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第2章 超人ヒムニヤ
(おまけ)酒宴の後……
しおりを挟む酒宴後、リディアの部屋 ―――
リタ「ごめんね、リディア。あの酔っ払い王子を止めれなくて」
リディア「いや、その、別に、私は、全然」
アデリナ「何があったの?」
リディア「別に何にもないわよ」
リタ「折角マッツがリディアを連れ出して二人きりでいい感じだったのに、マルクス王子がぶち壊してしまったのよ」
リディア「えーと……リタさん?」
アデリナ「えーかわいそう!」
リディア「別にかわいそうじゃない」
アデリナ「なるほど……それでリディアねーさん、落ち込んでたんだね」
リディア「落ち込んでもないわよ!」
リタ「それで落ち込んでたのよ」
リディア「リタさん?」
アデリナ「で、結局、リディアおねーさん、どこまでいったの?」
リディア「どこまでって……は?」
アデリナ「マッツにーさんと」
リディア「マッツと……って、何言ってるのよ!」
リタ「まだどこも行ってないわ、多分」
リディア「……」
アデリナ「ええぇ! それは意外!」
リタ「今日が第一歩だったかも知れなかったのに……それを思うと刺してでも止めておけばよかったわね!」
リディア「いや、刺しちゃダメ! ……で、何さらっと変な事言ってるんですか! 元々、何も無かったし、王子が来なくても何も起こりませんでした!」
リタ「え!? そんな筈ないわ! マッツがリディアを連れ出したんでしょう?」
リディア「そりゃあ、まあ……」
リタ「最初は他愛も無い話をしてたけど、リディアの可愛い可愛い笑顔にマッツがメロメロになったでしょ?」
リディア「メロ……は?」
アデリナ「ドキドキ……」
リタ「そして不意にマッツが肩を抱き寄せたくれたでしょう?」
リディア「えぇぇ!!!?」
アデリナ「おお!! マッツにーさんが行ったんだね!」
リタ「貴女も目を閉じたじゃない」
リディア「……はぁぁぁ!!? ひょ、ひょっとして、リタさん、みみみ、みてたんですか?」
アデリナ「おおお! おねーさんもオッケーを出したんだ!」
リタ「……と予想をして先に謝ったんだけど、やっぱり合ってたのね」
リディア「リタさ――――――ん!!」
アデリナ「マルクスめー! 余計な事を!!」
リディア「いやあのね、アデリナ……」
アデリナ「にしても、マッツにーさんも不甲斐ないなぁ。そこまで行ったんだったらチャッチャっとやっちゃえばいいのに」
リディア「チャッチャとって、宿題じゃないんだからね!」
リタ「そうよねー。そこでブルブル震えてないで、さっさと済ませてしまえば、あんな事にはならなかったのにねぇ」
リディア「…………うん……って、リタさん、やっぱり見てたでしょう!!」
リタ「あら、また想像通りだったのね」
リディア「…………」
アデリナ「なるほどー! これは勉強になったよ? 私のターンの時はこっちから積極的に行くべきってことだね!」
リディア「アデリナのターンって……それ、どういう……」
リタ「その通りよ!」
リディア「おーい」
アデリナ「フッフッフ……」
(おしまい)
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