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第19章 反撃の刃
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村全体を覆うように、玄牙と月影の気配が濃く広がっていった。
夜が訪れる前の薄闇が、二人の影をさらに巨大に見せる。
その圧力に押され、村人の足が一歩後ろへ下がりかけた――が、すぐに誰かが声を張り上げた。
「下がるな! ぼくたちにはポンたちがついてる!」
「そうだ! 戦える、まだ戦える!」
その声のきっかけを作ったのは、他ならぬマメだった。
矢を構えた彼の背中を見て、誰もが再び勇気を取り戻す。
かつて怯えてばかりいた小さな少年が、今や村全体の象徴となっていた。
だが戦いは無情に続く。
玄牙の爪が一閃するたびに、空気が裂け、地面が深く抉れる。
「ぐっ……!」
ポンは甲羅で必死に受け止めるが、その度に地面が沈み込み、腕に痺れが走った。
「まだ倒れねぇか……だが、持つのも時間の問題だな!」
玄牙が獰猛な笑みを浮かべ、さらに踏み込んでくる。
その迫力は、巨岩が落ちてくるような圧倒感だった。
「ポン!」
ミクが叫び、すぐさま駆け寄る。
月影の槍がそれを追うように突き出されたが、ミクは鉄棒で弾き飛ばした。
「俺がいる! 二人で行くぞ!」
「おう!」
二人は背中を合わせ、玄牙と月影に同時に相対する。
敵の圧倒的な力に対して、連携という武器で挑む。
鉄棒と甲羅が交差するたびに、火花が散り、戦場の中心に激しい衝撃が走った。
「ははっ、面白い!かかってこい!」
玄牙の眼光がギラリと光り、爪が稲妻のように閃く。
だがその攻撃を、ポンの甲羅が受け止め、ミクの鉄棒が叩き返す。
ほんのわずかずつ、しかし確実に二人は押し返していた。
一方、戦線を支えるマメもまた必死だった。
矢を放つ指先は既に血で濡れ、肩も息も限界に近い。
それでも彼は止めなかった。
「……まだだ、ぼくは……ここで止まるわけにいかない!」
その時、彼の目に映ったのは、一人で泣きじゃくりながら母の背中に隠れる子供の姿だった。
震える手で小石を握りしめ、投げようとしてはためらっている。
マメは叫んだ。
「投げろ!! それを投げろ!! その一つが戦いを変えるんだ!」
子供は泣き顔のまま、震える手で小石を放った。
石は敵兵の頭に当たり、わずかな隙を生んだ。
すかさずマメが矢を放ち、その敵を倒す。
「よくやった! 君も戦士だ!」
マメの言葉に、子供の顔に涙混じりの笑顔が広がる。
その光景を見ていた村人たちが次々と声を上げた。
「俺たちもやれる!」
「一緒に戦おう!」
農具や石が次々と飛び、敵の進軍を止める。
戦場の流れが、確かに変わり始めていた。
「チッ……!」
月影が苛立ちを隠さず舌打ちした。
「素人どもが……邪魔をするな!」
彼が槍を振り上げた瞬間、マメの矢が飛んだ。
槍に当たってわずかに軌道を逸らせ、その隙にミクの鉄棒が月影の頬をかすめた。
「……てめぇら!」
月影が憤怒の表情を浮かべる。
だがその時、ポンが吠えるように叫んだ。
「仲間を馬鹿にするな! 俺たちは一人じゃねぇ!
仲間と一緒なら、どんな敵にも負けないッ!」
その叫びに応えるように、ミクもマメも声を合わせる。
「「おおおおおっ!!!」」
三匹の声が戦場に響き渡り、村人たちの心をさらに燃え上がらせた。
玄牙と月影、二人の強敵に対し、ポンたちはついに一歩、確実に反撃の刃を突き立て始めた――。
夜が訪れる前の薄闇が、二人の影をさらに巨大に見せる。
その圧力に押され、村人の足が一歩後ろへ下がりかけた――が、すぐに誰かが声を張り上げた。
「下がるな! ぼくたちにはポンたちがついてる!」
「そうだ! 戦える、まだ戦える!」
その声のきっかけを作ったのは、他ならぬマメだった。
矢を構えた彼の背中を見て、誰もが再び勇気を取り戻す。
かつて怯えてばかりいた小さな少年が、今や村全体の象徴となっていた。
だが戦いは無情に続く。
玄牙の爪が一閃するたびに、空気が裂け、地面が深く抉れる。
「ぐっ……!」
ポンは甲羅で必死に受け止めるが、その度に地面が沈み込み、腕に痺れが走った。
「まだ倒れねぇか……だが、持つのも時間の問題だな!」
玄牙が獰猛な笑みを浮かべ、さらに踏み込んでくる。
その迫力は、巨岩が落ちてくるような圧倒感だった。
「ポン!」
ミクが叫び、すぐさま駆け寄る。
月影の槍がそれを追うように突き出されたが、ミクは鉄棒で弾き飛ばした。
「俺がいる! 二人で行くぞ!」
「おう!」
二人は背中を合わせ、玄牙と月影に同時に相対する。
敵の圧倒的な力に対して、連携という武器で挑む。
鉄棒と甲羅が交差するたびに、火花が散り、戦場の中心に激しい衝撃が走った。
「ははっ、面白い!かかってこい!」
玄牙の眼光がギラリと光り、爪が稲妻のように閃く。
だがその攻撃を、ポンの甲羅が受け止め、ミクの鉄棒が叩き返す。
ほんのわずかずつ、しかし確実に二人は押し返していた。
一方、戦線を支えるマメもまた必死だった。
矢を放つ指先は既に血で濡れ、肩も息も限界に近い。
それでも彼は止めなかった。
「……まだだ、ぼくは……ここで止まるわけにいかない!」
その時、彼の目に映ったのは、一人で泣きじゃくりながら母の背中に隠れる子供の姿だった。
震える手で小石を握りしめ、投げようとしてはためらっている。
マメは叫んだ。
「投げろ!! それを投げろ!! その一つが戦いを変えるんだ!」
子供は泣き顔のまま、震える手で小石を放った。
石は敵兵の頭に当たり、わずかな隙を生んだ。
すかさずマメが矢を放ち、その敵を倒す。
「よくやった! 君も戦士だ!」
マメの言葉に、子供の顔に涙混じりの笑顔が広がる。
その光景を見ていた村人たちが次々と声を上げた。
「俺たちもやれる!」
「一緒に戦おう!」
農具や石が次々と飛び、敵の進軍を止める。
戦場の流れが、確かに変わり始めていた。
「チッ……!」
月影が苛立ちを隠さず舌打ちした。
「素人どもが……邪魔をするな!」
彼が槍を振り上げた瞬間、マメの矢が飛んだ。
槍に当たってわずかに軌道を逸らせ、その隙にミクの鉄棒が月影の頬をかすめた。
「……てめぇら!」
月影が憤怒の表情を浮かべる。
だがその時、ポンが吠えるように叫んだ。
「仲間を馬鹿にするな! 俺たちは一人じゃねぇ!
仲間と一緒なら、どんな敵にも負けないッ!」
その叫びに応えるように、ミクもマメも声を合わせる。
「「おおおおおっ!!!」」
三匹の声が戦場に響き渡り、村人たちの心をさらに燃え上がらせた。
玄牙と月影、二人の強敵に対し、ポンたちはついに一歩、確実に反撃の刃を突き立て始めた――。
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