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第5章 陽の当たる場所に
破壊の神 ミラー(3)
しおりを挟む王城から5日間の行程。
ようやくヨトゥム山の麓に着いた。
魔法のかかった『立ち入り禁止』のロープを潜り、山に入る。時間は夕方の少し前。
エルトルドーがどこにいるかは分からないが、オレストが出会ったという辺りまで行く事にする。
この山は木々が濃く、まだ陽はあるのに暗い。傾斜はさほどでも無いが、山に入った途端に襲ってくる寒気。霊気と言っていいものを感じる。
「こりゃ、あのリッチ級だな……」
思わず呟く。
リッチもあれ一体をやっつけるのに相当苦労した。
またあんなのと戦うのか……?
ひょっとしてまた異次元みたいなとこに連れて行かれるのか?
そう考えると、この場にエルナがいない事がとても心細く思ってしまう。
……いや! そんな事を考えていてはダメだ。
今いるメンバーも苦難を乗り越えた仲間、あの頃より数段強くなっている。
仲間を信じず、何を信じるというんだ!?
どうやら少しビビっているらしい。自分を奮い立たせて、山道を進む。
段々と勾配がキツくなってくる。
それと共に霊気が少し薄くなったか……?
む? 行き過ぎただろうか。
だが、オレストが出会ったと言っていたポイントは、地図ではまだ先だ。
ふと左側から嫌な気配を感じる。
皆にちょっと待て、と声を掛けて1人で偵察に行く。
少し歩いて、ゾッ――とする。
崖だ。
かなり高く見える。
正確には底が暗くてどこまで続いているのかわからない。
ここは都市部から見ても死角でわからないが、超巨大な何かでえぐり取られたように崖になっている。
幅は10メートル位なので、アデリナがいれば簡単に向こう側にロープを張れる距離だが、知らずに踏み込み、ここに落ちたら、さすがの俺でも生きていられる自信は無い。
取り敢えず、差し迫った危険が何も無い事を確認し、引き返す。
皆に「崖注意!」と伝え、また先に進む。
更に1時間ほど進むと、前触れなく平坦な場所に出た。
「あれ?」
「ん?」
皆、一様に首をひねる。
この平坦な場所は、人工的なものだ。
立ち入り禁止区域にこんな所が?
オレストがくれた地図には載っていない。
「昔、作られたものですかね? オレストさんと私達とで少しルートが違うのでしょうか」
クラウスも首を傾げる事しきり。
「かもしれないな。今日はもう陽が落ちる。丁度いい。ここでテントを張ろう」
火を焚き、食事にし、見張りを交代制にし、その日は終わった、筈だった ―――
―
「隊長、隊長……」
「ん……」
体を優しく揺すぶられて眼を覚ます。
クラウスだ。今、見張りはクラウスか。
「う……どうした?」
「声が……聞こえませんか?」
「なに?」
テントから出て、耳を澄ます。
(……!)
(……ナ……ヤ!)
(う……わ……)
(ディ……ヤね……さん!)
確かに。
どっちかというと、下の方から聞こえる。
「やはり、登り過ぎたか?」
「かもしれませんね」
かすかに剣戟の音も聞こえる気がする。
誰かが戦っているのかもしれない。
相手がエルトルドーだとすれば、遅れると取り返しがつかなくなる可能性が高い。
「クラウス、みんなを起こして後から来い。先に行く」
「わかりました。気を付けて下さい」
言い捨てて、松明一本を手に取り、飛ぶ様に斜面を駆け下りる。
夜も更けている為、視界は悪い。
ほぼ、登ってきた時の記憶と勘で駆け下りる。
何やら嫌な予感が……強烈に嫌な予感がする。
途中、何度か転びそうになりながらも音のする方に、する方に、と急ぐ。
途中から声がしなくなり、戦っているような音だけが聞こえてくる。
そして駆け下りるほどに濃くなる霊気、そして、瘴気!
間違いない。
いる。不死の怪物エルトルドーが。
今、どの辺りか曖昧だが、結構降りてきた筈だ。
物音は近い。
そして、見えた!
あれか。オレストが言っていた、不死の怪物、エルトルドー。
ダンジョンに生息するヒカリゴケのように緑の体躯を薄ぼんやりと光らせ、歩く度にその前後に不死者が増殖している。
まずいぞ!
