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第5章 陽の当たる場所に
破壊の神 ミラー(5)
しおりを挟むヘンリックに引き上げられ、何とか登り切る事に成功。
「大丈夫? マッツ!」
アデリナが駆け寄ってくる。
「ああ。大丈夫。それより皆、気を付けろ」
肩を抑え、立ち上がる。
それを見たクラウスが瞬時に治癒してくれる。
「不死の怪物エルトルドー。その正体は破壊の神ミラーの一部だとさ」
穴の塞がった肩をさすりながら説明する。
「か……神?」
リタが絶句している。
ヘンリックですら、驚愕の表情だ。
「さっきのはお前の『魔皇』だろう。あれでもダメだったのか」
「いや、体は確かに四散したんだがな……再生したのか、魂だけなのか、今の状態がよくわからんが、とにかくまだ生きている」
「どうします? 一旦、退きますか?」
クラウスが眉を寄せて俺の顔色を伺っている。
「いや、オレストとの約束だからな。ここで倒す。だが……」
ディヴィヤと……そして、あれはマラティだな?
なるほど、言われてみれば。
……という事は、残りのショートカットの子が妹って言ってた子か。
「ディヴィヤ。お前達は逃げろ」
「え?」
聞き返したのはディヴィヤではなくマラティだった。
「お前達は関係無い。単に巻き込まれただけだ。何か仕事してたんだろ? その小太りの男が目的か?」
地面に転がってフガフガともがいている太った男。
全く嫌な顔をしている。
ニヴラニアのあいつとよく似ているな。
「察する所……どうせお前、悪徳商人か何かだろ。人相がラッドヴィグとそっくりだぜ。今の話、聞いただろ? てめえの足で走って逃げなきゃ、あの怪物に喰われるぜ?」
モヒ~~と言いながら立ち上がる男。
「さ、これで大丈夫だろ。ディヴィヤ、行けッッ!」
するとショートカットの子がポツリと呟く。
「あなたがマッツ・オーウェン……」
両の手のひらを胸のあたりで組み合わせ、ボ――ッとした顔で俺を見つめている。
「君が噂の妹さんだな? サインなら後でやるよ。まずは逃げろ」
有無を言わさない口調で言い放つ。
だが、ディヴィヤが一歩、前に出る。
「マッツ……私も戦うわ!」
「ダメだ」
もう一度、ディヴィヤにピシャリと言い切る。
「お前達が強いのはよくわかっている。だが、こいつは相手が悪い。多少上等だろうが何だろうが、普通の武具はまず、通らない。ディヴィヤは見てただろう?」
「……」
何か言いかけるが、口を閉ざしてしまうディヴィヤ。
「敵意が大きくなっている。一刻も早くこの山から下りろ。えっと……元マラティのお嬢さんもだ!」
本当の名前を知らないので、取り敢えず知ってる名前で叫ぶ。
「マッツ。私の名はラディカ。私達、また貴方達に助けられたのね……借りはまとめて、必ず返すわ」
そう言うと、
「行くわよ、ディヴィヤ! ナディヤ!」
サッと決断してくれた。
早く行けッッ!
走っていく足音。1人、立ち止まった。
ディヴィヤか? 早く行け!
タッタッタッタッタ……
よし、これで気掛かりは無くなった。
そして感じる。
途轍も無い力を持つ奴がこの下から上がってくる。
「うう……こりゃあ、超ド級の魔力だ。リッチどころじゃないぞ」
シュタークスを解き放ち、いつ飛び出て来られても大丈夫なように警戒する。
「ビリビリ来るわ……でも、もう1人じゃないわよ、マッツ」
『青い聖剣リゲル』、『赤い聖剣ベテルギウス』を構えた頼もしい双剣使いリタが右側に並び、俺に向かってパチッとウィンクしてくれる。
「よかったな、1人で来なくて」
『魔槍レベッカ』を手に持ち、左側に並ぶヘンリック。
全くだ。
オレストの奴に殺されるとこだったぜ。ま、結局はちゃんと言ってくれてるんだがな。
「絶対に皆を守ります!」
後ろに超強力なツィ系統魔術師クラウス。
そしてもう1人、後ろに控えるのは……
「マッツ……さっきのディヴィヤって女性、好きな人リストに入ったの? 何番目?」
「ブ―――――――――ッッ」
「余裕あるじゃない、アデリナ」
振り向きはしないが、リタがアデリナに笑いかける。
全く……
しかし、鋭い!!
