レオンライト叙事詩 〜異世界ガチで冒険した結果〜

加納ウノ

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第八話 始まり

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翌日、俺はまたギルドに来ていた。南方、クローゲン地方へ行くために、馬車の乗り場を聞きに来た。それと、ただ馬車に乗って向かうだけってのもつまらないから、依頼を受けつつ移動することにした。

ザワザワ、、、

、、、なんだか周りの様子がおかしい。ギルドの人間全員が俺を見ていた。

「、、、なぁ、あんた、、、」

1人の冒険者が声をかけてきた。

「あんた、レオンって奴かい?」

やけにビクビクしてるな。

「あぁ、そうだけど。」

「、、、ちょ、ちょっと、冒険者プレート見せてくれないか?」

「?ほら。」

俺は言われた通りに、プレートを出した。

「⁉︎え⁉︎い、E級⁉︎」

「「「⁉︎」」」

⁉︎いやいやそんな驚くことかよ。しょうがねぇだろ、昨日登録したばっかなんだから。

「な、なんだよ、、、」

失礼な奴らだな。

「あ、あのさ、一応聞くんだけどよ、、、昨日、盗賊団潰したのって、、、あんたかい?、、、」

盗賊団って、バジスのことか。

「あぁ、そのことか。」

「あぁって、、、じゃあ、、、」

男も周りも、俺の言葉を待っていた。

「俺だよ、それ。」

「「「‼︎」」」

全員の動きが止まった。そんなにヤバい奴らだったのか?あの盗賊団。

「レオンさん!レオンさん!」

昨日の受付嬢だ。俺の名前を呼びながら、階段からそそくさと降りてくる。

「レオンさん!一緒に来てください、、、」

「?」

「、、、ギルマスがお呼びです。」ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーギルドマスターとはギルド支部の総責任者である。ーーー

俺はギルドの2階、その奥の書斎の様な部屋へ呼ばれた。

左斜め前にはあの受付嬢。
目の前にはヒゲモジャの男が座っている。

「君がレオン殿だな?」

ヒゲモジャの男は立ち上がり、声をかけてきた。

「私は、王都ウェナール冒険者ギルド、ギルドマスターのグリューゲル・オルターナーだ。よろしく。」

ギルマスと名乗った男、グリューゲルは、そう言って握手を求めてきた。

俺も手を出して自己紹介をする。

「レオンだ。よろしく。」

自分でも無愛想かと思うが、他に名乗れるものなどないのだ。

「あぁ。まぁ、掛けてくれ。」

俺はソファに腰掛けた。横向きのソファに向かい合わせで座る。

早速という様に、ギルマスは話しかけてきた。

「君は、昨日冒険者登録したばかりだそうだな?」

「そうだ。」

「どうだった?試験の程は。」

「、、、まぁ、偶然というのが正しいかな。別に探そうと思って見つけたんじゃない。幸運だったよ。」

「そうか、、、しかし、運も冒険者には重要な能力だ。」

なにが言いたいんだ?

「、、、ところで、近年この近くに盗賊団が住み着いたのは、知っているかい?」

「あぁ、知ってる。」

知ってるもなにも、昨日あったし。なんならカモにされそうだったし。

「、、、単刀直入に言おう。盗賊団を壊滅させたのは君か?」

2人が緊張している意味がわからない。
新人が盗賊団を壊滅ってのが、珍しいのか?

「あぁ、俺だ。」

「「⁉︎」」

下の冒険者と同じ反応だ。しかし、落ち着いているところを見ると、単純な経験値の差といったところか。

「実を言うと、奴らの討伐はこちらでも依頼を出していたんだ。しかもC級。」

俺の2個上の級。まさかの結構な依頼だった。

「奴らも一向に尻尾を出さず、向かった冒険者も返り討ちにあっていたんだ。もう少し長引く様ならB級にあげる予定だった。」

意外にも、慎重だったんだなバジスの野郎。

「だが、君がそれを壊滅させてくれた。我々の不手際で迷惑をかけてしまった申し訳ない。そして、ありがとう礼を言う。」

2人とも頭を下げている。

「なるほど、役に立てたならよかった。」

2人が顔を上げる。

「それについてなんだが、正式に依頼の受諾をしていないってことで、報酬を払うことが、、、その、出来ないんだ。」

2人は申し訳なさそうに、顔を曇らせた。

「ただ、こちらとしても、何もしないのは我々の面子に関わる。そこで、君には元々依頼を受けてもらっていた。ということにしてくれないか?その実績を汲んでE級からC級へ昇格させよう。そうすれば不審はない。それを君への謝礼として、受け取って欲しい。どうだろうか?」

