神の種《レイズアレイク》 〜 剣聖と5人の超人 〜

南祥太郎

文字の大きさ
190 / 204
最終章 剣聖と5人の超人

剣聖と5人の超人(9)

しおりを挟む

 激昂するヘルドゥーソに破邪の魔剣シュタークスをピタリと向け、マッツが言い放つ。

「さて、後は削りあいだ。覚悟しろ?」
「覚悟するのはお前達だッッ!!」

 ヘルドゥーソがマッツに向かって吠えるのに割って入るオレスト!

「いいや、お前だ」

 オレストの斬撃!!

 バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュッッ!!

 今までのように切り刻まれる体!
 そして……初めて流す血!!

 だが、即座に回復、再生する!

「おっと、まだ回復しやがるか。しかし……手応えあったぜ!」

 そこに隊列最後尾からの超高火力遠距離攻撃!

「行けッッ! ペルセウスッ!!」

 ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!
 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

「りゃぁぁぁぁッ!!」

 爆煙に紛れ、接近したリタの踊るような双剣の連撃!

 ザンッザンッザンッザンッザンッザンッザンッ!

 血飛沫を上げて苦しむが、しかし瞬時に再生し、指からビームを撃ちまくるヘルドゥーソ。

「ぐわぅ!」
「あぅ!」

 最前線にいたオレストとリタが撃ち抜かれてしまう。

「『神の癒しゴット・ヒーリング』!!」

 すぐさま治癒スペルを放つクラウス。

六芒アンゼクセック!『光撃リヒト・ショック』!!」

 魔力吸収する魔槍レベッカとのコンビネーションで、ヘルドゥーソに対しては半永久的に打撃を与え続ける事の出来るヘンリックの六芒槍術『光撃リヒト・ショック』!

 ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!

「ウガァァァァァァ!!! 無限の再生力はなくなったが! そもそもの地力がキサマらとは違う!」

 体を半分消し飛ばされながらも、両手を広げ、攻勢に転じるヘルドゥーソ!

「『三千闇ハイメル・ドンクル』!!」

 またもや空に浮かぶ黒いつらら群!
 マッツ達に向かい、雨あられと降り注ぐ!

「『絶対障壁アブソル・バギアン』!」

 リディアの絶対防御が発動し、つららを見事に防ぐ。

「ムゥオオ……『滅亡の日ハルマゲドン』!」

 三千闇ハイメル・ドンクルと並行詠唱される超強力な範囲魔法!

「『絶対魔法防御ソリュマギィ・ヴァーンティン』!!」

 リディアの絶対障壁アブソル・バギアンに重ねて更にバリアを張るクラウス!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!
 ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッッッ!!

「バリアが切れるッッ!!」

 リディアの絶叫!

 バリィィィンッッ!!

 圧倒的な物量のつららが降り注ぎ、遂に弾け飛んでしまう2つのバリア!

 ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッッ!!

 更に彼らの頭上に降り注ぐ隕石!

「グアッ!」

 クラウスが隕石の破片にやられ、吹き飛ばされる。
 飛んでくる隕石を潰していたヘンリック、そしてラディカ、ナディヤも次々と倒れてしまう。

 辛うじて立っているメンバー、マッツ、リディア、アデリナ、ディヴィヤ、オレスト、リタ、そしてコンスタンティン。
 その彼らも血だらけになり、ヘルドゥーソの最期の猛攻の前に一気にダメージを食らってしまう。

「グゥォォォ!! 滅ぶが良い!!『滅亡の日ハルマゲドン』」

 無限の体力の源を断ち切られ、リミッターが解除されたかのように魔力を振るうヘルドゥーソ!

「ソ……『絶対魔法防御ソリュマギィ・ヴァーンティン』!」

 リディアの魔力も、もはや底をついた。
 最後に残った魔力をバリアに注ぐ。

 ドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!

 そしてマッツ、血だらけになりながらも前方に円を描くように魔剣シュタークスを回し、特大剣技の準備を終わらせる。

魔竜剣技ダヴィドラフシェアーツ!」

 鈍く白く光る魔剣回転の跡、大きな光の輪が浮かび上がる。

「『竜の息吹ドラフ・アーテム』!!」

 マッツの背後に、大きく口を開けた黄金に輝くドラゴンのイメージが発現し、一気に隕石をふきとばす!

「グガァァォァァァ!! この世は破壊せねばならんんんんん!! 破壊して! 全てを殺して! 私もいなくなるのだ!!」
「キレてんじゃあ……ないわよ!!」

 バシュッ!!

 ヘルドゥーソの目の前に現れた血まみれのリタ!
 だがその見た目以上に右肩のダメージが強いらしく、左手に持つ史上最強の攻撃力を持つ聖剣ベテルギウスのみでの攻撃!

 当然、リタの動きにキレがない。足もやられているようだ。ヘルドゥーソは必死でその振り下ろしを後ろに避け……

 ピカッ!

 チュィィィィィィィンッッ!!

「ああぅッッ!!」

 指先からの光線で撃ち抜く!!

 腹から折れるリタ。
 腹部に小さな穴が開く!

 しかも運の悪いことに、そのビームがリタの背後、直線上にいたリディアの心臓を貫く!

「ああ!!」
「リディア!!」
「いや、大丈夫だ、マッツッッ!」

 リディアのすぐ側にいたコンスタンティンが、すぐに回復魔法を唱えたのだ。だが、リディアは心臓が射抜かれた痛みとショックで気を失ってしまう。

 ふらつき、蹌踉めきながら腹部を押さえ、リタは必ず来るであろう、チャンスに備えて立ち上がる。

 そしてリディアをそっと地面に寝かせてヘルドゥーソを睨みつけるコンスタンティン。彼はヘルドゥーソの体力が無限でなくなるのをずっと待っていた。彼の、いや現世、最大最強と言って良い、対『世界の眼』専用魔法を撃つ為に。

「皆、回復を使わなくてすまないが、今からヘルドゥーソに僕の残った全魔力を使う! マッツ……その後は頼んだよ」

 無言で頷くマッツ。

 シュィィィィィ…………ン。

 透き通るほど美しい『青』に光り輝くコンスタンティンの全身!

「よもやまた、こんな呪文を使う事になるとは……人生とはわからないものだな……エッカルト」

 そんな独り言を言いながら両手を高らかに空へと掲げる。

 するとヘルドゥーソの頭上、数十メートル程の高さの位置に誰も見た事のない、途方もなく大きな、そして複雑な『印』が現れる!

「な……なんだ……これは……」

 只でさえ瞼の無いヘルドゥーソの目が一段と大きく、そして怯えを示す震えを見せながら、呆然とそれを見上げて立ち尽くす。

「『世界の眼』にいたモンスター3万8659匹を一撃で葬った最強の攻撃呪文、食らうがいい!」

 コンスタンティンのまでが青く青く、輝き出す!

「食らったら、くたばれッッ!!『死の雨トーデス・バーリッシュ』!!!」

 カッ―――

 が輝きを強め、眼を開けられないほど辺りを光で満たした、その瞬間!

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 降り注ぐ光線のシャワー!!
 ヘルドゥーソに向けて、印の至る箇所から放たれるビームの雨!

「グォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!」

 ズタボロになり、細切れになり、再生し、しかし一方的にやられるヘルドゥーソ!!


「なんじゃ、あの……あり得ん攻撃力は。彼奴が《放浪者》コンスタンティンか」

 ヒムニヤと攻防を繰り広げていたサイエンですら、一瞬見惚れてしまうほどの圧倒的な攻撃力!

 延々と3分ほど光線のシャワーを浴びせる。
 もはや流れ出る血すら止めることの出来ないヘルドゥーソ。明らかに体力が底をついた!


 そして―――

 遂に、光線の雨が終わる。
 共に棒立ちのコンスタンティンとヘルドゥーソ。


「グ……ゲボッ……」

 ヘルドゥーソが大きな血の塊を口から吐き出す。

 が、それと同時に、よろよろと指を向け、コンスタンティンを撃ち抜くビームを発射!!

「ぐ……!!」

 バリアで防ぐ事も出来ず、まともに胸に食らって後頭部から仰向けに倒れこむコンスタンティン。

「コ、コンスタンティン……」

 マッツの呻き。

 攻撃したヘルドゥーソの方も膝をつく。だが力を振り絞り、今度はマッツに向かい、光線を何度も放つ。

 シュンッ!
 シュンッシュンシュンシュンシュンシュンッッッ!

「ガッ……グッ! う……ギ……ガッ……!」

 パタリ。

 体を穴だらけにされ、うつ伏せに倒れこむマッツ。
 倒れ込んだ地面から血が放射状に、大量に流れ出る。

 もはや動けるヒーラーはいない。

 リンリンを手中に収め、ヒムニヤ、ヴォルドヴァルドは今、身動きが取れず、最も警戒していたマッツとコンスタンティンは遂に倒れた。

 体はズタボロながら、口の端を上げ、ほくそ笑むヘルドゥーソ。しかし、その膝をついた状態で、不意に大きく仰け反る!!

 ドンッ!

「グァゥッ!!」

 それはペルセウスの魔弓とヴォルドヴァルドお手製、破魔の矢のペアによる攻撃だった。弾道を曲げ、無音で近づき、ヘルドゥーソの背中からヒット!

「うぉぉぉ……ペェルセゥスゥゥゥ!!」

 もはや狂人のように目の焦点が定まらないヘルドゥーソの闇の波動!!

「あ……うぅ……」

 避ける体力もなく、アデリナはまともにそれを浴びてしまい、気を失ってしまう。

 しかしヘルドゥーソも相手を操る余力が残っていない。

 今、かろうじてこの場で立っているのは、リタ、オレスト、ディヴィヤ、そしてヘルドゥーソのみ。

 ある者は隕石で、ある者はつららで、ある者は光線で、全員、血だらけで立つのもやっとの状態。

 その中で最もダメージを食らっている筈のヘルドゥーソが最初に動く。

「ハァハァ……さぁ……闇を……受け入れろ」

 俯いてそう言うと、漆黒のオーラを纏い始める!

「闇の……」

 バッシュッッ!

 チャンスを待っていたリタによる聖剣ベテルギウスでの一撃!!

 ヘルドゥーソの右肩から左の太ももにかけて、斜めに斬り下ろした!

「あ……あが…………波動!!」
「しまっ……」

 真正面から闇の波動を受け、棒立ちになったリタの手から、無情にも聖剣が落ちていく。

 スッ……

 しかし! ベテルギウスは地面までは落ちなかった!

「オレ……ストッ!」

 ガチャンッッ!!

 最後の力を振り絞り、ファルシオンでベテルギウスを打ち払い、高く空中に打ち上げるディヴィヤ!

 高くジャンプし、棒立ちのリタの頭上で一回転したオレストが、その血まみれの右手でベテルギウスを空中で掴む!

「よくやった、ディヴィヤ!」

 スタッ!

 ヘルドゥーソの目の前に力強く降り立つオレスト。

 彼の祖先、聖騎士オリオンが持っていた無敵の聖剣ベテルギウスが遂にオレストの手の中に収まる。

「返って来いベテルギウス! お前の真の主人あるじの元へ!」

 その檄に呼応するかの様に、赤く、強く、煌々と光りだす聖剣ベテルギウス!

 シュィィィィィ……ンッ!

「オレストォォォォ! お前如きィィィィ!!」

 必死でオレストに手のひらを向けるヘルドゥーソ。
 だが、その腕を容赦なく切り落とすオレスト。

 ザンッ!

「ウガッ!!」

 返す刀で下からの打ち返しを浴びせる!

 バババッとヘルドゥーソの血がほとばしる。

「ウガァァァァァァァァァァ!!!」

 もはや、傷はほぼ再生しない。
 だが魔力は依然、無限!

 ヘルドゥーソの瞳の無い左目が黒く、鈍く光る。

「『滅亡の……日ハルマゲ……ドン』」
「ぐ……!」

 ドンドンドンドンドンドンドンドン!
 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!

 もはや体力尽き果てかけた彼らの頭上に降り注ぐ隕石群。

 しかし……

 ドンッドンッ!!
 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッッ!!

「な……なんだ……」

 オレスト達に届くこと無く、隕石が空中で悉く粉々になる!!

「ぐ……な……ぜだ……?」

 何が起こったのか理解出来ないヘルドゥーソ。だがすぐに張られたバリアに気付く。

「……!! サイ……エン……貴様……」

 相手に届くことなく、隕石が砕け散っていく様を呆然と見つめながら、ヘルドゥーソがギリッと歯嚙みをする。

「すまんのう、ヘルドゥーソ。この世は破壊してしまうには惜しいのでのう。今、ここでお主にミラー様を呼び出させる訳にはいかんのじゃ」

 ヒムニヤと戦っていたはずのサイエン。
 そのサイエンが隕石を食い止めた!

 その瞬間、気を失っていたはずのマッツが叫ぶ!

「どけ! オレスト!! ディヴィヤ!!」

 剣を杖代わりに立ち、だがその眼光は衰えていなかった。

 言われて地面に突っぷすリタを拾い、即座にサイドステップするオレスト、そしてその逆方向に飛ぶディヴィヤ。

「これで最後だ、ヘルドゥーソ!」
「マッツ! 貴様、何故……『超治癒アイマ・ヒィラ』か!!」
「おおらぁぁぁぁぁぁ!!!『天魔滅殺ヴァルティマ・レイ』!!」

 魔剣シュタークスから放たれる7色の光。
 それらが睦み合い、絡み合い、1本の白色と化す。

 チ……という小さな音と共に、瞬時に辺りを白く照らす光撃が放たれる。

 自身に向かってくる、避けようの無い光属性最強の一撃。これをスローモーションのように見つめながら、最後にヘルドゥーソが吼えた。

「ガァァァァァ!!マッツゥゥ!!!」

 シュンッッッ

 ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンンンンンン!!

 あとに残ったのは、天魔滅殺ヴァルティマ・レイの光撃の跡のみであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました

東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!! スティールスキル。 皆さん、どんなイメージを持ってますか? 使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。 でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。 スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。 楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。 それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。 2025/12/7 一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。

悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん
ファンタジー
転生の間で人間以外の種族も選べることに気付いた主人公 某人気小説のようにスライムに転生して無双しようとするも手違いでゴブリンに転生 さらにスキルボーナスで身に着けた聖魔法は魔物の体には相性が悪くダメージが入ることが判明 これは不遇な生い立ちにめげず強く前向き生きる一匹のゴブリンの物語 (基本的に戦闘はありません、誰かが不幸になることもありません)

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...