たったあれだけのやり取りで、何かあった、と感じるとは……
『魔弓ペルセウス』を操る弓士、アデリナ。
「来るぞッッ!!」
ウオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
崖からバカでかい唸り声を上げながら、姿を現わす。
不死の怪物エルトルドー!
だが、これは、思念体か?
「やはり、実体はさっきの一撃で塵になったようだ」
見た目の作りはさほど変わらないが、大きさが数倍、でかくなっている。
ヘルドゥーソの思念体のようで、輪郭が薄ぼんやりとしており、空間に浮かんでいる。
さすがは神さま。何でも有りだな。ズラッと並んで待っていた俺達を見下ろし、
《おお。見事だ。よくこれだけの戦力に仕上げたものだ。だが……》
何故か満足そうにしているエルトルドー。一体、何なんだコイツは。
「しゃ……喋ってる……」
クラウスの口から驚きが漏れる。
エルトルドーが左手を空に掲げると同時に、辺りを黒い光が包む。
「ヒッ!!」
みっともない声が出てしまう。
パァ――――――――――――ッ!!
その光の黒が強くなったと同時に、体に凄まじい衝撃が走る!!
ドンッッッ!!
「グアッッ!!」
「ウアアアッッッ!!」
全員、ぶっ倒れてしまう。
なんだ、何の攻撃だ……
雷を受けたような衝撃を感じる。
《まだ足りぬ。それでは『魔力の暴風域』でヘルドゥーソに嬲り殺しに会うだけだ》
言いながら俺達の手前まで、スーッと移動してくる。
「な……」
なんだ、何を言っているんだ、こいつは……
こいつの目的は何だ?
「お前を……倒しゃいいんだろ?」
レベッカを杖代わりに立ち上がるヘンリック。
「そうね。まずは……それからだわ」
続いてリタ。
「やりましょう。ミラー様そのものならともかく、一部に負けるわけには」
「いかないよね!」
クラウスとアデリナも立ち上がる!
そうだ。
俺達の旅は、こんな所で、こんなポッと出の奴に負けていいような旅ではない。
俺も立ち上がり、一言だけ呟く。
「行くぞ」
「「「「おお!!!」」」」
エルトルドーが右手を上げ、俺の頭に照準を絞る。
見えない系攻撃だ。
だが、臆しはしない!
「火竜剣技!」
なぜなら……
「『絶対魔法防御』!!」
虹色に煌めくバリア!!
クラウスの完全なる魔法防御スペル!!
チカッ……ドンッ!!
俺の眉間を狙ったエルトルドーの攻撃に、バリアはヒビも入らない。
「聖芒!!」
ヘンリックが六芒槍術の構えに入り、後ろからアデリナが弓を引く音!
「特大の奴、行くよ!!」
俺も行くぜ!!
「『断』!!」
思念体の首を切断! 更に魔法の火力で思念体ですら燃やす!!
「ドォォォォォォリャアアアァァァァ!!」
魔弓ペルセウスの一撃!!
だが、ペルセウス自体はあくまで物理攻撃、エルトルドーに効くものだろうか……?
ドォォォォォォォォン!!
あれは、ヴォルドヴァルドが作ってくれた竜の鱗の矢かッッ! なるほど、これでペルセウスの弓はどんな相手でも通用する!!
俺の断で離れた胴に風穴を開けたアデリナの一撃!
更にヘンリックが追い打ち!
「『戦乙女』!!」
凄まじい勢いの突きの連打!! その穂先から衝撃波が発生する!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!
《ウウ……ムム……グオオオ……》
しかし、効果はまだ終わらない!
更にその突きの数分と思われる無数のヴァルキリーを召喚、それぞれが槍の攻撃、恐らくは魔法属性の攻撃を加えるッ!
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッッッ!!
《ウゥォォォォォォォォ!!》
苦しみながら、辛うじて形を保つ左手を掲げ、再び黒い光を放ち始めるエルトルドー。
だがッ!
ドンッッッ!!
クラウスの見えない攻撃によって、エルトルドーの左手が弾け飛ぶッ!!
しかし、こいつは闇雲に戦っていてもダメだ。
どれだけ目に見える部分が四散してもきっと死なない。
ふと、オレストとのやりとりを思い出す。
―――
「そんなもの、お前がやっつければいいじゃないか」
「なら、聖剣を返してくれ」
「ダメだ」
―――
聖剣リゲルとベテルギウスか……。
よし。リタの顔を見ると、リタも俺を見ていた。
俺と目が合う。
2人で頷き、意思が伝わる。
「クラウス、絶対防御!! ヘンリック、アデリナ! リタを援護! トドメを差す!」
「『絶対障壁』!!」
全員に展開される、完全防御!!