「、、、なんでそれを俺に聞くんだ?」

「え⁉︎あ、いやその、君のプライドに関わるかと思ったもので、、、」

別に嫌じゃない。むしろ好都合だ。これから旅へ出るにあたり金が必要だったのだから。断る理由はない。

「あぁ、頂くよ。もらえるものはもらっておく。
金はいくらあっても困らないからな。」

「そうか!じゃあその様に手配しよう。」

ギルマスも受付嬢もほっとした様だった。ーーー


ーーーーーー


ーーー報酬をもらうため、下絵降りて行った。

「「「うぉぉぉぉお!!!!」」」

突然轟音が響き渡った。

それは冒険者の叫び声だった。

「みんな見ろ!この街の英雄だぞー!」

1人の冒険者がそう言い放った。

「お前新人だろ⁉︎やるなぁ!」

「最初にバジスと行っちまった時は、あいつもダメかと思ったもんだぜ!」

「あぁ、そうだな。バジスは前から怪しかったからな!」

「まさか新人に持っていかれるとはな!惜しいことしたぜ!」

「バカ!お前じゃ返り討ちだ!」

「これでまた仕事が増えるぞ!」

「商人がくる様になれば、美味いもんたらふく食えるぞ!」

「まずは稼がにゃならんぜ!」

全員が一斉に押し寄せてきた。

「これだけ、この街はあなたに感謝してるんですよ。」

受付嬢がそう言った。

これだけ褒められたのはいつ以来だろう。いや、前世でもこれだけ褒められたことは無かった。

、、、すごく嬉しい、、、

「おい新人!こっち来て飲め!な!」

グイッと手を引かれてテーブルに座らされた。
目の前には大量の料理。そして、飲み物。

「今日は祝いだ!パーッと行こーぜー!」

「「「うおぉぉぉぉお!!!」」」

そのあとは、丸一日宴会が続いたーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー牢獄ーーー

ーーー薄暗い石造りの部屋。ドアは木製で、松明が所々に置いてある。レオンのいた牢獄だ。

その片隅にガタガタと震える男が一人。
王都の周辺に住み着き、交通の便を絶ってきた盗賊団。その頭目、バジスである。

ガチャッ

ドアが開き、二人の衛兵が入ってきた。

「そろそろ吐く気になったか?」

衛兵の一人がバジスに話しかける。

「‼︎」

バジスが顔を上げ、衛兵に縋り付く。半泣きの顔は恐怖をありありと表していた。

「アイツは!アイツはヤバい!、、、」

狂った様に何かを伝えようとしている。

「な、なんだ!落ち着け!離れろ!」

もう一人の衛兵も駆け寄り、バジスを引き剥がす。

「、、、アイツは人間じゃない!」

衛兵はなんのことかと首を傾げる。

バジスは頭を抱えて訴えてくる。

「あ、あの光の中で俺は見たんだ!そ、その顔、、、冷徹なほど無表情だった、、、顔、、、あ、赤い目は、俺を、、、こ、こ、殺すって、、、ころ、、、ヒ、ヒィィイィィ‼︎‼︎」

バジスの言葉は、支離滅裂だった。

衛兵達もやれやれという表情を浮かべていた。


ーーーその悲鳴はまだ、牢獄に響いている。ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー一晩中宴会を続け、目が覚めた頃にはもう朝だった。
眠い目を擦り起き上がる。酒を多少飲んだが、二日酔いは無かった。しかし異様に酔ったのは、この体がまだ酒に慣れていないからだろう。

ギルドはもう仕事を初めていた。寝ている奴も居るが、もう掲示板と睨めっこしている奴も居た。

「おはようございます。レオンさん。」

後ろから、例の受付嬢が挨拶をしてきた。

「おはようございます。」

「早速ですが、昨日の報酬の受け渡しがあるのでこちらへ。」

受付に招かれた。

机の上のトレイには金貨と袋、そして冒険者プレートが置かれていた。

「こちらが討伐報酬の金貨30枚と、C級の冒険者プレートです。」

金貨30枚とは羽振りがいい。確か、銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚。宿1泊が銅貨2枚だから、、、1500日泊まれる!いや、でも装備を整えるのに金貨10枚近くは必要だったから、冒険者にはとってはそこまで破格ではないのか。

冒険者プレートは表記がEからCへと変わっていた。元のプレートは回収された。

なんだが初仕事がいつの間にか大仕事になってしまった。ともあれ大金が入ったわけで、旅の支度をすることにした。とは言っても、魔力ポーションの補充と、クローゲン地方までの地図を買ったくらいだ。他に買うものなんて何も、、、

