神の種《レイズアレイク》 〜 剣聖と5人の超人 〜

南祥太郎

文字の大きさ
102 / 204
第3章 英雄

ペザの決戦(4)

しおりを挟む

 ――― リタ、クラウス、シータ ―――

「シータ……ペザに戻ってくれていたか……」
「はい! イシャン様が危ないと判断し、マッツ様に頼み込み、一緒に参りました!」

 そのイシャンとシータの会話を聞きながら、窓からの侵入者の一撃を防いだシータを見て、驚きの声を出すサンジャナ。

「ほう……?」
「よそ見とは……舐めてくれるわね!!」

 リタが息つく暇を与えず、攻撃を続ける。
 上下左右、そして合間に蹴りを入れる。

 が、どれもヒットしない。
 軽く笑いを浮かべるサンジャナに苛立つリタ。

「お前、本当に……兵士などにしておくのは勿体ないな」
「それ、褒めてるつもり!?」

 サンジャナとリタの剣がぶつかり合う音がこだまする。

 しかしサンジャナの攻撃もリタには届かない。双剣使い自体、かなり希少である。実のところ、サンジャナの方も初めて戦う2本の剣を相手に攻めあぐねていた。


 一方、シータ。

「お前……何故、ここにいる」
「あああ!! 貴女、マラティさんではないですか! 私、同じ女として美しくて色気たっぷりのマラティさんに憧れていたんです! ……殆どお会いした事は無いですけど!」
「フン! 慣れるな!」

 ガッキィィィィン!!

 キィン!キンキンキンキン!!

 マラティのカトラスが凄まじいスピードでシータに襲いかかるが、何と箒でこれら全てを防ぐ。

「お前、何なんだ? その箒は……」
「ハァハァ……フフ、いいでしょう? ンブ……フゥフゥ……イシャン様からの贈り物ですわ!!」


 そして、クラウス。

 彼はサンジャナの不意の一撃をくらい、壁まで吹き飛ばされ、失神していた。

 そして夢を見ていた ―――

 ……

 ヒムニヤ様……

『……では、「闇の波動」を纏ったものと戦う時にはどうすればよいでしょうか?』

 ……

『光属性……』

 ……

『お前だ、クラウス……』

 ……

『フフフ……私がバルジャミンでお前に教えた呪文を覚えているか?』

『バルジャミン……』

 ……

 ッッッ!!

 そこで、目が覚めるクラウス。
 持続回復をかけていた為、体に痛みなどは殆ど無く、斬られた部分も治癒しかけていた。

 見ると、リタとサンジャナが戦っており、更にメイドが1人、増えている。
 あれは確か……マラティだったか――― とぼんやり考える。目覚めたてで意識がはっきりしない。

 そして、何とシータが戦っているではないか。彼女は戦えたのか……とそこまで考えて、しっかりしなければ! と不意に意識がはっきり戻って来る。

 ビルマークの王城でルーペルトと戦った時のように、敵に怯えていた自分ではない。
 ヒムニヤに教えを受け、何度も戦いを経験してきたのだ。


「チッ! 小娘……我らの邪魔をするか……!」

 マラティが持つカトラスの一撃がシータの左腕を削いだ!!

「あうッ!」

 見る間に流血し出すシータ。

 そして、意識が戻ったクラウスに気付くマラティ。

「そこのヒーラー、妙な動きをすれば、シータを含め、全員殺す」

 以前の自分なら、これで怯えて動けなかった筈だ。だが、今は違う。自分は戦える。マッツとも互角に戦ったではないか! そう自分に言い聞かせるクラウス。

「サンジャナ、マラティ。貴女達2人は《滅導師》に操られています。この魔法で……目を覚ませ!!」
「なに!?」

 バルジャミン縦断中、深夜の講義でヒムニヤから言われた教えを思い出す。


『この魔法は詠唱不要。お前の心にある光を具現化しろ』


両手の掌を腰のあたりで上に向け、目を閉じる。すると……その掌に光が集まり!


「『光震リヒト・ツトァン』!!」

 サンジャナとマラティ、2人に掌を向け、ヒムニヤのオリジナルスペルを放出するクラウス!

「ンガッッッ!!」
「ガウッッッ!!」

 突然、サンジャナとマラティが剣を落とし、頭を抱え出す。激しい頭痛が間断なく襲っているかのように、のたうち回り出した。

 ヒムニヤのオリジナルスペル『光震』。これは闇属性の対象の周りに光属性の『振動』を与える。いわば、『闇の波動』の正反対、『光の波動』を起こす。

 ヘルドゥーソの闇の波動のように相手を自分の世界に閉じ込めたり、などの効果は無いが、対象者は干渉され、実質的に闇の波動の効果はなくなる。

「よしっ!!」

 小さくガッツポーズをするクラウス。

「ふぅ……」
「凄いです! クラウス様!! ハァハァ……」

 リタとシータが安心しかけた……その時!!


