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結構日の夜は、黒の服では無かった・・・・全員いつもの服装ニャ。しかも皆楽しそうだ?「私達は、お城でリーンハルト様の帰りを待っていますので、クラフト?がんばってください。」笑顔が笑顔じゃ無かった。背後に真っ暗な物を背負っていた。「ニャ」と後ろのネイドを見ると「塔は 魔法で守っているから、ほとんど人がいない。だから、お前でも行ける」と親指を立ててもの凄い笑顔で言われた。頼りになるのか、分からない。そう考えていると急に体が浮いた。すると厩舎のジジイが、時間が惜しいからなと言いながら担がれた。
塔には、阻害魔法と塔に辿り着けない迷宮魔法などが施されている。その魔法を一時停止し、クラフトが通れそうな穴を作ったから。お前が行けと運ばれながら説明を受けた。塔を目指して屋根から走って行く。すると厩舎のジジイに、塔がある森に降ろされた。塔の近くに穴があり そこに抜け出る穴だ。「リーンハルト様の、鎖の鍵だ。良いか、正気に戻ってなかったら外すなよ。もう、あれを押さえつけられん。」頷いて 返事をする。小さい穴は 獣達が、入れる程しかない。図這いずりながら進むと、塔の近くに行くと、塔の入り口に騎士が立っていた。(ニャには、あれをどうにかできないニャ。)すると、騎士達が急に倒れた。(許せ)「クラフト?いるのだろう。行くぞ」顔をあげると、テオバルト様がいた。慌てて塔の入口にいるテオバルト様に駆け寄る。塔には 魔法陣が、何重にもかけられている。魔法陣を組み換えて、テオバルト様がいる牢に行く。両手は壁に鎖と共にくくりつけられ、そこから魔力が生命ギリギリまで、吸収されていた。
その姿を見て息をのんだ。狂竜の末路だ。この塔から、出られた者はいない。魔法と体力をギリギリ魔方陣に吸わせる。その後は、体力すら持たなくなって、番の元に逝く。そんな塔だ。
「リーンハルト。スズネを陥れた者達は、捕らえた。だが番にしか裁きが、できぬ。やつらは、明日牢から出される。その後は、何事もなく過ごす。我には、何も出来ぬ・・・・目覚よ」悲痛な声が響いていた。「リーンハルト様。スズネは、リーンハルト様が好きニャ。でも、リーンハルト様に、番がいるとわかって泣いてたニャ。スズネのアホの、勘違いニャ。今すぐでは、ないがスズネは帰って来るニャ。そうしたら、番がいなくなって、悲しむのはスズネニャ。いつものリーンハルト様が、大好きだと言ってたニャ。一生ここにいるニャか?スズネはサリューニャ。ここにいたら。他の番になるニャー」すると、膨大な魔力が魔法陣に流れ、魔力が吸収しきれず 魔法陣に亀裂が入る。亀裂が塔全体に入り込み、塔は呆気なく崩れ落ちた。
崩れ落ちた 塔の、瓦礫からボロボロのリーンハルト様が立っていた。
「リーンハルト?」ゆっくり振り向き、少しだけ笑ったリーンハルト様がいた。
「心配かけてすまない。明日裁きには、で…」力を全て使いきったのだろう。ゆっくりその場に倒れこむリーンハルト様を、テオバルト様が受け止めた。テオバルト様が、リーンハルト様を城に連れて行く。明日は、裁きに間に合いそうだ。
城ではリーンハルト様の執事が、秘密裏に手早く全ての用意を整えていた。
テオバルト様が、明日の番裁きに伴い、宰相に会いに行く。宰相が牢での彼女たちの態度、言動を包み隠さず報告させていた。その報告書を見ると、ロゼッタ嬢達の言い分に矛盾点、呆れが生じるのも否めない。親たちも、爵位などの保身財産の確保、番法を持ってきてやりたい方題しだした。塔に入れば、出てこられぬ、それで番に害をなしたことすら、煙に巻く準備をし出した。