《おお! それは……》
神の一撃を防ぐバリアだ!
クラウスの魔力も以前とは比べ物にならない。格段に上がっている。
《ウムウム……》
何やら頷きながら、両手の指から赤い光線を放つ!
「青竜剣技!『神竜』!!」
シュタークスの先端が音速を超え、ヘンリックの槍術に続き、衝撃波を放つ!
《神竜……!》
現世最強生物、竜のイメージを具現、水属性のブレスを吐く!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ!!
赤い光線をブレスで返り討ちにし、尚、思念体をズタボロにしていく!
「六芒!『光撃』ッッ!!」
六芒全てをフル回転、ヘンリックの持つ魔力全てを使い光属性の魔撃を生成、放出!!
更に魔槍レベッカで相手の魔力を吸収、再利用する無限攻撃!!
《グガワワワワワワワッッッ!!》
効いている!
「オゥリャァァァァァ!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!
ペルセウスの連射と、ヴォルドヴァルドの矢による効果で、もはや見る影もないエルトルドー!
《見事……!!》
「感想は早いわよ!!」
リタ!
「行け―――――――――ッッ!!」
「ハァ――――――ッッ!!」
物理無効を無効にする『赤い聖剣ベテルギウス』と、最強の攻撃力を持つ『青い聖剣リゲル』の超連撃!!
ズバババババババババババババッッッ!!!
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
……
「……」
「どう?」
「消えたか?」
……
姿は消えた。
敵意も消えた。
「消えた……ようだ」
だが、その時、俺達の頭に直接響くエルトルドーの気持ち悪い声!!
《見事見事!!》
「ヒッ!」
アデリナが悲鳴を上げる。
「やれやれ……どうやったらいなくなるんだ?」
シュタークスを肩に担ぎ、座り込んでしまう。
《まずはギリギリ及第点。他にも仲間がおろう。これでヘルドゥーソとの対決に少し楽しみが増えたというもの。一方的だと面白くないからのう》
「貴方……かつて、メリー・トトにやられたんでしょう? メリー・トトは私達よりもっと強かったのかしら?」
リタも呆れ顔でへたり込みながらエルトルドーに話し掛ける。
《メリーか……懐かしいのう。奴は私の弟子みたいなものだ。秘術を教えてくれというから教えてやったのだ。今と同じように、それにギリギリ合格点を出し、再び眠りについたまで》
「メリー・トトにやられた訳じゃなかったんですね……」
クラウスが呟く。
ヘルドゥーソが魔神と記されていたり、歴史ってのは、それを見て記した人の主観だからな。
「で、思念体でない、本体のヘルドゥーソってのはそんなに強いの?」
《それは自分の身をもって確かめるが良い……と言いたいところだが、奴も私を崇める1人。少し自慢させてもらおうか。昔、ヘルドゥーソにプレゼントを1つやった。そのお陰で『魔力の暴風域』における奴の体力は『無限』。長期戦になれば、お前達に勝つ術は無い》
「そんなのズルい!!」
アデリナが口を尖らせる。
《ズルくない! そもそも、そこの赤眼の男とて、生まれつきツィに素晴らしい特性を与えられ、幼少期にテンより良いものを貰っておろうが》
なんと!!
「俺の『神視』と『超治癒』は、ツィ様の贈り物だってのか!」
これはやはり、ツィさまと結婚してあげなければ……
《ぶわははははッッ!! 奴らに好かれるだけあって、面白い奴……ま、頑張って旅を続けるが良い》
しまった。こいつ、俺を読心できるんだった。
「……消えてくれるの?」
《うむ。用は済んだし、次は何千年後かのう。また面白い奴が現れたら私も出現する。ではさらばだ》
そう言うとパッと辺りのモヤが消え、いや、そのモヤも幻覚だったのかもしれないが……
山全体を覆っていた霊気も無くなる。
急に鳥や動物の鳴き声がそこかしこで聞こえ出す。今までビビって息を潜めていたってところか。
「取り敢えず、オレストの依頼は達成したって事で、いいんだな?」
ヘンリックが立ち上がり、座っている俺に目線を落とす。
「ああ。相手は神さまだ。嘘はつかんだろう」
「降りましょうか」
リタに促され、アデリナに手を貸して立たせる。
すると、
「マッツ!」
上目で俺を睨むような目つき。
何となく、嫌な予感……
「ひょっとして……リストにツィ様も入ってるの?」
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