双甲伝2-SOUKOUDEN2-

野口てんぐ

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第9章 森の戦い

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森の中、兎とイタチの猛攻が続く。
枝や岩が飛び交い、木々の間で三匹の影が翻る。

「くっ……まだだ!」
ポンが斬りかかるも、兎の俊敏な動きにわずかにかわされる。
ミクはイタチの爪をかわしつつ、枝を蹴って反撃の隙を作る。
マメも勇気を振り絞り、石や小枝を投げ、敵の注意を分散させる。

だが、イタチが突然の跳躍でマメを押し倒した。
「マメ!」
ポンとミクが同時に反応する。
「俺が抑える!ミク、後ろから!」
ポンがイタチの体を押さえ、ミクが側面から攻撃。

マメも諦めず、甲羅を前に突き出してイタチの体にぶつかる。
「うわっ!」
イタチが後退し、ついにバランスを崩した。

その隙にポンが突進、鋭い突きで兎の前進を止める。
「今だ!」
ミクとマメが連携し、二人同時に攻撃を加える。

森の中に、一瞬の静寂。
敵は退き、三匹は息を荒くしながら立ち上がった。

「……やった……のか?」
マメが震える声で訊くと、ポンは頷き、深呼吸をする。
「まだ完全ではない。だが……一歩前進だ」
ミクも笑みを浮かべ、マメを肩に抱く。
「よくやったよ、マメ。もう立派な仲間だ」

戦いの中で、恐怖も迷いも越えた三匹の絆は、さらに深まった。
――そして、この森を抜けた先には、より大きな敵の影と、次なる決戦の予感が待っていた。
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