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27話
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虎太郎は久しぶりに自分のマンションへと帰ってきていた。
帰ってきたと言っても、必要な物を取りに来ただけだが、2週間程帰ってきていないだけなのに、ここに住んでいたのは、もう何か月も前のような懐かしさを感じる。
汰久の話だと、アメリカに行けばここも必要なくなるので、賃貸契約を解約するようになると言っていた。
アメリカに持っていく物だけ持ち帰り、それ以外の捨てれない物は実家に送るつもりだった。
不要な物は汰久の方で処分してくれると言っていた。
虎太郎はベッドに横たわると、目を閉じた。
「‥僕は、何をしているんだ‥」
声に出し呟くと頭の中が冷静になっていく。
何故、汰久の言葉にあっさりと同意したのか、あの時の不安な気持ちが薄れていく。
汰久しかいないあのマンションの狭い空間で、身体を奪われ続け思考さえも衰えていく感覚を思い出し、虎太郎は背筋にゾワリと寒気を感じた。
そして、思い出すのは、あの時の来栖の表情。
こんなにも汚く醜い自分を見て、まるで来栖が傷付けたかのように、自分が加害者のような顔をしていた。
「‥来栖主任‥ごめんなさい‥‥‥‥会いたいです」
思わず漏れる声、名前を呼ぶだけで胸が焼かれるようにジワリと熱くなる。
ただ、虎太郎には分かっていた。
もう二度と来栖には会えないだろうと。
「虎太郎、必要な物は見つかった?」
汰久が抱き寄せながら言った言葉に、虎太郎は頷いた。
「そう、良かった。あと、今日はこれ買ってきたよ。‥はい」
そう言って渡されたのは新しい携帯。
前の携帯は、汰久に取り上げられていた。
「あっ‥ありがとう」
中を開くと、すでに充電されていた。
「嬉しい?」
コクンと頷いた虎太郎の頭にキスを落とすと、汰久も嬉しそうにキッチンへ向かう。
「一杯飲まない?」
「‥うん」
ソファに並んで座り、汰久がワインを開けグラスに注ぐと、ひとつを虎太郎に渡してくる。
ここは汰久の会社の近くのマンションの一室。
何故か、アメリカ行きを了承した次の日に、荷物をまとめてこちらに移動してきたのだ。
虎太郎の荷物は殆どなかったので、困る事は無かったし、急な事なのにマンションが変わっただけで、家具もすべて揃っており、二人で暮らすことに何の支障もなかった。
どんな心境の変化があったのか、虎太郎にも鍵を持たせてくれ、行き先を教えれば出掛ける事も構わないと言ってくれた。
ワインを飲みながら、汰久が持って来たカナッペをちまちまと口に運ぶ。
食事が喉を通っていくようになったのも、最近だった。
「俺の携帯番号は入れてあるけど、あとは自分で必要な番号を移してね」
そう言って、汰久は虎太郎の古い携帯を渡してきた。
「‥えっ?‥いいの?」
携帯を渡され、虎太郎は少し躊躇った。
うんと頷いた汰久はニコッと笑い、虎太郎は懐かしく感じる携帯の電源を入れると、着信の表示に気が付く。
チラリと汰久を横目で見ると、汰久は相変わらず笑顔だった。
「いいよ。見たいんでしょ?」
優しく頷く汰久に、虎太郎はホッとして着信履歴を開く。
「‥‥あっ‥」
思わず声が出てしまうほど、来栖からの着信が並んでいた。
虎太郎の声に反応した汰久が、携帯を覗き込んでくる。
「あ~あ、必死だね。来栖さん」
少しバカにしたような口調で呟く汰久に、虎太郎は返事が出来なかった。
胸の痛みに気が付かない振りをして、虎太郎は連絡先を開いた。
ただ、大島食品の人達の番号は移すことはしなかった。
何故か、汰久に悪いと思ってしまう自分がいたのだ。
その様子を見ていた汰久の微笑みは変わることはなかった。
その時、虎太郎の古い携帯が鳴り、ビクッと反応する虎太郎の横から汰久が表示を覗くと、鶴木聡と出ていた。
「‥聡‥」
汰久を見上げると、大きく溜息を付き、出ていいよと呟いた。
虎太郎は出たくなくて画面を見つめていると、横から汰久の手が伸び、通話ボタンを押しスピーカーにした。
『もしも~し?虎太郎?』
暫く振りの聡の怠そうな声が聞こえてくる。
「ああ、聡?どうしたの?」