、、、あった。剣だ。何故かわからないが、とんでもない刃こぼれをしている。

というか折れた。

剣か、、、武器屋には寄って無かったからなぁ、、、



そうだ!ギルドで聞いてみよう。いい武器屋とか教えてくれそうだ。ーーー

ーーーーーー

ーーー案の定教えてくれた。最初は、弁償させてくれ、と頼まれたのだが断った。自分で見てみたいし、感謝もそこまでくるとウザい。いや、ありがたいんだけどね?
ともあれ、紹介された武器屋に行くことにした。ーーー

ーーーーーー

ーーーここは王都一番の武器屋!「ドルトン武具店」、というのが決まり文句らしい。自分で言うあたりどうかと思うが、まぁ人それぞれだ。俺は剣を買えたらそれでいい。

外見は立派な石造りの建物だ。入ってみると、ずらりと武器、武器、武器。武器だらけだ。種類はあらゆるものが揃っており、どれも素人目で見ても一級品だとわかる。奥から店主らしき若い男が出てきた。

「いらっしゃーい!ようこそ!王都一番の武器屋!ドルトン武具店へ!」


、、、、、、、、、この店主にして、この店あり。


とんでも無くハイテンションな店主だな、、、
こりゃ有名になるわ、色んな意味で。

「ヘイ!旦那!どんな武器をお探しで?剣?斧?弓?それともメイス?」

、、、昔からこういうグイグイくる系の人って苦手なんだよなぁ、、、
でも、、、腕は確からしい。

「剣が欲しい。」

「剣すね!どんな剣がいいですかい?」

「?どんなっていうと?」

「お客さん!剣っつっても色々あるんすよ!例えば、重いのがいいとか、長いのがいいとか、細工のあるなし。純剣、魔剣。流石に聖剣は置いてないっすよ?」

色々って言っても、俺に剣の好みなんてわかんないんだが、、、

、、、とりあえず頑丈な剣がいいな。あとリーチはもう少し欲しい。重さは、、、このままでいいか。

「じゃあ、、、この剣よりも、もう少し長くて、頑丈なのを。重さはそのままでいい。」

俺は腰の剣を受付の台に置いた。

「OKっス!、、、って真っ二つじゃないすか!それにボロボロ、、、どんな使い方したんすか!」

男は剣を見てそう言った。流石に武器屋の店主にこれを見せるのは失礼だったか、、、

「流石に無理か?」

「ム⁉︎なんですと⁉︎俺を誰だと思ってるんすか!」

男は不機嫌そうな顔でむくれた。

「俺はこの王都一の武器屋の店主ドルトン・グレイマンっすよ!俺にとってこの世に無理な要望なんてないんす!」

自信満々に言ったその言葉が本当なのかどうかは知らんが。この状態を見てそこまで言えるのは、少なくとも嘘では出来ない。

「そうっすねー、強度なら、、、そこらの物なんかが結構ありますね。」

ドルトンは左の壁に指をやった。

かなり上等な剣がずらりと置かれていた。立てかけてある剣の下に机があるが、剣が溢れそうなくらい乗っている。

「よっと、、、」

ドルトンは受付から出てきて、壁にある剣の山に歩いて行った。

ガサゴソと剣を選別している。
そうしている間に、受付の上には5本の剣が置かれていた。

「これが、旦那の言っていた条件に合う剣っす。好きなの選んでくれ。」

目の前の剣はどれもキラキラとしていて、選べと言われても、やはりどうすればいいかわからない。

ーーーしかし、一本の剣が目に止まった。ーーー

一番右に置いてある剣。
漆黒の鞘にシルバーの柄。柄頭に赤い石がついていた。魔石か?

手に取ってみる。

「これは、、、」

「おっ?旦那!なかなか目がいいっすね!そいつは店の中でもかなりの一品っすよ!」

目がいいって言われても、単にカッコよかったからなんだが、、、

「そんなにいい剣なのか?」

「チッチッチ!これは、ただの剣じゃないっす!
アイアンメタルの錬成500回!インゴットの錬成500回!合わせて1000回の錬成を経て純度をレアメタルの域まで高めた超一級武器!形式は、剣に対する衝撃を軽減するアフターニック式で型取り、色は漆黒にシルバーのシンプルisベスト仕様!そして!なんといっても柄頭には、劣化耐性の魔石を装備!耐久性!切れ味!能力共にこの店!つまりは王都で最も優れた武器っつーことっす‼︎」

「、、、、、、あ。へ、、、へー、、、」

呪文?何いってんのか全然分かんなかった、、、

でも、、、伝わってくるのはこの男の熱意と、剣から放たれる煌煌とした輝き。それが意味するのは、この職人の全身全霊が込められていると言うこと。
そんな一品が素晴らしくないわけがない。