女性が3人、男が1人、完全に取り囲まれている。
男は気絶しているようだ。その為、女性達はそこから身動き出来ないのかもしれない。
素晴らしい剣捌きで近寄る不死者を葬っているが、相手が悪い……
「キリがないわ! ラディカ姉さん、後はお願い!」
「待ちなさい、ディヴィヤ! 何をするつもり!?」
あと少しで辿り着く、という時、ディヴィヤと呼ばれた女性がエルトルドーに抱き着いた! かと思うと、そのまま横に押し進み……!!!
あそこは……!
ダメだ、そっちは!!
あの崖!!!
「チッッッ!!」
ダンッッ!!
渾身のジャンプ!
「聖竜剣技! 『照』ァァ!!」
ここにいる不死者はほぼ範囲に入った!
聖属性の光撃を浴びせ、一撃で仕留める。
しかし俺の視界から、崖へと消えるエルトルドーと1人の女性。
クソッ!
「残ってる不死者は頼む!」
俺を見て呆然と突っ立っている女性2人にそう叫び、そのまま、崖のあった方へ再び、ジャンプ!
ヒィィィィィィッッッ!!
2度目の飛び降り! 恐え!
だが見えるぞ。落ち行く緑の光源と、少し離れた位置にいる女!
「火竜剣技!!」
美しい金髪を靡かせるその女性が落ちそうな辺りに向けて、レーザーポインターをセット!
「『爆』!!」
ドオオォォォォオンン!!!
爆風で女を噴き上げる!
そして、見事、落下直前にキャッチする。これは自分を褒めてあげたい。後で皆に自慢しよう。蝙蝠谷のように魔力無効じゃなくてよかった。
「風竜剣技! 『翔』!」
続けざま、竜巻を発生させ、女性を抱えながらうまく、風に乗る。さすがにこの高さと2人の体重、気流で登りきる事は無理だが、ダメージなく着地する事は可能だ。
ドンッ!!
着地!!
……と足場が悪く、少し蹌踉めき……
ダメだ、コケる!
せっかくここまでパーフェクトだったのに!
せめて、抱えた女の子を下にしないよう、俺の背中から倒れるように、体を入れ替える!
そして驚いた事に、てっきり落下中に気絶してるだろうと思っていた、この金髪の女性。しっかりと目を見開いていた!
そして見つめ合ったまま……コケた!
ドスンッ!
ムチュ……
「ん……」
悩ましい声を出す、見知らぬ美しき女性とキス……
ごめんなさい。リディア、アデリナ。
でも、わざとじゃないんだ……
時間にして2、3秒。
驚いて離れるか、ぎゃああっと叫ぶかするかと思いきや、この女性、俺と唇を重ねたまま、頰を赤らめる訳でもなく、何故かまじまじと俺の顔を見つめている。
あれ。もうちょっとしててもいいのかな……
……が、残念、時間切れだ。
キィィィィィィン……
来た来た。
敵意感知。
離れるのが名残惜しいが、そんな事は言っていられない。俺の上に乗っかってる、そこそこ大きな体躯の女性の肩を掴んで、ゆっくりと引き剥がす。
うむ。良い肩、二の腕の筋肉をしている。どこぞのお姫様、という訳ではなさそうだ。
「怪我はないか?」
「え!? あ……はい……」
何やら物凄く俺の顔をジロジロと見てくる。何だろう? だがまず、さっきのキスの件をハッキリさせておかないと後で大変な目に会う筈だ。
「取り敢えず、言い訳をさせてくれ」
「え?」
「今のはわざとじゃないんだ、美しいお嬢さん」
「……は?」
あまりにも想定外なセリフだったらしく、目を見開いてポカンとしているが気にしない。
不慮の事故である事を最初に言っておかないとな。
「次に現状だが、さっきのあの緑の奴は相当ヤバい奴だ。今しがた、俺達に敵意を向けた事を感知した。動けるなら逃げろ。動けないなら俺の後ろに隠れてろ」
「あ……貴方……」
「お喋りは以上だ。奴が、エルトルドーが来た」
「……エル……トルドー?」
俺の視線の先、俺達から死角になっている場所に落ちたらしいエルトルドー。
どうやらもう、復活したらしい。
この高さから落ちたのに。
物理無効だからか。
ズズズ……
ジュポッジュポッ
ズズズズズズ……
ジュポッジュポッジュポッ
かっは!