 サンジャナがゆっくりと、立ち上がる。
 そして、少し遅れて、マラティがフラッと立ち上がる。

「ううむ……私達は……操られていたか……」
「目が覚めたかしら?」

 頭を抱えて呟くサンジャナに、リタが一歩、後ろに下がりながら声を掛ける。一歩下がったのはリタの防衛本能か。

「……ああ」

 刹那、今までにないスピードでリタに斬りかかるサンジャナ!

 キィンッッッ!!

 ギリギリ受け止めるリタ。

「ここに至る経緯は全て覚えているわ。そして自分の事も思い出した」
「なん……ですって!?」

 一歩下がっていなければ、真っ二つになっていた。それほどの膂力。

 そして、

「何て事……この私が操られるなんて……」

 悩ましく色っぽい声を出しながらも、鋭い殺気のこもったカトラスの強撃を繰り出すマラティ。

「操られていたのは許せないけど……ただ、私達のミッションは変わらないわ。報酬も前金で貰っているしね」

 シータに襲いかかるマラティ。

 呆然とするクラウス。
 なんだって……。逆効果だったというのか……?

 いや、違う。あの時だ。

 頭を押さえてのたうち回っていたあの時。
 あのタイミングで、しっかりと捕らえておくべきだったのだ。

「ヘルドゥーソの干渉を解いてくれた貴方達に敬意を表し、改めて自己紹介させていただきますわ。私、『メイドのマラティ』はこの国での仮の姿。真なる姿は……アスガルドの暗殺者アサシンですわ。よろしくね」

 そう言いながら茶色のカールがかった髪を、引きちぎる!
 いや、ウィッグだ。
 見事なブロンドの長髪がサラッと流れ出た。

「アスガルドの暗殺者アサシンですって!? ひょっとして……」

 マラティの独白に驚いたリタがサンジャナに向き直る。

が『ケルベロス』。アスガルド最強、最高の暗殺者アサシン。数ヵ月前に、ケルベロスの噂を巻いたのは私達の仲間よ」

 サンジャナも同じように黒のロングのウィッグを取り、肩甲骨辺りまでの綺麗な金髪をなびかせる。

「さて、サービスは……これ位で良いかしら?」

 見えない一撃!!

 カキ―――ン!!!

 リタの左手に持つ一本の剣が宙に舞い、天井に突き刺さった!!


 ――― マッツ、リディア ―――

「しっかりしてよマッツ! サイエンは元々、無条件に私達の味方って訳じゃないでしょ!!」

 リディアの叱咤に正気を取り戻すマッツ。

(そうだ、確かにサイエンは何度も言っていた。自分は中立者だと。ならば、ヘルドゥーソとの間にある天秤も水平に戻さなければならない。きっと、そういう事なんだろう)

「やれやれ。自分でルールを作って、それを貫くのもいいが……迷惑なもんだな!」

 ガキィンッ! キンキン!!

 マッツの剣が的確に暗殺者を捉える。

青竜剣技ブリュドラフシェアーツ!!」

 僅かな隙を見つけたマッツが、ここぞとばかりに剣技を放つ!

「『フリィ」ィィ!!」
「うわぁぁぁ!!」

 魔力で作られた剣を食らった1人が吹っ飛んで行く。

 マッツが戦い、相手を自分に集中させている間にまたリディアが詠唱を終える。

 そして、

「『気絶シュワック』!!」

 ドンッ!!

「有難う、リディア!!」
「どういたしまして!」

 目の前の手下らしき奴らはみな退治した。これで、2対1。残るはこのボスっぽい男だけだ。

「さて、お前だけだぜ」
「観念しなさいッ!!」

 不意に、フフフといかにも悪そうに笑い出す男。

「マッツ……お嬢さん、お見事だ。噂に違わぬ実力……だがこの、仕事に失敗した事は今まで一度たりともないのでな」
「……! アルだと!」

 マッツがその名前で思い当たる。

 ―――

『さっきの奴自身は嘘はついていなかった。奴に伝言を依頼したのはアルという男。この男がクサい』

 ―――

 まだマッツ達が竜殺しドラゴンスレイヤーだと酒場を転々と吹聴して回っていた時に現れたヴォルドヴァルドからの偽の使者シャム。
 そいつに依頼したのがアルという男、そうヒムニヤが言っていたのを思い出すマッツ。

「お前か……お前がアルか……全てはお前がヘルドゥーソとつながり、コソコソと企んでいたんだな……?」
「おっと俺の名を知っていたか。これは見くびっていた。しかしコソコソとは心外だ。ここに辿り着くまで、なかなか楽しかったろう? 姿の見えない敵に狙われている気分など、なかなか味わえんだろう」

 そう言うと、剣を傾けて下段に構え出すアル。

「『分身ブリンク』」

 不意にアルの姿がブレ出した……と思った直後、アルが2人になっていた。

 全く、見分けがつかない。

「なんだって……」
「チッチッチ。暗殺者アサシンは魔法が使えないとか、古い考えじゃあダメだぜ?」

 言うや否や、1体が消える!