スッ、、、

ドルトンは剣を俺に差し出した。真っ直ぐな眼光を向けて言う。

ーーー「この剣の名は「カルヴァリン」あんたの冒険をきっと助けてくれる。」ーーー

「、、、まるで俺のこと知ってるような口ぶりだな?」

「あぁ知ってるっすよ。丸1年、この王都を苦しめてきた盗賊団。あんたが倒してくれたんだろ?レオンの旦那。」

知ってたのか、、、まぁ誰かから聞いたんだろう。

「これは俺の感謝の気持ちだ。この街のみんな、特に俺らみたいな商売人にとっては本当に苦しかったんだ。その恩返しみたいなもんっす。これは、あんたの物だ!」

、、、何か言うのは、、、野暮か。
ドルトンは元々これを譲る気だったのだろう。ならばここは、、、遠慮せずに受け取るのが礼儀だ。

ガシッ

「ありがたく、、、貰う。」

俺は差し出された剣をグッと掴み、この手に受け取った。漆黒の鞘にシルバーの柄。柄頭には赤い魔石がついていた。注文どうり、リーチは長くなっていたが、重さは変わらない。しかしその重みは作り手の思いの分、増しているように思えた。

剣を抜いて刀身を見る。
漆黒だが、どこか透き通るような黒だ。真っ直ぐに立つその剣に俺はロマンと感動を覚えていた。

「カルヴァリン、、、」

名前のセンスも嫌いじゃない。



「、、、あ、、、悪い、これも貰えるか?」ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーそのあと俺は、依頼を探しにギルドへ戻っていた。

掲示板には様々な依頼が載っていた。依頼の紙はパッと見て級がわかるようになっている。内容もいろいろある。森の魔物討伐、ダンジョン探索、素材収集、護衛、、、

そういえば俺はこの世界の文字をなんなく読めてる。
これも転生者特有のチートということだろうか、、、

ムムム、、、

俺は進級してC級まで受けられる。とは言っても、難しい依頼はまだ無理そうだ。討伐依頼がわかりやすくていい。

「ん?」

一つの依頼が目についた。
内容はこうだ。

ーーー

南方の村に人食い狼の群れが出没。
多数の村人、馬などの家畜が被害に遭っている。

討伐依頼

報酬金貨10枚

推奨ランクC級

ーーー

「南方」で「C級」なんと理想的な条件だろう。
人食い狼か。もう被害も出ているし、すぐに誰か向かわないと手遅れになるかもしれない。

俺はこの依頼を受けることにした。

依頼の紙を受付に持って行く。

すると受け取った受付嬢が、難しい顔をした。

「、、、これはあまりお勧めしません。」

「何故ですか?」

「実は前にもD級のパーティがこの依頼を受けて村に向かったんです。でも、、、このパーティ、まだ帰ってきてないんです。」

「帰って来てないって、、、それじゃ、、、」

「恐らく、、、だからギルドとしても、ランクをDからCへ上げたんですけど、、、」

何かあると、、、、、、ちょっと引っかかってたが、情報が少ないのはそういうわけか。なら一層急がなきゃ、やばいことになるな。こういう時は、早く動いて情報を集めるのが一番。前世の感だ。

「、、、じゃあ、俺行きます。」

「、、、え?話聞いてました?」

「誰か行かなきゃまずいでしょ。先行したパーティの安否だってはっきりさせなきゃ。」

「、、、わかりました。受理します。」

彼女は諦めたように、依頼書を受け取った。

「先行したパーティから何も知らせがないので、新規に依頼をあなたに任せます。達成申告はここで?また戻ってきますか?」

「いや、王都には戻ってこない。」

「なら、依頼証明書を発行します。これが有ればどのギルドでも、達成申告できますので紛失などのないように。」

俺は証明書なるものを受け取り、ギルドを後にした。

ーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーー王都:南門 馬車乗り場ーーー

俺は馬車に乗らせてもらうために、馬車乗り場に来ていた。馬車を借りることも考えたが、そんなに金もないし何よりそこまでする必要はなかった。

商人に話をつけ、乗せてもらうことになった。

依頼証明書も持った。装備も補充した。剣も持った。金も持った。準備は万端だ。

なんだが長くかかってしまったように感じる。
王都でも色々なことがあった。

だが、俺の冒険はここからだ。ここからが本番だ。


ーーーこの日、青年の冒険が始まった。
青年は馬車に乗り王都を出る。その見た目は少し変わり、黒い剣に紺色の服。赤い髪がよく映える。
そんな格好だったーーー





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