『ああ、良かった繋がって‥ごめんな~ちょっと報告があってさ、なんと!あの蓮が結婚するんだって~!!』
「えっ?ホント?」
なんだかよそよそしい雰囲気が一気に懐かしい感じになり、思わず声を大きく出してしまう。
その横で、汰久も目を見開き同じ様に驚いていた。
「で?相手は誰?」
『ふふっ‥相手は、なんと!大学のマドンナ新開美沙希ちゃんだよ~!』
噂のマドンナは、学生時代にモデルもやっていたという噂もあり、明るく皆に好かれるタイプの美少女。
「ほんと?」
『ああ、驚きだろ?まぁ、結婚式はまだ先らしいけど、籍だけ先に入れるんだって。それで来週の連休があるだろ?3連休。あの時に、みんなで集まってお祝いしようって話になってさ、独身最後の集まりは、みんなで祝ってあげたいなって。お前も忙しいだろうけど、蓮の祝い事だし‥どうかな?』
前の誘いの時にぶっきら棒に電話を切ってしまった虎太郎に、少し遠慮しているのか、おずおずと聞いてくる。
「あ~そうだね‥」
チラリと汰久を見ると、汰久は考え込んでいた様子だったが、すぐに虎太郎の顔を見てOKのサインを出してくれた。
「‥うん、行くよ」
前回の蟠りがなくなり、虎太郎の心も少しだけ軽くなっている気がする。
汰久との関係も、自分の中では解決しているように思えたし、何より、またみんなに会えるのが楽しみになり、声が少し弾んだ。
『じゃあ、あの軽井沢の別荘覚えてるか?あそこに集合な。みんな車で来るっていうから、現地集合』
「あっ‥あそこ‥」
一瞬、返事に戸惑ってしまう。
あの場所は‥思い出したくないが、今となれば過去の事になるのだろうか‥。
『でさ、こないだも言ったけど、汰久に連絡が取れないんだよ。やっぱり、お前も連絡先分かんないよな?』
チラリと汰久を見ると、笑顔で頷いている。
「分かった。僕から伝えておくよ」
『おう、やっぱりお前には連絡したんだな。じゃあ、よろしくな!また、近くなったら連絡するから!』
「ああ、分かった」
虎太郎が電話を切ると、汰久がその身体にすり寄ってきて、虎太郎の腰を抱き寄せた。
「蓮が結婚ね~驚きだね‥汰久も行くだろ?」
「‥‥もちろん‥だけど、虎太郎は、嫌じゃない?」
不安そうに虎太郎の顔を覗き見る汰久に、虎太郎は首を横に振り汰久に笑顔を向けた。
「全然。大丈夫だよ」
帰ってきたと言っても、必要な物を取りに来ただけだが、2週間程帰ってきていないだけなのに、ここに住んでいたのは、もう何か月も前のような懐かしさを感じる。
汰久の話だと、アメリカに行けばここも必要なくなるので、賃貸契約を解約するようになると言っていた。
アメリカに持っていく物だけ持ち帰り、それ以外の捨てれない物は実家に送るつもりだった。
不要な物は汰久の方で処分してくれると言っていた。
虎太郎はベッドに横たわると、目を閉じた。
「‥僕は、何をしているんだ‥」
声に出し呟くと頭の中が冷静になっていく。
何故、汰久の言葉にあっさりと同意したのか、あの時の不安な気持ちが薄れていく。
汰久しかいないあのマンションの狭い空間で、身体を奪われ続け思考さえも衰えていく感覚を思い出し、虎太郎は背筋にゾワリと寒気を感じた。
そして、思い出すのは、あの時の来栖の表情。
こんなにも汚く醜い自分を見て、まるで来栖が傷付けたかのように、自分が加害者のような顔をしていた。
「‥来栖主任‥ごめんなさい‥‥‥‥会いたいです」
思わず漏れる声、名前を呼ぶだけで胸が焼かれるようにジワリと熱くなる。
ただ、虎太郎には分かっていた。
もう二度と来栖には会えないだろうと。
「虎太郎、必要な物は見つかった?」
汰久が抱き寄せながら言った言葉に、虎太郎は頷いた。
「そう、良かった。あと、今日はこれ買ってきたよ。‥はい」
そう言って渡されたのは新しい携帯。
前の携帯は、汰久に取り上げられていた。
「あっ‥ありがとう」
中を開くと、すでに充電されていた。
「嬉しい?」
コクンと頷いた虎太郎の頭にキスを落とすと、汰久も嬉しそうにキッチンへ向かう。
「一杯飲まない?」
「‥うん」
ソファに並んで座り、汰久がワインを開けグラスに注ぐと、ひとつを虎太郎に渡してくる。
ここは汰久の会社の近くのマンションの一室。
何故か、アメリカ行きを了承した次の日に、荷物をまとめてこちらに移動してきたのだ。
