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じゅー
しおりを挟む結局あの後、片手で数えきれないほどイかされて、ぐちょぐちょになって、ぐずぐずになって。
目が覚めたら、なんか手錠で繋がれてるし。
「…え、待って、ここどこ?」
「ーーなんだ、もう起きたのか。つまらない」
「ユリス…?」
本を閉じた彼はこちらに歩み寄ってきた。
「こ、ここどこだ?」
「俺の家だよ。…久しぶりに再会したらお高く止まってたからさぁ、てっきり性癖治ったのかと思ったよ」
「家って……」
つまり、結婚後の新居。
(な、なんでこんなところに?)
「先に言っておくけど、王妃様に許可貰ってるから」
「はぁ!?」
「仕方ないだろ?こうでもしないとお前は男漁りをやめない。ミリスに聞いた、恋人だって?ふざけんなって話だよなぁ」
「俺が宮殿を離れてどうするんだよ!!」
「…このまま俺だけしか見えない世界に閉じ込められるのは、いや?」
「い、嫌じゃないけど」
「よかった、嫌われてないみたいで。もし嫌いって言われたらーーお前を、一生地下に監禁しようと思ってたからさ」
「……そういうプレイ?」
「ううん、本気で」
にこりと笑うユリスに思わず怒ってしまう。
「馬鹿じゃねぇの!?早く帰せ、よー……」
首にピトリとナイフを当てられ、さすがに冷や汗が背中を伝う。
「誰に向かって言ってる?俺はお前のなんだっけ?」
「ご主人様、デス」
「そう、良くできました。…お前を帰したら、また手が届かなくなるだろ?」
「…それって」
「監禁まではいかないけど、しばらくここにいてもらう」
「それ、監禁じゃなくて…?」
「あはは、していいの?」
「いや駄目だけど!」
てか俺、宮殿離れちゃ駄目だよね?
やばくね?
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