ロゼッタ嬢達は番法に基づき、テオバルト様を糾弾しだした。
明日は、かなり荒れるであろう。呆れてしまう。我に、執着してたのはやはり王族だからか。ならば、あの時 我をそっとして置いてくれたら、スズネの側にいられたのに・・・我も 儀式を行えたのに、そればかりが頭に響く。
翌日 謁見の間での番の裁きが行われた。王 宰相 高位貴族達が揃う中なか、ロゼッタ嬢達番に害をなした親もいる。
その静寂の口火を切ったのはロゼッタ嬢の親だ「陛下。発言をよろしいでしょうか?」陛下がうなずき「良い。許可をする」
勝ち誇った態度でテオバルト様を見据えて「今回 確かに番の方に、ご迷惑をおかけいたしましたが、番法によっては、番で無い方の裁きは受け入れられません。テオバルト様が行った捕縛は、番法にも逸脱していますし、職権乱用では無いのですか?当家における損害損失も考えていただきたい。」鼻息荒く言い放った。本当に醜悪な顔だ。
他の貴族もそれに同調しだした。理を曲げて良いのか?王族なら何をしても?と囁かれる。さらにそこに、諸悪の根源の、ロゼッタ達 令嬢が連れてこられた。たった四日貴族の牢に入れられただけで、さも何年も入れられたようなひどい有様だ。それを見て、令嬢達の母親が叫び声を上げる。たったほんの数日なのに、その無知さ加減にあきれ果てる。ロゼッタ嬢の母親が、牢の中で成人になった娘を哀れんでいた。
「リーンハルト様の裁きなら受け入れましょう。ですが、王族の権威を振りかざしている方の 裁きは受け入れられません。娘は可哀相に、牢で成人を迎えたのですぞ」さも自分の娘がいかに哀れか語り出した。
その発言に笑いが止まらぬ。幽閉塔に入ると、死ぬまで出てこられない。それを知っての発言だろう。此所で全ての事を、煙に巻けば、番殺しも番を陥れ消した事全ての罪が無くなると考えたのだろう。
我が笑っているのを見て、ロゼッタ達が慌てだした。狂竜になり始めたのでは、と思っていたのだろう。
「ロゼッタ譲。なぜ我をかばわぬ?其方の番なのであろう?其方だけには、我には分からぬ。番の匂いも 共鳴もするのであろう?」怒りに満ちあふれロゼッタ嬢を見据えた。
ロゼッタ嬢は小刻みに震えだし、自分がどれほど愚かなことをしでかしたか、今身をもって感じているのだろう。
此所で宰相が口を開いた「ロゼッタ嬢よ。其方は、テオバルト様が分からぬ。番の共鳴 匂いも分かったのだろう。今儀式をするが良い。本来は大会後のはずだったが、大会無き今こそ、成人しているのだ、何ら障害も無い。」宰相が近衛兵に目配せすると、教会の神官達が謁見の間に現れた。「儀式の用意整いました。」と頭を下げる。
陛下が口を開く「ロゼッタ嬢よ。あれ程皆にテオバルトの番だと公言し、傍若無人に振る舞っていた其方だ。よもや、違うとは言うまいな」陛下にその言葉をかけられ、言葉に詰まる。もはや言い逃れが出来ぬ。
ロゼッタ嬢の母親が叫ぶ「ロゼッタは牢に入れられ。さらにこんな大勢に、糾弾されなければならないのです。むしろ糾弾されるのは、王族の力を使い屋敷に踏み込み。番法も無視した王弟こそが、裁かれるべきです。」とテオバルト様を不敬にも指さした。周りの貴族も、この態度にはあきれ果てる。あれ程、自分の番はテオバルト様だと言いふらし、近づく女性達をすべて犯罪まがいで追い払っていたのだ。此所で違いましたでは、通用しない。
そして、テオバルト様の番で無かった場合でも、今までの罪の清算が待っている。
「だからこその、儀式であろう?」ドアが開けられ、謁見の間に先王 と前宰相が現れた。そして陛下に挨拶をし貴族に向き直る。
陛下が訊ねる「納得がいかぬのは、ロゼッタ嬢。そなたでは、無さそうだが。」と臣下達を見る。ますます、青ざめ 震え始めた。
「では、儀式をすれば良いわ。ロゼッタは、あなた様の番なのですから。」ロゼッタ嬢を、抱きしめ泣きながら話す。
「私は 私は テオバルト様の番なのですから。皆が、そう言うもの、番で無ければ可笑しいのよ。あの女が居なくなって当然だわ。匂い 共鳴関係ないわ。例え番で無くても、番法で裁きが下せるのは、狂ったあの男だけ。あの塔からは、出て来れない限り。私を裁けないわ。何が悪いの?裁けない今、私達は、無実だわ。」その言葉に怒りがわき上がる。
ドアが開き。威圧を放つリーンハルトが そこに立っていた。「「ヒッ」」と声がでる。
陛下の前に行き、頭をさげる。「発言の許可を、陛下」陛下がうなずく。
「番しか裁けないなら、我なら、裁ける。申し開きがある者がいるならば、前にくると良い。」そう言うと高位貴族 ロゼッタ嬢達も黙った。
「我が番に害を成したのだ。覚悟もできてるであろう。今番の裁きを、」
すると、ロゼッタ嬢達に黒い蔦が巻きつき始めた。
謁見の間には、悲鳴が響き始める。番に害を成したもの達も、逃げ惑うが蔦が絡み着き逃げられない。
泣き叫び、許しを請うものがいるが、全て吐き捨てられた。
その中でも一層黒い蔦に巻き付かれ、身体中に蔦のアザができていた。「今は、番に仇なす馬鹿は、いない。過去 人がいた時、その番に仇なしたものは、皆罪の重さと同等の蔦が巻かれている。その蔦は他人に悪意を向けた時、体を締め付ける。せいぜい、善になる努力をするのだな。そなた達の今の姿は己の罪の深さだ。罪が無くなるまで、その姿で過ごすが良い。我が番が許すならば 姿が少しは変わるだろう。」衛兵達が、罪人を連れて行く。
令嬢達の親も、例外ではない。番に仇なす一族と言う不名誉がこれから先も、付いて回る。そんな一族と 縁続きになる家など、同等か 罪人くらいだ。番は合わさる 人格等が、似ている。悪には悪が、善には善がと言うように・・・・・
塔には、阻害魔法と塔に辿り着けない迷宮魔法などが施されている。その魔法を一時停止し、クラフトが通れそうな穴を作ったから。お前が行けと運ばれながら説明を受けた。塔を目指して屋根から走って行く。すると厩舎のジジイに、塔がある森に降ろされた。塔の近くに穴があり そこに抜け出る穴だ。「リーンハルト様の、鎖の鍵だ。良いか、正気に戻ってなかったら外すなよ。もう、あれを押さえつけられん。」頷いて 返事をする。小さい穴は 獣達が、入れる程しかない。図這いずりながら進むと、塔の近くに行くと、塔の入り口に騎士が立っていた。(ニャには、あれをどうにかできないニャ。)すると、騎士達が急に倒れた。(許せ)「クラフト?いるのだろう。行くぞ」顔をあげると、テオバルト様がいた。慌てて塔の入口にいるテオバルト様に駆け寄る。塔には 魔法陣が、何重にもかけられている。魔法陣を組み換えて、テオバルト様がいる牢に行く。両手は壁に鎖と共にくくりつけられ、そこから魔力が生命ギリギリまで、吸収されていた。
その姿を見て息をのんだ。狂竜の末路だ。この塔から、出られた者はいない。魔法と体力をギリギリ魔方陣に吸わせる。その後は、体力すら持たなくなって、番の元に逝く。そんな塔だ。
「リーンハルト。スズネを陥れた者達は、捕らえた。だが番にしか裁きが、できぬ。やつらは、明日牢から出される。その後は、何事もなく過ごす。我には、何も出来ぬ・・・・目覚よ」悲痛な声が響いていた。「リーンハルト様。スズネは、リーンハルト様が好きニャ。でも、リーンハルト様に、番がいるとわかって泣いてたニャ。スズネのアホの、勘違いニャ。今すぐでは、ないがスズネは帰って来るニャ。そうしたら、番がいなくなって、悲しむのはスズネニャ。いつものリーンハルト様が、大好きだと言ってたニャ。一生ここにいるニャか?スズネはサリューニャ。ここにいたら。他の番になるニャー」すると、膨大な魔力が魔法陣に流れ、魔力が吸収しきれず 魔法陣に亀裂が入る。亀裂が塔全体に入り込み、塔は呆気なく崩れ落ちた。
崩れ落ちた 塔の、瓦礫からボロボロのリーンハルト様が立っていた。
「リーンハルト?」ゆっくり振り向き、少しだけ笑ったリーンハルト様がいた。
「心配かけてすまない。明日裁きには、で…」力を全て使いきったのだろう。ゆっくりその場に倒れこむリーンハルト様を、テオバルト様が受け止めた。テオバルト様が、リーンハルト様を城に連れて行く。明日は、裁きに間に合いそうだ。
城ではリーンハルト様の執事が、秘密裏に手早く全ての用意を整えていた。
テオバルト様が、明日の番裁きに伴い、宰相に会いに行く。宰相が牢での彼女たちの態度、言動を包み隠さず報告させていた。その報告書を見ると、ロゼッタ嬢達の言い分に矛盾点、呆れが生じるのも否めない。親たちも、爵位などの保身財産の確保、番法を持ってきてやりたい方題しだした。塔に入れば、出てこられぬ、それで番に害をなしたことすら、煙に巻く準備をし出した。
ロゼッタ嬢達は番法に基づき、テオバルト様を糾弾しだした。
明日は、かなり荒れるであろう。呆れてしまう。我に、執着してたのはやはり王族だからか。ならば、あの時 我をそっとして置いてくれたら、スズネの側にいられたのに・・・我も 儀式を行えたのに、そればかりが頭に響く。
翌日 謁見の間での番の裁きが行われた。王 宰相 高位貴族達が揃う中なか、ロゼッタ嬢達番に害をなした親もいる。
その静寂の口火を切ったのはロゼッタ嬢の親だ「陛下。発言をよろしいでしょうか?」陛下がうなずき「良い。許可をする」
勝ち誇った態度でテオバルト様を見据えて「今回 確かに番の方に、ご迷惑をおかけいたしましたが、番法によっては、番で無い方の裁きは受け入れられません。テオバルト様が行った捕縛は、番法にも逸脱していますし、職権乱用では無いのですか?当家における損害損失も考えていただきたい。」鼻息荒く言い放った。本当に醜悪な顔だ。
他の貴族もそれに同調しだした。理を曲げて良いのか?王族なら何をしても?と囁かれる。さらにそこに、諸悪の根源の、ロゼッタ達 令嬢が連れてこられた。たった四日貴族の牢に入れられただけで、さも何年も入れられたようなひどい有様だ。それを見て、令嬢達の母親が叫び声を上げる。たったほんの数日なのに、その無知さ加減にあきれ果てる。ロゼッタ嬢の母親が、牢の中で成人になった娘を哀れんでいた。
「リーンハルト様の裁きなら受け入れましょう。ですが、王族の権威を振りかざしている方の 裁きは受け入れられません。娘は可哀相に、牢で成人を迎えたのですぞ」さも自分の娘がいかに哀れか語り出した。
その発言に笑いが止まらぬ。幽閉塔に入ると、死ぬまで出てこられない。それを知っての発言だろう。此所で全ての事を、煙に巻けば、番殺しも番を陥れ消した事全ての罪が無くなると考えたのだろう。
我が笑っているのを見て、ロゼッタ達が慌てだした。狂竜になり始めたのでは、と思っていたのだろう。
「ロゼッタ譲。なぜ我をかばわぬ?其方の番なのであろう?其方だけには、我には分からぬ。番の匂いも 共鳴もするのであろう?」怒りに満ちあふれロゼッタ嬢を見据えた。
ロゼッタ嬢は小刻みに震えだし、自分がどれほど愚かなことをしでかしたか、今身をもって感じているのだろう。
此所で宰相が口を開いた「ロゼッタ嬢よ。其方は、テオバルト様が分からぬ。番の共鳴 匂いも分かったのだろう。今儀式をするが良い。本来は大会後のはずだったが、大会無き今こそ、成人しているのだ、何ら障害も無い。」宰相が近衛兵に目配せすると、教会の神官達が謁見の間に現れた。「儀式の用意整いました。」と頭を下げる。
陛下が口を開く「ロゼッタ嬢よ。あれ程皆にテオバルトの番だと公言し、傍若無人に振る舞っていた其方だ。よもや、違うとは言うまいな」陛下にその言葉をかけられ、言葉に詰まる。もはや言い逃れが出来ぬ。
ロゼッタ嬢の母親が叫ぶ「ロゼッタは牢に入れられ。さらにこんな大勢に、糾弾されなければならないのです。むしろ糾弾されるのは、王族の力を使い屋敷に踏み込み。番法も無視した王弟こそが、裁かれるべきです。」とテオバルト様を不敬にも指さした。周りの貴族も、この態度にはあきれ果てる。あれ程、自分の番はテオバルト様だと言いふらし、近づく女性達をすべて犯罪まがいで追い払っていたのだ。此所で違いましたでは、通用しない。
そして、テオバルト様の番で無かった場合でも、今までの罪の清算が待っている。
「だからこその、儀式であろう?」ドアが開けられ、謁見の間に先王 と前宰相が現れた。そして陛下に挨拶をし貴族に向き直る。
陛下が訊ねる「納得がいかぬのは、ロゼッタ嬢。そなたでは、無さそうだが。」と臣下達を見る。ますます、青ざめ 震え始めた。
「では、儀式をすれば良いわ。ロゼッタは、あなた様の番なのですから。」ロゼッタ嬢を、抱きしめ泣きながら話す。
「私は 私は テオバルト様の番なのですから。皆が、そう言うもの、番で無ければ可笑しいのよ。あの女が居なくなって当然だわ。匂い 共鳴関係ないわ。例え番で無くても、番法で裁きが下せるのは、狂ったあの男だけ。あの塔からは、出て来れない限り。私を裁けないわ。何が悪いの?裁けない今、私達は、無実だわ。」その言葉に怒りがわき上がる。
ドアが開き。威圧を放つリーンハルトが そこに立っていた。「「ヒッ」」と声がでる。
陛下の前に行き、頭をさげる。「発言の許可を、陛下」陛下がうなずく。
「番しか裁けないなら、我なら、裁ける。申し開きがある者がいるならば、前にくると良い。」そう言うと高位貴族 ロゼッタ嬢達も黙った。
「我が番に害を成したのだ。覚悟もできてるであろう。今番の裁きを、」
すると、ロゼッタ嬢達に黒い蔦が巻きつき始めた。
謁見の間には、悲鳴が響き始める。番に害を成したもの達も、逃げ惑うが蔦が絡み着き逃げられない。
泣き叫び、許しを請うものがいるが、全て吐き捨てられた。
その中でも一層黒い蔦に巻き付かれ、身体中に蔦のアザができていた。「今は、番に仇なす馬鹿は、いない。過去 人がいた時、その番に仇なしたものは、皆罪の重さと同等の蔦が巻かれている。その蔦は他人に悪意を向けた時、体を締め付ける。せいぜい、善になる努力をするのだな。そなた達の今の姿は己の罪の深さだ。罪が無くなるまで、その姿で過ごすが良い。我が番が許すならば 姿が少しは変わるだろう。」衛兵達が、罪人を連れて行く。
令嬢達の親も、例外ではない。番に仇なす一族と言う不名誉がこれから先も、付いて回る。そんな一族と 縁続きになる家など、同等か 罪人くらいだ。番は合わさる 人格等が、似ている。悪には悪が、善には善がと言うように・・・・・
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