双甲伝2-SOUKOUDEN2-

野口てんぐ

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第8章 影との対峙

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翌朝、三匹は装備を整え、村を離れた。
森を抜け、北の山道へ向かう。
太陽が木々の隙間から差し込み、影が揺れる。
緊張の中、ポンは前を見据える。

「奴らが近い……気を抜くな」
ミクが小声で告げ、マメは甲羅をぎゅっと抱えた。

やがて、林の向こうに動く影――二つの耳と黒い尾が、木々の間にちらつく。
「……あれだ!」
マメの声に、ポンが反応した。

兎とイタチが、森の小道で待ち構えていた。
「待っていたぞ、カメども」
兎が低く唸る。
イタチも鋭い牙を見せ、威圧する。

三匹は同時に構えた。
ポンが一歩前に出て、言葉を投げる。
「お前たち、もうやめろ!村を巻き込むな!」

だが、兎は笑みを浮かべた。
「笑わせるな。あの村もお前たちも、もう我々の計画から逃れられん」
イタチが背後に回り込み、三匹の進路を塞ぐ。

「来るぞ!」
ポンが叫ぶと同時に、ミクは側面から飛び掛かり、イタチの注意を引きつける。
マメも躊躇せず、石を投げて兎の視界を塞ぐ。

小さな戦い――だが、三匹は息を合わせ、初めて直接敵に立ち向かった。
「もう、ぼくは逃げたりしない!」
「よし、その意気だ!」
心臓が高鳴り、森中に緊張が走る。

炎のように燃える決意――三匹の絆が、今まさに試される瞬間だった。
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