気持ち悪い!
オレストの言う通り、人の形はしているものの、あんな人間はいない。
何やら液状のものが常に頭のてっぺんから溢れ出し、ドロドロと流れ出ている。
指を伝い、緑の体液が地面に落ちると、そこから死霊や幽鬼が生まれている。
歩く度に不死者が生まれるってのは、なるほど、こういう事か。
「参ったな、こりゃ……想像以上の気持ち悪さだ」
女性を背後に庇いながら立ち上がる。
「あいつを好き勝手に歩かせたら、あっという間に不死者に取り囲まれるわ」
ズズズ……ジュポッ
「そのようだな。お仲間の所にいた、上の不死者はほぼ殲滅しておいたから安心してくれ」
「え……!?」
そして、数秒の間を開けて。
「あ……ありがとう」
……
ビィィィィィン!!
俺のアンテナにかかった!
今、絶対、いい顔してる筈だ。
振り向いて覗き込みたい!!
だがそんな熱烈な思いはおくびにも出さない。
「ほどなく俺の仲間も来るだろう。上は大丈夫だ。問題は、俺達だ」
「……! 貴方の仲間もいるの!?」
「ん?」
「あ……いや……」
ズズズ……
ジュポッジュポッ
「やれやれ。折角、こんな美しいお嬢さんに出逢えたというのに……あまり長話も出来そうにないな。君、名前は?」
「……! ディヴィヤ……」
「ディヴィヤ……俺は、マッツ……」
名乗ろうとした、まさにその時!
《マッツ……オーウェン……》
ヒィィィィ……
数人でハモっているような、気色の悪い声……
目の前のアイツだ。
エルトルドーが俺の名を!
ズズズズズズ……
《ついに……ここまで……来たのか……》
エルトルドーの本体は視線が定まらない感じだが、意識は明らかに俺に向いている。
「ちょっと待て。ディヴィヤに誤解される。はっきり言っておくが、俺はお前なんか知らない。誰だ、お前」
《フ……フフ……私を前に……さっきから……その女の事ばかり……考えてるな……? 全く……いい度胸だ。だが……嫌いではない》
ドッキィィィィィン!!
心が読めるタイプの奴!!
これは……俺、最大のピンチ!!
「……え? ……は?」
見なくてもわかる。
ディヴィヤの頭上に『?』がたくさん浮かんでいるだろう。いろんな意味で。
しかし、それは俺もだ。
なんだこいつ。
俺はテンさまに『精神操作無効』という素晴らしい能力を授かっているというのに……
ま、時々、リディアやアデリナには読まれちまうがな。
「お前……どうして俺を『読心』出来るんだ?」
声に出してはいないが、目の前の気持ち悪い怪物が少し笑った気がする。
《テンに……能力を2つ……貰ったか》
ゾクリ……
この山に入って感じた霊気、ずっとしていた嫌な予感。
これはヤバい。
「何モンだよ……お前……」
ズズズ……と少しずつ近付いてくるエルトルドーを前に、本能的に後ずさってしまう。
ディヴィヤの手を後ろ手に握ろうと、振り向かずに左手で弄ると、ディヴィヤの方から手を繋いで来た。
ディヴィヤの手が震えている。
お互い、この肌寒い山の中で、汗びっしょりだ。
何だ、掴んでどうする?
まさか、逃げたいのか? 俺……
《良い……感覚をしているな。さすがだ。マッツ・オーウェン》
ズズズ……ジュポッジュポッ
どんどん生まれる不死者。
だが、何故か俺達を襲いにくる気配は無い。
《かなり喋りやすくなってきたぞ。少し慣れてきた。なにせ……数千年ぶりに動き出したものでな》
ウニョウニョと手を動かすエルトルドー。
《少しは見当がついているかもしれんが……私は『破壊の神ミラー』の一部》
《ツィとテンに愛されし男。逃げるか、戦うか、どうするね?》
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