虎太郎の荷物は殆どなかったので、困る事は無かったし、急な事なのにマンションが変わっただけで、家具もすべて揃っており、二人で暮らすことに何の支障もなかった。
どんな心境の変化があったのか、虎太郎にも鍵を持たせてくれ、行き先を教えれば出掛ける事も構わないと言ってくれた。
ワインを飲みながら、汰久が持って来たカナッペをちまちまと口に運ぶ。
食事が喉を通っていくようになったのも、最近だった。
「俺の携帯番号は入れてあるけど、あとは自分で必要な番号を移してね」
そう言って、汰久は虎太郎の古い携帯を渡してきた。
「‥えっ?‥いいの?」
携帯を渡され、虎太郎は少し躊躇った。
うんと頷いた汰久はニコッと笑い、虎太郎は懐かしく感じる携帯の電源を入れると、着信の表示に気が付く。
チラリと汰久を横目で見ると、汰久は相変わらず笑顔だった。
「いいよ。見たいんでしょ?」
優しく頷く汰久に、虎太郎はホッとして着信履歴を開く。
「‥‥あっ‥」
思わず声が出てしまうほど、来栖からの着信が並んでいた。
虎太郎の声に反応した汰久が、携帯を覗き込んでくる。
「あ~あ、必死だね。来栖さん」
少しバカにしたような口調で呟く汰久に、虎太郎は返事が出来なかった。
胸の痛みに気が付かない振りをして、虎太郎は連絡先を開いた。
ただ、大島食品の人達の番号は移すことはしなかった。
何故か、汰久に悪いと思ってしまう自分がいたのだ。
その様子を見ていた汰久の微笑みは変わることはなかった。
その時、虎太郎の古い携帯が鳴り、ビクッと反応する虎太郎の横から汰久が表示を覗くと、鶴木聡と出ていた。
「‥聡‥」
汰久を見上げると、大きく溜息を付き、出ていいよと呟いた。
虎太郎は出たくなくて画面を見つめていると、横から汰久の手が伸び、通話ボタンを押しスピーカーにした。
『もしも~し?虎太郎?』
暫く振りの聡の怠そうな声が聞こえてくる。
「ああ、聡?どうしたの?」
『ああ、良かった繋がって‥ごめんな~ちょっと報告があってさ、なんと!あの蓮が結婚するんだって~!!』
「えっ?ホント?」
なんだかよそよそしい雰囲気が一気に懐かしい感じになり、思わず声を大きく出してしまう。
その横で、汰久も目を見開き同じ様に驚いていた。
「で?相手は誰?」
『ふふっ‥相手は、なんと!大学のマドンナ新開美沙希ちゃんだよ~!』
噂のマドンナは、学生時代にモデルもやっていたという噂もあり、明るく皆に好かれるタイプの美少女。
「ほんと?」
『ああ、驚きだろ?まぁ、結婚式はまだ先らしいけど、籍だけ先に入れるんだって。それで来週の連休があるだろ?3連休。あの時に、みんなで集まってお祝いしようって話になってさ、独身最後の集まりは、みんなで祝ってあげたいなって。お前も忙しいだろうけど、蓮の祝い事だし‥どうかな?』
前の誘いの時にぶっきら棒に電話を切ってしまった虎太郎に、少し遠慮しているのか、おずおずと聞いてくる。
「あ~そうだね‥」
チラリと汰久を見ると、汰久は考え込んでいた様子だったが、すぐに虎太郎の顔を見てOKのサインを出してくれた。
「‥うん、行くよ」
前回の蟠りがなくなり、虎太郎の心も少しだけ軽くなっている気がする。
汰久との関係も、自分の中では解決しているように思えたし、何より、またみんなに会えるのが楽しみになり、声が少し弾んだ。
『じゃあ、あの軽井沢の別荘覚えてるか?あそこに集合な。みんな車で来るっていうから、現地集合』
「あっ‥あそこ‥」
一瞬、返事に戸惑ってしまう。
あの場所は‥思い出したくないが、今となれば過去の事になるのだろうか‥。
『でさ、こないだも言ったけど、汰久に連絡が取れないんだよ。やっぱり、お前も連絡先分かんないよな?』
チラリと汰久を見ると、笑顔で頷いている。
「分かった。僕から伝えておくよ」
『おう、やっぱりお前には連絡したんだな。じゃあ、よろしくな!また、近くなったら連絡するから!』
「ああ、分かった」
虎太郎が電話を切ると、汰久がその身体にすり寄ってきて、虎太郎の腰を抱き寄せた。
「蓮が結婚ね~驚きだね‥汰久も行くだろ?」
「‥‥もちろん‥だけど、虎太郎は、嫌じゃない?」
不安そうに虎太郎の顔を覗き見る汰久に、虎太郎は首を横に振り汰久に笑顔を向けた。
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