 そして、突然、リディアの背後に現れる!!

「ひっ!」
「リディア!!」

 振り向くマッツ、そして、そのマッツの後ろから。


 ブスリ。


「グァッッッ!!!」
「ククク……ワーハッハ!!」

 背中に刺さったアルの短剣は ―――

 正確にマッツの心臓の位置を刺していた。

「ひ……いやぁぁぁぁ! マッツ!!!」


 ――― ヴォルドヴァルド ―――

「グワハハハッッッ! この槍こそは魔法無効を無効にし、更に魔力を吸収する『魔槍レベッカ』!! というものも、有るのだぞ!!」


(ふふ……少しは準備しておったか?)


神の種レイズアレイクはおよそ700年周期で発現する)


(発現する場所、もしくは人……これらもほぼ同じだ。そして3年ほど経つと消えてしまう)


(私が来る事を……予期していたな?)


 ブンッッッ!!

 レベッカを振るい、ヘルドゥーソの顔面を貫くヴォルドヴァルド。

 だが、すんでのところで魔槍レベッカはゴビンに掴まれてしまう。
 引くも押すとも動かない。

 ヴォルドヴァルドは、駄々っ子のように槍をブンブンと震わせる。

 その様子を見てゴビンが槍を両手で掴んだ上、脇の下に入れ、完全に固定させる。

風芒ダウィンヴォラウス

 不意にヴォルドヴァルドが呟く。
 ヘルドゥーソがハッとした表情を見せる。

「『雷電ドォナ・ストロム』ゥゥ!!」

 ズバババババババババババババッッッ!!

「ヌゥアァァァァァァァァァァァ!!!」

 ゴビンの全身に電気が走り、一瞬で感電、ドサリ……と、黒焦げになってその場に倒れこんだ。


(六芒槍術か……)


(久々で失念しておったな……)


 レベッカを振り回し、また基本の構えに戻すヴォルドヴァルド。

 視線はピタリとヘルドゥーソを見据えている。


(フン……腐っても超人か……)


(ここでやるのには魔力は使うが、仕方無い……)


(『召喚ヴッシュウーロン』)


「ム……!!」


(『ヘイルスライム』!!)


 ヘルドゥーソがそう叫ぶと、ポタリ、ポタリ、と上から何かが降ってくる。

 ヴォルドヴァルドが見上げると、吹き抜けになっている上の方から、紫色の『スライム』が雨のように降ってきた!!

「スライムだとッッ!?」


(貴様には魔法が効かんのでな……)


(私のオリジナルのスライムだ)


(遊んでもらえ)


火芒フラムヴォラウス!!」

 そう言うと、2本の魔槍を目にも止まらぬ速さで振り回し始めたヴォルドヴァルド。

「『大炎輪リーズンラッド』ッッ!!」

 瞬時に燃え上がる2本の魔槍!
 炎の大車輪と化した魔槍は、範囲に入ったスライムを一瞬で焼き尽くす!!

 燃え尽きたスライムは紫色の煙を残し、次々に消え去って行く!

「これだけかッッ? 次ッ!!」


(ククク……元気な事だ)


(心配せずとも、スライムは幾らでもいるぞ)


「フンッ」

 ボタボタボタボタッッ!

 宙から降り注ぐスライム。
 それを平然と焼き尽くすヴォルドヴァルド。

 一見、千日手のように見えるこの戦いに、しかしヘルドゥーソは嫌な笑いを無くさない。

「ムッ……」

 不意にヴォルドヴァルドが片膝をつく。


(クク……効いてきたかね?)


「毒かッッッ!!」


(その通り。どう殺そうが必ず毒を吐く、私特製のスライムだ)


(魔法無効、物理無効の貴様には相応かと思ってな……私も準備してきたのだ。気に入ったか?)


 そう言っている間にも、スライムは雨と降り注ぐ。そして、ヴォルドヴァルドの鎧に付着、隙間から中に侵入し、直接、体内に毒を注入する!!

 今や、ヴォルドヴァルドの黒い鎧は完全にスライムに覆われ、紫色のブヨブヨとした人型の何か、に変わっていた。

「む……むぅ……」


(なんだ、もう終わりか!)


(クックック! ハーハッハッハッッッ!!)


 ヘルドゥーソの高笑いを、ヴォルドヴァルドは薄れゆく意識の中、聞いていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん
ファンタジー
転生の間で人間以外の種族も選べることに気付いた主人公 某人気小説のようにスライムに転生して無双しようとするも手違いでゴブリンに転生 さらにスキルボーナスで身に着けた聖魔法は魔物の体には相性が悪くダメージが入ることが判明 これは不遇な生い立ちにめげず強く前向き生きる一匹のゴブリンの物語 (基本的に戦闘はありません、誰かが不幸になることもありません)

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

処理中です...