ところで、ドルミンの(ライラへの)想いを聞いてどう思った?」
この部屋広いのにこんなくっついて座ることないじゃん。
普通じゃないって。
「(アルスフォードへの)想いが爆発してた。情熱的な方なのね~ドルミン様って。」
ニヤニヤしながら愛されてるね~ドルミン様に。って聞こえないように呟きながら目の前のお菓子を口に入れようとした時、グイッと目の前が回ったと思ったらアルスフォードの顔が目の前に広がった。
「どういう意味かな?ライラ何か知ってるだろ。素直に話さないと俺自制が崩壊して何するかわからないぞ。」
いつも笑顔なのに真顔のアルスフォードは久しぶりに見る。
これめちゃくちゃ怒ってる時にする顔だ。
こうなると『自分を抑えられない』『壊したい』とブツブツ呟いてるヤンデレアルスフォードが完成する。
しかも、お菓子を食べてるはずがソファーに押し倒され覆い被さって身動きがとれないというなんて構図になってるの。
さすがの私もこの体制にアルスフォードが近すぎて恥ずかしい。
「ああ、いい眺めだな。それに俺を意識してる顔で最高だ。顔が真っ赤だぞ。」
『意識してる』とハッキリ口に出されるとよけい意識してアルスフォードのこと見てしまうじゃない。
「そうそれ、ようやく俺を男として見たな。」
口角を上げて熱を帯びた瞳で見つめてくる悪いやつだ。
この顔を見たら女だったらイチコロよ。
私も例外じゃなくてドキドキが止まらない。
「アルスフォードは昔から男の子よ。」
「はっ。ライラの中ではまだ男の子だったのかよ。男だとわからせてやろうか?」
ぎゃぁぁ、なんてこと言うの!!
かっこいい……じゃなくて好きな子以外には言ってはダメなやつ。
そんなこと言われたらみんな好きになっちゃうやつ。
いつもの笑顔のアルスフォードじゃない、知らない男の部分を見せられて心臓がバクバクだ。
「かかっかかかかかか顔が近づいてきてる気がすすすすすすすすするんだけど?」
こんな時だけ無言やめてー。
チュッ
首に柔らかいものが当たる。
アルスフォードの唇だと認識するのに時間はかからず、全身が一気に火照る。
「なっっっっっ………。」
言葉にならないってこういうことか。
「もっと俺を意識すればいい。今度は………こっちか。」
こっちってなになに?
目線が私の唇を見てるけど違うよね?
「だっだだだだだ駄目だよ。アルスフォード正気に戻って!!」
「正気だけど。」
いやいやいや、目がギラギラしてて怖いわ。
「アルスフォード、冷静になろう?ねっ。」
「俺はずっと冷静だ。」
「いや、冷静じゃないわ。相手は私じゃないでしょ!」
「どういう意味だ?」
話しながら近づいてきて冷静じゃいられないじゃない私が。
「ドルミン様でしょう!!」
大声で叫んでアルスフォードは固まり、私は……やってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。
いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。
「僕には想い合う相手いる!」
初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。
小説家になろうさまにも登録しています。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる