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第5章 陽の当たる場所に
破壊の神 ミラー(2)
しおりを挟む9月の末、ようやくアスガルド王都、ミルディクに辿り着く。
神の種の件をオレストに頼んだ手前、ここの王様には謁見してお礼言っとかないとダメだろうな、なんて事をふんわりと考えていた。
「相変わらず、凄く賑わっているなぁ! おお! あのケーキ屋、まだあるのか! あれ、とても美味しいんじゃ……」
リンリンがはしゃぎまくる。
それを聞いて、行きたい行きたいという女性陣を宥め、まずは王城へと向かい、オレストに会いに行く事にする。
王城はもう見えている。すぐ近くだ。
終わったらケーキ屋に行こう、と約束をして王城の方に行こうとした時、不意に呼び止められる。
「お―――い! マッツ!」
「え?」
男の声だ。キョロキョロと周囲を見渡すが、声の主が見当たらない。
「マッツ……あそこ」
リディアがケーキ屋を指差す。
「へ?」
「遅かったじゃないか! いくらなんでもゆっくりし過ぎだぜ!」
ケーキ屋の窓から手を振ってくる男。
口の周りに生クリームをベッタリつけた、あれは……オレストだ。
「……何してんの? そんなとこで」
「ケーキを食っている」
「それは見ればわかる」
「しかも5つ目だぜ?」
「どうだっていい」
近寄って、窓越しに会話する。
「そんなとこに突っ立ってないで入って来いよ! 美味いんだ、ここのケーキ!」
何だ、この自由人め! オリオンの血か!
リンリンが袖を引っ張って入ろうというのだが、目的の人物がそこにいる以上、もう断る理由はない。
俺だって甘いものは好きだ!
全員で中に入り、オレストと椅子を並べる。
「いやいや、よく来てくれた。もう直接、山に行っちまったのかと思ったぜ」
「場所もよくわからんのに行ける訳ないだろ!」
「そうだ。そう思ってここでお前達を待っていたんだ」
よく会えたな俺達。
こんな人だかりで俺達を待っていただって?
「まあ、詳しい事は城に行ってから話をしよう。取り敢えず食べろ食べろ」
見ろ、結局、城に行くんじゃないか。
単に仕事中に抜け出してケーキ食ってただけだろ、こいつ。
そうして1時間ほどケーキ屋で過ごし、店を出た。
雑談しながら城に向かう。
「ふう。今日は15個食ったぜ。美味かった」
おえ――。
聞いてるだけで胸焼けがしそうだ。
「よく、太りませんね、オレストさん」
クラウスもゲンナリした顔をしている。
「まあ、俺、よく食うけど、よく動くからなあ!」
カッカッカ、と機嫌良さそうに笑うオレスト。
だが、不意に真面目な顔付きになる。
「しかしお前のパーティ……お前以外も皆、強そうだな。魔法の世界はあんまりわかんないんだけどさ」
パーティの皆を見回してそんな事を言う。
「特に、少年、鍛えてるなあ」
「ん? 俺か?」
不意に話しかけられたヘンリックがキョトンとする。
「ふうむ。槍使いはこの国にあまりおらんのでな。貴重だ。お前、よかったら俺と訓練せんか? ヨトゥム山の不死者なんぞ、マッツに任せて」
「何!? 本当か。是非、頼む!」
ヘンリックが身を乗り出す。
オレストめ。勝手に決めやがって……
ま、いいけどさ。
「いいか? マッツ」
「お前がその方がいいなら、いいよ。オレストの言う通り、不死者なんて俺1人で十分だろ」
それを聞いて笑い出すオレスト。
「さすが剣聖だ! 1つ、わかっている情報を言っておこうか。ターゲットは、不死の怪物エルトルドー。物理無効、魔法耐性かなり強め。だが、名高い剣聖なら……」
「何だと? 物理無効?」
「頑張れよ!」
「いや、待って。ごめん。厳しいかもしんない」
そんな事を言っていると王城にたどり着いた。
今まで見た城の中で飛び抜けて壮麗、壮大な城だった。
丸みを帯びた各棟、防壁はさほど高くはないが、城が高く、見た目重視な造りとなっているようだ。
よくよく考えると、街並みの景観に統一性があったり、ビジュアル重視の国なんだな、と納得する。
―
その3時間後、俺達は王城内のある一室、豪華絢爛な客間に通されていた。
既に謁見は済ませた。
ここの王様はまだ幼い少年で、10歳程、名をエーヴェルト・アスガルドといった。
事前に何も聞いていなかったため、びっくりしていた俺を、横でオレストがニヤニヤしていたのが今更ながら腹が立つ。
俺達の旅の目的を告げ、協力に感謝しておいたが、王様の方もエルトルドー討伐について、俺に感謝してくれていた。
なかなかできた少年王様だった。
アンティークな長いソファに座り、
「さて……情報を貰おうか」
オレストを前に切り出す。
「うむ。では先に神の種の話をしようか」
「頼む」
ゆったりと深く腰掛けたオレストが口を開く。
「とは言っても、何か朗報がある訳ではない。国王に話を通し、小隊を編成、既に各地に出発している、という事位だな。モノがモノだけに簡単には見つからない。神の種の特性、一般人には路傍の石のように目に映る、というのが厄介でな」
「ふむ……そうだな」
目を瞑り、対策を考える。
だが、今までに俺以外の『神視』持ちに出会った事は無い。おいそれとは見つかるまい。
「エルトルドーを他のメンバーに任せ、お前が探しに行った方が良いかもしれんな」
それもアリかも知れんが……危険な役目を仲間にさせるのは俺の主義に反する。
「私が……行こうか?」
不意にリディアが口を開く。
「ん?」
「え?」
オレストと同時に聞き返す。
「ランディアの神の種を見つけたのは私だもの。ひょっとしたらここの神の種も見つける事が出来るかも知れないわ」
「え!? そうなのか?」
「そういえば、確かに」
怪しそう、という報告が来たらリディアが出向いて確認する。そんな感じでいけるかもしれない。
だが、彼女を1人にするのはとても不安だ。
ヒムニヤの例もある。
「わかった。じゃあリディアに頼もう。但し」
オレストに向き直る。
「オレスト、頼む。彼女を絶対に守ってくれ。ヘルドゥーソが襲ってこないとも限らん」
「わかった。任されよう。だがもし、相手がヘルドゥーソだという時、聖剣の無い俺だけだときついな。もう1人、残してくれ」
そうだ。
正直、相手が奴だった場合、それに対処できる人間でなければならない。クラウスは不死者の対処に必要だ。
チョイチョイ。
袖を引っ張られる。
「マッツ、リンを忘れてないか?」
おお!
そうだ! 聖女様がいた!
「リンリン、頼めるか?」
「お安い御用だ。リディアをあんな奴にどうこうはさせないとも」
胸を叩くリンリン。
いつも通り、いいタイミングでミャーと鳴くマメ。
「ええ? こんな子供で大丈夫なのか?」
眉を寄せて怪訝な顔をするオレスト。
「ふふ。大丈夫だ。問題ない」
《聖騎士》オレストと《大召喚師》リンリンがリディアを守ってくれるというなら、これ程頼もしいボディガードはいない。
本当にやばくなったらマメも協力してくれるだろう。最強の竜人の登場だ。
「一応、言っておくが……神の種が見つかったら最終的には俺が行く。無理して収集する必要はない。可能な限り、対象を絞り込んで置いてくれ、というだけだ。3人で助け合ってくれ。リンリンが危ない時はオレストとリディアが、オレストが危ない時はリンリンとリディアで、うまくフォローし合ってくれ」
「わかった」
「うん!」
「リンに任せとけ!」
ひと口紅茶をすすり、オレストが話を続ける。
「よし。じゃ、そっちはそれでいいとして……エルトルドーだな」
物理無効とは厄介だ。
俺達はヴォルドヴァルド戦で経験済みだが……
奴は鎧の隙間という弱点があったからなんとかなったが、そもそもが物理無効なら魔法しか効かないという事だ。
「改めて言うがエルトルドーは物理無効、そして無限に不死者を沸かせる能力を持っている。雑魚の不死者とは言え、無限増殖する相手を殲滅出来るほど強力な魔術師は、アスガルドにはいない。つまり、エルトルドーに辿り着く事すら出来んという訳だ」
「どうして物理無効とわかったんだ?」
「国の書庫にエルトルドーについて記述があってな。名前もそこで知った。で、俺が本当に物理が効かないかどうか実際に確かめて来た」
という事は、過去にも出現した事があるって事か。
しかし実際に確かめてきたって所が凄いな。
「……実際に確かめてどんな感じだったんだ?」
「一言で言うと、得体が知れない。物凄く不気味なモノを感じたな。う――ん……表現するのが難しいが、人型で身長はそれほどデカくはなかったな。俺よりこう……少し小さい程度。色は全体的に深緑、鈍く光っている感じだった。常に体液が落ちていて、その体液から不死者が生まれる。本体をいくら斬っても、ダメージを与えられなかった」
身振り手振りで説明してくれるが、こりゃあキツそうだ。
「書庫の本に、当時、どうやって対処したのかは書いていなかったの?」
リタが良い所に気付く。
「書いてあった。対処というか……どうやってやっつけたかって事なんだが」
「ほう。倒す方法はあるんだな。なんて書いてあったんだ?」
「見たことの無い魔法で倒したんだってさ」
……は?
「それだけ?」
「ああ。当時、世界最強と言われていた超人メリー・トトって奴が見たことの無い凄え魔法でぶっ飛ばしたんだと。パルゥス歴1868年とあったから何年前だ、ざっと3700年程前か?」
何それ、全く参考にならんし。
「それだけじゃなあ……」
やれやれ……と頭の後ろで手を組んだ時、クラウスが口を開いた。
「いや。それはそれで有効な情報かも……」
「ん?」
オレストが怪訝な表情。
「メリー・トトとはミラー系魔法を極め、オリジナルの破壊魔法を多く編み出した、仰る通り、世界最強と名高かった魔術師ですが、彼は最終的に死古竜に敗れた、とヒムニヤ様に教えていただきました」
それを聞いてオレストがポンと膝を叩く。
「ほう。つまり、その死古竜とかいう奴よりは弱いってことだな」
「いやぁ……強さについてはどうかな。微妙だ」
俺もその話は聞いた。
だが……
「死古竜の強さは、古代神の呪いによる無限の再生能力だ。あれにはヒムニヤもどうしようもなかった。結局、ツィさまが呪いの元をぶっ飛ばしてくれたおかげで破壊できたが……メリー・トトはあれとまともにやり合ったんだろ。そりゃいつかは負けるさ」
「なら、あれとの優劣はわからないわね」
「そういう事だ。だが、1つ分かるのは、あれほどの瞬時の再生能力は無いって事だな」
フームと唸るオレスト。
「お前達……面白そうな旅をしているなあ。俺も付いて行こうかな」
また適当な事を。
「思いつきで喋るなよ。お前、アスガルドの聖騎士なんだろ? 一応」
「うむ。だが、お前達の目的は世界共通で取り組まねばならん問題だ」
「わかったわかった。期待しないで待ってるよ」
とにかく、これで当面の動きが決まった。
神の種はオレスト、リンリン、リディア(マメ)が担当。
エルトルドーは残ったパーティメンバーで担当する。
ヘンリックには、やはりエルトルドー征伐について来てもらう事にした。思ってたより、こちらの方がリスクが大きい。
「俺達にはメリー・トトのようなミラー系統を扱える魔術師はいないが……なに、今まで散々、修羅場を乗り越えてきたんだ。楽観は出来ないが、悲観する必要も無い。神の種もきっと見つかる。皆……よろしく頼む!」
おお―――! と一致団結した所で解散、その足で俺達はヨトゥム山に向かったのだった。
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