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26 糸鋸木画
洋太は家から一番近い駅飯岡駅のローターリーで電車をじっと見つめていた。何両にも連なった車より大きなモノが動き、そこから幾人もの人々が出てくる。田舎街の電車であっても夕方四時のそれなら学生たちが沢山降りてくるので、その様子も楽しんでいた。
『何をしたいのかな? 何が願いなのかな?』
笑顔で友達と話ながら歩き、一人で携帯を見ながら歩き、迎えの車を見つけて走り、迎えの車を一瞥してまた俯いて携帯を見ながら歩いて乗り込んだり、一人で家という終着地に向けてまっすぐに前を向いて歩いたり。様々な若人たちの人模様は洋太の好奇心をくすぐるから、洋太はこの時間の駅前が好きだった。
『あれらはこれからどのように羽ばたいていくのだろうか? この地から離れたとて、この地を愛してほしい。そのために俺は何ができるだろうか?』
自分の遠い使命にふっと笑みをこぼした。学生たちの波がはけた頃、学生たちが溢れていた改札口とは別の入り口、改札口より左側にある入り口から年配の女性が出てきた。
「それじゃ、先生。また来ますね」
笑顔で手を振ってそこを後にした後ろ姿は『楽しかった』と言っていた。洋太は丁寧に自転車置場に愛車を止めると、今さっき女性が出てきた入り口へ向かった。
『スリット木画展 大西忠』
決して大きいとは言えない看板が飾られている脇の扉をそろそろと開けた。
「いらっしゃいませ」
年配の男性が笑顔を向けたので洋太はホッとして入った。開いているからといって開けてはいけないドアがそこここにあると水萌里から教わっている洋太はそれに関してはまだ自分の感性に自信がない。受け入れてもらえた言葉を受け室内に足を踏み入れた。長くはない廊下を進むと部屋がひらけていていくつもの絵のようなものが並ぶのだが、顔顔顔がこちらを見ているようで少しだけ肩を揺らした。
「そちらからどうぞ」
ふっと優しく笑って手の平で案内してくれたのはこの木画の作者大西忠、本人である。
入り口に入ってすぐ右手にある作品を見て『わかったぞ』と頷いた洋太は次の作品からゆっくりと見ていった。著名人たちの顔が並び、それを知っていることを楽しむのもまたこの個展の楽しみの一つなのだが、残念ながら洋太は誰も知らない。
それでも洋太にとって身近な『木』というものが、別の形になり人を驚かせ人を感心させ人を和ませていることに嬉しさを感じていた。
隣で微笑んでいる大西に声を掛けた。
「絵が上手ですね。昔からですか?」
「いえ。十年ちょっと前くらいからです」
洋太は目を見開いた。どう見ても真守より年上と思われる男性なので四十年ほどはやっているのだろうと思っていたのだ。
「俺はこの人物たちを知らないですけど、それでも面白いです」
「若い人には知られていない人物もいますよね」
話をしながら歩を進めていくと猫の画になった。その絵に違和感を覚えた洋太は、離れて見たり、もう一度近寄ったり、右から見たり、左から見たりとにかく忙しそうに見ていった。
「こいつはどこを見ているんだ? どうしてどこにいっても俺を追うんだ?」
あまりの不思議さに敬語を忘れた洋太のようすに大西はさらに破顔する。
「面白いですよね。私もこの猫が好きなんです」
「引き込まれるとはこのことだな」
作家先生を独り占めできている幸せをわかっていない洋太は質問や感想を述べながら一周した。
女性の裸体を想像させる画では、洋太は恥ずかしくなって目を背け、すぐに次の作品へ目を移した。
「とても面白かった。これがあんな風に作られているとは思えないな」
「電動糸鋸盤です。キリで穴をあけてそこに糸鋸を入れて下書きどおりに切っていきます。糸鋸はミシンの針のように動くのでそれに合わせて合板を動かしていくんです」
「え? ミシン? オルゴールだろう?」
洋太はミシンもオルゴールも水萌里に見せてもらっていて知っていた。
「あはははは。あれはオモシロオブジェです。本当の作り方だと思ってくれる人がいて嬉しいな」
洋太が「オルゴールのように作られる」と勘違いしたのは入口から入ってすぐにある作品のためだ。それはまるでオルゴールから生み出されているように『岡本太郎』の絵が配置されているのだ。
それからまた洋太の質問に丁寧に答えてくれていった。
「先輩に根付けというものをもらいましてね。これなら私にも作れるんじゃないかと思って電動糸鋸盤を買いまして」
「いきなり?」
「あははは。はい」
大西がいたずら小僧のように笑うと洋太もぶふっと笑った。
「根付けは結構すぐにできるようになったんですけど、それじゃあつまらなくなりましてね。版画を作るような気持ちで始めてみたら、思ったよりかっこよくできたんですよ」
破天荒なスタートに目をパチクリさせた洋太は、家に戻ると二人に興奮して話をした。
その翌日。
「あの女性の裸体画。エロティックで素敵だったわねぇ。あの目線の画っていうのがいいわ。
オモシロオブジェは洋太の顔を思い出して笑っちゃったわ」
「俺はあのバイクのパズルがやってみたくなった」
二人は示し合わせしたわけではなく、それぞれが興味を持って行ってきたのだった。
「飯岡駅での個展は毎年やっているそうよ。何月にやるかはバラバラみたいだから、告知されたらまた行きたいわね。
十一月十二月も市内の芸術イベントに参加なさるみたいよ」
「十二月上旬は『光と風 飯岡刑部岬展望館』の二階だろう。『あさげー』という芸術家グループがみんなで展覧会をやるらしい」
「ほっほぉ。いい場所を選んだな。どうやらセンスのある者たちのようだ」
威張るように腕を組んで胸を反った洋太に二人は大笑いした。
秋のある日の朝六時過ぎ、いつもの習慣でテレビを点けお湯を沸かしてテーブルに座った水萌里はテレビに映る男性に気がついた。
「作っている時が一番楽しい」
『あら、大西先生だわ。全国区テレビに出演しているなんて凄い』
フジテレビ『めざましテレビ』の『キラビト』に出演していたのだった。
十二月上旬、『光と風飯岡刑部岬展望館』にてあさげー展覧会があり、大西先生の作品も見ることができます。
個展は来年もある予定。
是非皆様もご来場ください。
☆☆☆
ご協力
スッリット木画 大西忠先生
あさげー様
『何をしたいのかな? 何が願いなのかな?』
笑顔で友達と話ながら歩き、一人で携帯を見ながら歩き、迎えの車を見つけて走り、迎えの車を一瞥してまた俯いて携帯を見ながら歩いて乗り込んだり、一人で家という終着地に向けてまっすぐに前を向いて歩いたり。様々な若人たちの人模様は洋太の好奇心をくすぐるから、洋太はこの時間の駅前が好きだった。
『あれらはこれからどのように羽ばたいていくのだろうか? この地から離れたとて、この地を愛してほしい。そのために俺は何ができるだろうか?』
自分の遠い使命にふっと笑みをこぼした。学生たちの波がはけた頃、学生たちが溢れていた改札口とは別の入り口、改札口より左側にある入り口から年配の女性が出てきた。
「それじゃ、先生。また来ますね」
笑顔で手を振ってそこを後にした後ろ姿は『楽しかった』と言っていた。洋太は丁寧に自転車置場に愛車を止めると、今さっき女性が出てきた入り口へ向かった。
『スリット木画展 大西忠』
決して大きいとは言えない看板が飾られている脇の扉をそろそろと開けた。
「いらっしゃいませ」
年配の男性が笑顔を向けたので洋太はホッとして入った。開いているからといって開けてはいけないドアがそこここにあると水萌里から教わっている洋太はそれに関してはまだ自分の感性に自信がない。受け入れてもらえた言葉を受け室内に足を踏み入れた。長くはない廊下を進むと部屋がひらけていていくつもの絵のようなものが並ぶのだが、顔顔顔がこちらを見ているようで少しだけ肩を揺らした。
「そちらからどうぞ」
ふっと優しく笑って手の平で案内してくれたのはこの木画の作者大西忠、本人である。
入り口に入ってすぐ右手にある作品を見て『わかったぞ』と頷いた洋太は次の作品からゆっくりと見ていった。著名人たちの顔が並び、それを知っていることを楽しむのもまたこの個展の楽しみの一つなのだが、残念ながら洋太は誰も知らない。
それでも洋太にとって身近な『木』というものが、別の形になり人を驚かせ人を感心させ人を和ませていることに嬉しさを感じていた。
隣で微笑んでいる大西に声を掛けた。
「絵が上手ですね。昔からですか?」
「いえ。十年ちょっと前くらいからです」
洋太は目を見開いた。どう見ても真守より年上と思われる男性なので四十年ほどはやっているのだろうと思っていたのだ。
「俺はこの人物たちを知らないですけど、それでも面白いです」
「若い人には知られていない人物もいますよね」
話をしながら歩を進めていくと猫の画になった。その絵に違和感を覚えた洋太は、離れて見たり、もう一度近寄ったり、右から見たり、左から見たりとにかく忙しそうに見ていった。
「こいつはどこを見ているんだ? どうしてどこにいっても俺を追うんだ?」
あまりの不思議さに敬語を忘れた洋太のようすに大西はさらに破顔する。
「面白いですよね。私もこの猫が好きなんです」
「引き込まれるとはこのことだな」
作家先生を独り占めできている幸せをわかっていない洋太は質問や感想を述べながら一周した。
女性の裸体を想像させる画では、洋太は恥ずかしくなって目を背け、すぐに次の作品へ目を移した。
「とても面白かった。これがあんな風に作られているとは思えないな」
「電動糸鋸盤です。キリで穴をあけてそこに糸鋸を入れて下書きどおりに切っていきます。糸鋸はミシンの針のように動くのでそれに合わせて合板を動かしていくんです」
「え? ミシン? オルゴールだろう?」
洋太はミシンもオルゴールも水萌里に見せてもらっていて知っていた。
「あはははは。あれはオモシロオブジェです。本当の作り方だと思ってくれる人がいて嬉しいな」
洋太が「オルゴールのように作られる」と勘違いしたのは入口から入ってすぐにある作品のためだ。それはまるでオルゴールから生み出されているように『岡本太郎』の絵が配置されているのだ。
それからまた洋太の質問に丁寧に答えてくれていった。
「先輩に根付けというものをもらいましてね。これなら私にも作れるんじゃないかと思って電動糸鋸盤を買いまして」
「いきなり?」
「あははは。はい」
大西がいたずら小僧のように笑うと洋太もぶふっと笑った。
「根付けは結構すぐにできるようになったんですけど、それじゃあつまらなくなりましてね。版画を作るような気持ちで始めてみたら、思ったよりかっこよくできたんですよ」
破天荒なスタートに目をパチクリさせた洋太は、家に戻ると二人に興奮して話をした。
その翌日。
「あの女性の裸体画。エロティックで素敵だったわねぇ。あの目線の画っていうのがいいわ。
オモシロオブジェは洋太の顔を思い出して笑っちゃったわ」
「俺はあのバイクのパズルがやってみたくなった」
二人は示し合わせしたわけではなく、それぞれが興味を持って行ってきたのだった。
「飯岡駅での個展は毎年やっているそうよ。何月にやるかはバラバラみたいだから、告知されたらまた行きたいわね。
十一月十二月も市内の芸術イベントに参加なさるみたいよ」
「十二月上旬は『光と風 飯岡刑部岬展望館』の二階だろう。『あさげー』という芸術家グループがみんなで展覧会をやるらしい」
「ほっほぉ。いい場所を選んだな。どうやらセンスのある者たちのようだ」
威張るように腕を組んで胸を反った洋太に二人は大笑いした。
秋のある日の朝六時過ぎ、いつもの習慣でテレビを点けお湯を沸かしてテーブルに座った水萌里はテレビに映る男性に気がついた。
「作っている時が一番楽しい」
『あら、大西先生だわ。全国区テレビに出演しているなんて凄い』
フジテレビ『めざましテレビ』の『キラビト』に出演していたのだった。
十二月上旬、『光と風飯岡刑部岬展望館』にてあさげー展覧会があり、大西先生の作品も見ることができます。
個展は来年もある予定。
是非皆様もご来場ください。
☆☆☆
ご協力
スッリット木画 大西忠先生
あさげー様
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