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第三章
12 紫音サイド
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桜李先輩と別れてからさっき交換した携帯番号を見る。
嬉しくてニヤついてしまう。
今日の夜にでも連絡してみようかな。そう思って生徒会室に向かった。
入ってすぐ海里が興奮して話し掛けて来た。
他の生徒会メンバーも来ていた。
「紫音!なんで桜李先輩の事、言わなかったんだよ!」
「お前に言う必要ない」
「ある!桜李先輩がいるって分かってたら俺が書類取りに行ってた!!」
「俺も今日初めて会ったんだ」
「桜李先輩て誰?」
そう声をかけて来たのは書紀の椎名 すい-しいな すい-。
誰にでも優しくてスポーツ万能。
周りからは爽やか王子様って呼ばれている。
「めちゃくちゃ綺麗な先輩!!ハーフらしくて金髪だしスカイブルー色の目してて彫りの深い顔しててずっと見てたいくらい綺麗だし素敵だし優しいし綺麗だった!!」
海里がまたベラベラと話しだした。
海里のチャラチャラした喋り方が消えている。
それに対してすいが
「なにそれ笑」
て苦笑いして言った。
「まぢ!絶対桜李先輩見たらすいも柳も綺麗な先輩って思う!あ、でも思うだけね!変なこと考えないで!いや!やぱ見なくていい!忘れて!」
「何を1人でバタバタ言ってんの?うるさい」
冷めた目で突っ込んでるのは会計の篠原 柳-しのはら やなぎ-。
こいつもハーフだが桜李先輩と違って髪は茶色で目がグレーがかった男前だ。
結構冷めた性格をしていて誰もこいつの笑顔を見たことはない。
「でもさ、桜李先輩て人、海里が言うようなそんな綺麗な人だったら中等部にいたら絶対有名だろうし、みんな知らないって事は外部入学?」
すいが俺に聞いて来た。
「あぁ、そうらしい」
「そうなんだ。見てみたいなー」
「忘れろって言ってんだろ!」
海里がすかさずそう言った。
桜李先輩の事をこれ以上知って欲しくない。
交流イベントでは絶対に注目されるだろう。
それまでは俺だけが知っていたかったのに。
「みんな揃ったんだからもう交流イベントの話を始める」
そう言って話を逸らし会議を始めた。
嬉しくてニヤついてしまう。
今日の夜にでも連絡してみようかな。そう思って生徒会室に向かった。
入ってすぐ海里が興奮して話し掛けて来た。
他の生徒会メンバーも来ていた。
「紫音!なんで桜李先輩の事、言わなかったんだよ!」
「お前に言う必要ない」
「ある!桜李先輩がいるって分かってたら俺が書類取りに行ってた!!」
「俺も今日初めて会ったんだ」
「桜李先輩て誰?」
そう声をかけて来たのは書紀の椎名 すい-しいな すい-。
誰にでも優しくてスポーツ万能。
周りからは爽やか王子様って呼ばれている。
「めちゃくちゃ綺麗な先輩!!ハーフらしくて金髪だしスカイブルー色の目してて彫りの深い顔しててずっと見てたいくらい綺麗だし素敵だし優しいし綺麗だった!!」
海里がまたベラベラと話しだした。
海里のチャラチャラした喋り方が消えている。
それに対してすいが
「なにそれ笑」
て苦笑いして言った。
「まぢ!絶対桜李先輩見たらすいも柳も綺麗な先輩って思う!あ、でも思うだけね!変なこと考えないで!いや!やぱ見なくていい!忘れて!」
「何を1人でバタバタ言ってんの?うるさい」
冷めた目で突っ込んでるのは会計の篠原 柳-しのはら やなぎ-。
こいつもハーフだが桜李先輩と違って髪は茶色で目がグレーがかった男前だ。
結構冷めた性格をしていて誰もこいつの笑顔を見たことはない。
「でもさ、桜李先輩て人、海里が言うようなそんな綺麗な人だったら中等部にいたら絶対有名だろうし、みんな知らないって事は外部入学?」
すいが俺に聞いて来た。
「あぁ、そうらしい」
「そうなんだ。見てみたいなー」
「忘れろって言ってんだろ!」
海里がすかさずそう言った。
桜李先輩の事をこれ以上知って欲しくない。
交流イベントでは絶対に注目されるだろう。
それまでは俺だけが知っていたかったのに。
「みんな揃ったんだからもう交流イベントの話を始める」
そう言って話を逸らし会議を始めた。
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